第11話 バスジャックの目的
漫画にしたときに、自然とこういう展開になっていました。
でも、漫画では、ミーコは四つん這いじゃなかった。 やっぱり、猫なんですねw
いつもありがとうございます。よろしくお願いいたします。
サオリは学校ではまじめだけれど、話し方はフランクだ。だからサオリから来たメッセージに違和感を感じた。
「どうした? サオリ?」
「どうもしないよー。っていうか起きてた!! 生きてた!! よかったー!!(TT)」
今来たメッセージは普通だ。訳が分からない。
「……生きてるよ。勝手に殺さないでくれ」
「うん、うん!!! 明日、会えるよね!? お昼の2時半に片橋町のバス停前で待っててくれる? 言いたいことがあるんだー(^^)」
「おう、俺も。だから、会いに行くよ。」
「絶対!! 絶対だよ!?」
「わかったっての」
ところが翌日。約束したバス停に、サオリはいなかった。俺はメッセージを送った。
「サオリ、いねーじゃん」
何分待っても、既読にすらならない。思わず、電話をかけてみた。
「おかけになった電話は、現在、電波の届かないところにあるか、電源が入っておりません」
何か、おかしいな、とつぶやく俺を、横でミーコが心配そうに見つめている。
もうひとつおかしいことがある。バスが、いつまでたっても通らないのだ。俺とミーコは、もう40分以上、片橋町のバス停にいるのに、である。
「何だ? 今日は……?」
まあ、昨日もだが。
「もう少し、待ってみるか」
突然、バスが目の前を勢いよく通り過ぎて行った。と思ったら、急ブレーキ音を高らかに上げて、バス停から5メートルほど離れたところで停まった。
「?」
片橋町は行き先、つまり終点は俺とサオリの高校である「南高校前」しかない。だから必ず片橋朝のバス停にはバスが停まる。バスの運転手がうっかりしていたのか?
俺は、バスを追いかけようと、ミーコに声をかけた。
「行くぞ」
「待って!!」
ミーコの様子が変だ。しっぽの毛が逆立っている。
「どうした?」
「あのバス、なんか変。誰か、人じゃない違うものがいる……ネロ?」
「ねろ?」
言ってる間に、バスを見ていると、子供たちが降りてきた。その視線の先を見て、俺は少し背筋が寒くなった。
拳銃だ!! あのバス、ジャックされている!?
「そこの少年!! 〇×△!! ただし、その少女〇△◇!!」
誰だかわからない男の、めちゃくちゃ大きい声があたりに響いた。車外放送のマイクが壊れているんじゃないか? そこの少年、って俺のことか? マイクがキイキイーンと鳴っていて、男が何を言っているのか、はっきり聞き取れない。
俺は耳をふさぎながら、ミーコの方を見た。
ミーコを見ると、バスの方をじっと睨んでいた。
「ネロ……、兄にをおびき寄せて、サオリちゃんもろとも、殺す気なの……?」
俺はともかく、サオリは困る、と口に出しかけて、止まってしまった。
「絶対、そうはさせないっ……!!」
ミーコはそう呟くと、八重歯を見せて四つん這いで道路に飛び出していった。




