表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自傷大好きな僕が悪魔と契約した話。  作者: 桔梗
第一編 入学
2/45

その男は今日から登校する。

続きです。

 …と、そうそう幼馴染みを紹介する。高校初日の登校でぼっちを回避させてくれるとは…いやはやありがたや〜……!!…確かこの辺で待ち合わせのはずーーーー


 ドーーーーーン!


 ーー痛たた…っていきなりなんだよ!!とちょっとムカっとしていると


「ごめんごめーん!無事に会えたなーって思ってね〜!スキンシップだよーやだなぁ〜!」


 と突進された後、肩をポンポンと叩いてくる…俺ももうこどもじゃないし…てかそのポンポン若干痛いんだけど………。


 そう…このやけにハイテンションなこいつが幼馴染みの榴石ヒカリ。成績優秀、スポーツ万能、スタイル抜群、コミュ力高め、おまけにど天然…ってこいつさては完璧超人だな!?改めて自分と比べて情けなくなってくるぜ……。


 保育園から一緒の仲だが、正直、なぜ僕なんかと一緒にいるのか不思議なくらいなんだよな…。などと独り言をぶつぶつと言っているとクレーエが少し気になる事を呟いた。


「なんか…コイツ…におうな…」


 なんかあったか…?とひそひそ声で聞いてみたが、いや、気のせいだなと言われてしまった…。少し気になるが…まぁいい…今日は忙しくなる日だしな。考えてる暇もないわな。


 ふと思い出したんだが…この隣のクレーエ…明らかに大きいしさっきからお腹減っただの、暇だなーなどと言いまくってるが…ヒカリには見えてないし聞こえてない…みたいだな…。ってかそれよりも、だ。なぜずっとついてくるんだ…?


「ひ、暇なら…どっかで遊んでくればいいんじゃないのか…?」


 小声で試しに聞いてみた。するとクレーエはさも当たり前かのように返答してきた。


「えっ…?"契約"したんだから測った事ぁねぇけど、一定の範囲からはお互い離れられねぇよ??」


 …え?ちょっと聞き間違いかな?そう思った。言葉が…出てこん……契約??いつした?この僕が??んん??


「僕は契約したつもりないけど??」


「何言ってんだよ(笑)。2日前、俺の名前決めてくれたじゃねぇかよ」


 その(笑)めっちゃ腹立つな!てかあれが"契約"なのかよ…簡単かつスピーディーな取引だなおい…!もっとこう、さ…契約するなら契約するで紙とか…刻印とかなんか色々あるだろ…!!


「あ、ちなみにこの契約はどっちかが死ぬまで有効だからな!」


「……〜〜!!…もういい…わかったよ…けどその…証明書的なものとかないのか…?」


「左の人差し指見てみー。俺と一緒の黒いリングしてるぜ」


 あ、ほんとだ。全然気づかんかったわ。ちゃんとあったんだな…と思っていると…今度はヒカリを忘れていた!


 …が杞憂だったか…前の誰か分からん女子と仲良くお話している…さすがのコミュ力だ…。


 とりあえず、会話は聞かれずにすんだっぽい…良かった…と一安心してるのも束の間…ようやく高校にたどり着いたのだった…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ