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変態と会長とクエストと

前回のあらすじ!


変態に捕まった・・・。

 父さん、母さん、そして、この世界に一緒に転移されているであろう俺の妹よ。


「はっはっは!捕まえたぞ少年!」


 俺は今、


「なぜ逃げたりしたんだ?少年よ。」


 裸の変態達に、


「なかなかの足の速さだったが俺達の執念から逃げられると思うなよ!」


 拉致監禁されています。


「で、お前は何で逃げたりしたんだ?ギルド登録しに来たんだろ?」


 裸のガタイのいい金髪の男が言った。


「しに来たよ!しに来たけどさ、流石にとびら開けて裸の変態が居たら、普通逃げるだろ!」


 当たり前だろ!いくらステータス補正で心が強くなったからって限度がある!


「おい、お前。今聞き捨てならないことを言ったな。」


 何のことだ?


「つまり俺達が好きでこんな格好をしていると思っているのか?」


 まさか、なにか事情があって・・・。


「違うのか?」


 少し不安そうに聞くと・・・


「その通りだ!!!」


「変態じゃねぇか!」


 やっぱり変態じゃんか!


「違う俺達は変態じゃない!」


「じゃあ何なんだよ!」


 男達は少し間を空けて、


「「「ド変態だ!!!」」」


「余計ダメじゃねえか!」


「まぁ、そんなことより。」


 そんなこと?今この変態は真っ裸で公道を走ることをそんなことって言ったぞ!


「お前、ギルドに入りに来たんだろ?」


 まぁ、そうだけど


「じゃあここにサインしろ!」


「嫌です!」


 当たり前だろ!誰がド変態の巣窟に入りたがるんだよ!


「入るよな?」


「入りません!」


「最後の警告だ。は・い・る・よ・な?」


 しつこいな!


「入りませんって!」


 そこで金髪の男は諦めたような表情をしてため息をついた。


「じゃあ仕方ない!おいお前らこいつ剥いて外に放り出すぞ!」


「「「了解!」」」


 おい、今剥くって言ったか?言ったよな?


「ごめんなさい!入る!入るから!許して下さい!」


 そう言うと金髪の男は、


「全くそんなに入りたかったのか?しょうがねえ奴だな。仕方が無い特別に入れてやろう!」


 そう言って紙を差し出してくる。こいつ、本当にぶん殴りてえ!


「これでいいか?」


 そして、紙を見た男は


「ココノエ レイか。では、改めて!ようこそ冒険者ギルドへ!俺は冒険者ギルド会長のノイスだ!」


 つまり、一番えらい人だな!がははははと笑う。嘘だろ!この変態が一番偉いのか!こんな奴を上に置いといてこの国は平気なのか!?


「お前今この国は平気なのかって思っただろ?」


「何で分かるんだよ!?」


 怖いよ!色んな意味で怖いよ!


「大丈夫だ。王様もド変態だからな!」


「どこが!?どこが大丈夫なの!?なぁこの国ホントに大丈夫!?」


「まぁ、そんな事より、だ!」


 だからそんな事じゃないってば!


「お前にはこのギルドに入るためにクエストを受けてもらう!」


 何のクエストだ?まさか、変態になれとかじゃないよな!ない・・・よな?


「大丈夫だ。何も素っ裸で走れってんじゃない」


 安心しろとノイスは言う。良かった。本当に良かった。


「クエストの内容はあるモンスター退治だ!その名も!」


 おお、やっと異世界イベントか!ゴブリンかな?オークかな?


 そして、笑顔でノイスが言ったモンスターの名前は・・・


「ドラゴンだ!」


「ふぇっ?」


 思わず間抜けな声が出た。



 ドラゴンってアレか?火を吹くやつだよな空飛んだりする。んでもって、RPGだと終盤らへんに出てくるやつだよな?そいつを序盤に倒せと。


 ・・・馬鹿じゃないのか?


「ドラゴンってあれだよな。強いやつだよな?」


 男はにこやかに


「そうだな、強いヤツだ!」


 やっぱり強いのか。


「でも、まだ俺には早いし・・・」


 そう言って逃げようとするも、


「あの、足の速さなら平気だ。ヒットアンドアウェイを心掛けて戦えば余裕だ!」


 無理だった。


「でもそんなクエストが都合よくあるわけないだろ」


「ああ、確かに今は無い。だけどな、お前がそういう事言うとドラゴンは現れるんだよ」


 はあ?何を馬鹿な事言ってんだ?って言おうとしたら、扉が勢いよく開いた。


「ノイスさん、大変です!森にエンシェントドラゴンが現れました!」


 そんな事を言い出した。


「エンシェントドラゴンか・・・。なかなか厄介なもん連れてきたな?」


 そんなことを言って俺のことを見てくるノイスにその報告をしてたやつが、


「しかも、よりにも寄って《龍帝》が来ました!」


 それに、対してノイスは、高笑いしながら


「はっはっは!ほんとにヤバイやつ連れきやがったな!」


 そう言ってまたもや俺のことを見てくる。いやこれ俺のせいか?


「良し、じゃあクエストだ!《龍帝》を撃退または討伐または捕獲でクリアだ!」


 そんな無茶振りを言ってくるノイス。いや無理だろ。だって名前からして強そうじゃん!無理だろ。


「大丈夫だ、《龍帝》の速さは俺と同じぐらいだ。俺から逃げれたお前なら十分に勝つ事が出来る。」


 そんなもんなのか?ならいけなくもない気がしてきた。


「まぁ、ティタンを倒したお前ならまず負けることは無いだろう!まぁ、安心して行ってこい!」


ティタン?倒した?ってことは、あの巨人か。あの巨人あの顔でそんなカッコいい名前だったのか!?


「まぁ、最後に聞いといてやる。このクエスト受けるか?受けないか?」


 その質問に俺はため息を付きながら


「受けますよ。受ければいいんでしょ!」


 と返事をした。

誤字脱字あったら教えて下さい!

後面白かったら高評価とブックマークよろしくお願いします!


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