表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/18

第12話 狼男の狙い撃ち

緊迫した場面です。ようやく、物語の核が見えてきた感じです。


すごく自分自身はらはらしながら書きました。


いつもありがとうございます。よろしくお願いいたします。

 ミーコは地面を蹴って、バスの上に跳び乗った。


「待て、俺も行くぞ!!」


 俺は走って息を切らせながら、バスの中にとび乗った。


「サオリっ」



 サオリは半泣きで、ガムテープで口をふさがれ、手足を縛られて奥の座席にいた。そのこめかみのあたりには、さっき見た拳銃チャカが突きつけられている。


 男は真冬でもないのに、緑のニット帽をかぶり、サングラス、マスク姿で防弾チョッキを身に着けている。防弾チョッキを身に着けたいのは、俺たちの方だが。


 男は言った。



「要求はただ一つ。この女の命が惜しければ、その少女を渡せ」



 俺はそれを聞いて、拍子抜けした。敵の狙いは、俺にはなくて、ミーコになのか? でもミーコは俺以外には視えていないはずなのに……。それとも、その仮定が間違っている……?


 どちらにしろ、できない相談だ。俺は、サオリも、ミーコも大切だ。そう思って動きだそうとしたら、いつの間にか目の前にいるミーコに、すごい力で止められた。


 ミーコは俺を止めたままの体勢で言った。



「ネロ。江波先生と言い、その男性と言い、人間を使うなんてヒキョーよ。出てきなさい、狼男!!」


「ああ、オレはどうせ、神様をだましてばかりで誰にも愛されない狼男だ! しかし卑怯とは笑わせてくれる。ミーコ、お前だって所詮、化け猫で、鈴木瞬を利用しているくせに」


「あたしはにいにをその男性のように、自分の都合の良いようになんて、操ったりしていない。一緒にしないで!!」


「しかしお前はそいつを、そいつの中に入ってそいつの家に連れ帰ったじゃないか。おかげで計画が狂った」


「計画?」


「鈴木瞬の家には、ミーコ、お前が張った結界がある。だからサオリを使ってその結界の外におびき出した」


「サオリちゃんにまで手を出したの!? 許せない、何のために!?」


「ああ、許せねえ。理由なんかどうでもいいが。どんな理由でもな」


そう俺が口をはさんだ。


「理由なんかどうでもいいだと!? 貴様!!」


ニット帽の男、もとい、ネロは激高し、拳銃を一発撃った。俺がその弾をよけようとする前にミーコが立ちはだかった。


 気が付くと、ミーコの右手には、砕け散った弾があった。ぱらぱらと弾のかけらが落ちていく。


「そうだ、その力だ」


ネロは言った。俺は男とミーコを交互に見た。


「ミーコが、欲しいからだ。なんでも操れて思い通りにできるお前の力が。だけど、ミーコを手に入れたのは、鈴木、お前だ。だから、お前と戦って、殺そうと思った」


「本当に勝負したいなら、にいにがもっと元気な時にすればいいじゃない!! なのに、にいにを弱らせて。そんなヒキョーな奴にこの力は渡さない!!」


「うるさい!! ごちゃごちゃ言うと本当にこの女を……」


「おい、ミーコ!!」


 俺はある提案をすることにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ