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7時間目:レオンの思い

レオンは教室に佇んでいた。


パートナーを探し初めてあれから6日目が終わろとしていた。


絶望的なこの状況、パートナーは未だ無し。


成績が優秀な生徒ばかりに話を持ちかけたが、どれも断られた。

普通の生徒にも話を持ちかけたが、これもダメだった。


……どうすれば良いんだ…?

明日で締め切りだ、ヤバイ…終わりなのか…?

くそ、優勝して、あの願いを叶えるんじゃないのか…?


確かに俺は嫌われ者だ、しかし、ここまで…甘かった、凄く甘かった…!


レオンは手を握りしめてた。

顔も歪ませ、絶望にあふれていた。


すると、扉が開きノイシェが入ってきた。

レオンは顔を戻し、握っていた手も広げた。


彼女はこっちに気付いたようで、近寄ってきた。


「あら、レオン君、まだ居たのですか?」


「すみません、今出ます。」


微笑みながら言うノイシェにレオンは簡単に答えた。


「待って下さい、少しお話があります。」


「何ですか?」


ノイシェは不適に笑った。


「どうですか、出る気になりましたか?」


「……えぇ、まぁ。」


「そうですか…パートナーの方は決まりましたか?」


「…………。」


「そうですか、思った通りになりましたね。」


「っ………!」


レオンはノイシェを睨んだ。


「そんなに睨まないでください。 最悪の場合くじ引きがあるじゃないですか。」


「それでは優勝が…。」


「そうですか、過去をそんなに変えたいのですか。」


「…そうです、変えたいですよ! もし…もし、あの日に俺が行けば今を変えられるかもしない!」


レオンは手を握り机に振り下ろした。

バンッッ!!と、凄い音がした。


それに怯む事なくノイシェはレオンを真っ直ぐ見つめていた。


「まだあの事を気にしているんですか? 言ったはずです、もぅ過去を振り返るのを止め今を見つめて、、生きてくださいと。」


「分かってます! 分かってますよ…、けど俺はあの過去を変えたいんだ!」


「ですから、今を見なさい。 あなたには友人や今の生活があるでしょう? それを壊すつもりですか?」


「今なんてどうでも良いんだ! 俺は今より過去をとる!」


言い合いが続いた。

激しく取り乱しているレオンと、冷静に答えるノイシェ。

レオンは爆発させた。

今までの思い、過去に対する執着心。

それを受け止めるようにノイシェはレオンに言い聞かせた。


しかし、レオンは言う事を聞こうともしなかった。


「あんたに俺の何が分かるんだよ!? 何も分からないのに分かったような口をきかないでくれ!!」


レオンは叫び、教室から出ていった。


ノイシェはハァと溜め息をつき、頭を抱えた。


…またやってしまった……。


やがてノイシェも教室から出ていった…。

どうも九条です。 えぇ、最近コメントがありました。 嬉しかったですねぇ(笑) えぇ、これからもコメントよろしくお願いします。

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