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剣と盾とオッサンとの出会い

また、リアルが忙しくなってきました・・・。

「ここが異世界・・・か」


 俺は思わず感嘆の声を出した。しかし、本当に異世界に来てしまった。マジ感動、その一言に尽きるな。


「じゃあとりあえず街を目指すか。」


 確か創成魔法って魔法が作れるんだっけ。なら、街の所までワープする魔法とか作れるかな?


『解。不可能です。移動魔法は一度言った場所にしか移動出来ません』


 うぉ!誰だお前!


『解。創成魔法付属の説明ガイド、アルファです。』


 何か、Si〇iみたいだな・・・


『解。Si○iでは、ありません。しかし、それに似た能力は備わっています。例えば街への生き方なども。ルート案内を開始しますか?』


『YES/NO』


 ・・・イエスで。


『了解しました。ルート案内を開始します』


 俺は案内通りに歩いて行く。


『前方に魔物に襲われている馬車を確認。助けますか?』


「勿論!」


 俺が元気良く返事すると。


『了解しました。それでこそ私のマスターです』


 お、何か知らんが褒められたぞ。てか、こいつ自我があるんじゃないか?


『解。マスターのスキルレベルアップにより、自我が解放しました。次のレベルアップ時の特典は能力の向上です』


 ほうほう、何か知らんがスキルレベルがアップしたらしい。何で?


『解。時空越えにより経験値を会得しました。それによりスキルがレベルアップしました』


 そうか。ていうかそれだけで上がるのか。


『解。普通スキルにレベルアップはありません。レベルアップするのは特別なスキルだけです』


 そうなんだ。そんなことを学び、また一つこの世界に詳しくなった。そして、走ってたらだんだん馬車が見えてきた。ついでに巨人も。デカっ!大きさは大体五、六メートルぐらいかな?


 あれ、でも創世魔法ってどうやって使うんだ?


『解。使いたい魔法をイメージし、魔法名を設定してください』


 なるほど、なるほど。じゃあイメージは、氷の槍をイメージして・・・



「『アイスランス』」


『魔法名をアイスランスに設定しました。次回以降はこの魔法を使いたい時はアイスランスと唱えてください』


 そして、氷の槍を巨人に向けて飛ばした。


 ヒュッ、ドス


巨人の腕に氷の槍が貫通する。これが魔法か!


俺は俺は初めての魔法に感激を覚えながらもしっかりと巨人を見据えた。


「ギイイイイ!」


 巨人が氷の槍が刺さった腕を抑える。そして氷の槍を飛ばした俺を見て突進してくる。


(あんまりでっかい魔法使ったらあの人巻き込んじゃうな・・・)

 

俺は、未だに頭を抑えてうずくまっている、オッサンを見た。


 次はアイツを確実に仕留めるため。なおかつ、周りを巻き込まない魔法をイメージした。


 半径十メートル以内のものが凍るイメージ。


「『アイスゾーン』」


『魔法名をアイスゾーンに設定しました。次回以降はこの魔法を使いたい時はアイスゾーンと唱えてください。なお、凍らせる範囲は変更できます』


 そして、周りのもの全てが凍ったり草も巨人の体も今巨人は顔だけ無事だ。巨人は飛んで回避使用としたが、無理だったっぽいな。じゃあトドメだ。


「『アイスランス』」


 俺は氷の槍を巨人の眉間にぶち込んだ。


「ギャャャャャ・・・」


 巨人は息絶えた次の瞬間光の粒子になった。


「えっ?何で消えんの?」


『解。魔物は死んだ場合、魔界に魂と体が帰ります。なので光の粒子になり消えます。なお、倒した場合には、たまにドロップ品が落ちます』


 あ、ホントだ盾と片手剣が落ちてる。取り敢えず鑑定だ!


 ミスリルソード 高品質

 説明 巨人が殺した人間から奪った物。

  魔法伝道性が高い。


 ミスリルシールド 高品質

 説明 巨人が殺した人間から奪った物。

  魔法防御力が高い。



 説明からして奪った物らしいけど有難く使わしてもらおう。しかもなんかよくわからんが強そうだな。魔法伝導性は多分魔法が武器にエンチャントしやすいって事だろ。多分。


『その通りです』


 ほーらな!しかし優秀だな、アルファ。


『お褒めに預かり光栄です』


 てか、あそこで縮こまってるオッサン助けないと。俺は歩いてオッサンに近づき


「なぁ、おっちゃん。魔物倒したよ。」


「ひいっ!ってあれ魔物は?と言うか君は誰だい?」


「俺は旅人です。襲われてたあんたを見かけたから助けました」


「そ、そうかありがとう。というかあの化け物を君が?」


「眉間に氷の槍をグサッとした。」


 大雑把な説明をする。


「では、改めて。私の名前はムーン。本当に助けてくれてありがとう。何か願いはあるかね?できる範囲で叶えるけど。あ、金だったらいくらか持ってるよ。」


「じゃあ、服とお金をちょっと頂戴」


流石に制服で町に行くのは嫌だからな。


「服?そんなものでいいなら後ろから好きに選んでくれ。後お金はこの袋ごと上げるよ。」


 そう言って袋を渡してくれた。中には金貨がたくさん!


「こんなに貰っていいのか?」


 少し困惑気味に聞くと。


「まだまだ私はお金があるから大丈夫さ。しかし、命を救ってくれたのにそれでは少ないと思うけどね。」


 そんなもんなのか?


『解。命に比べれば安いですが、その額は一年間遊んで暮らせる額です』


 すごい額じゃん・・・。まぁ、くれるなら貰っとくけど。


「じゃあ、服を貰うけどいいのか?」


「まぁ、もう売り物にはならないからね」


 売り物?って事はもしかしてこの人服屋さんか。俺は白い服と真っ黒のローブを選ぶ。


「服屋なのか?」


「ああ、そうだよ。気が向いたら来てくれ。ムーンという名前の服屋だ。」


 そのまんまじゃん。そう思いながら着替えた。おお、何か魔法使いっぽくなった。


「じゃあ、ギルド登録して気が向いたら行くよ」


「そうか、その時はおもてなししよう」


「じゃあね!」


「ああ、さようなら」


 そういい俺は走りながら街に向かった。



誤字脱字あったら教えて下さい。

後、面白かったら高評価とブックマークよろしくお願いします。

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