#24
短め
ネタ的にそろそろ進めようかと考え中
・・・入学してから1カ月ほど。
季節としては前世の地球同様に春から初夏へと移り変わるかのように、気温が上昇し始めてきた。
入学当初の決闘騒ぎのごたごたもあったが、人の噂も七十五日というか、もう収束したようである。
「でも、今のところ話しかけてくる友と言えるのがリースだけというのはな・・・」
「それは不満かカグヤ?こっちだってお前と決闘したことで逆に距離を取られてお前に話かけるぐらいしかないんだよ」
『それは自業自得ですよね。カグヤ様に決闘を申し込んで、勇者扱いというか馬鹿扱いのようにされて、関わりを持たないようにされてますからねぇ』
「馬鹿扱いはないだろこの本野郎!!」
『シグマ家と分かっている相手に正面から堂々とやったその勇気は良いですけど、カグヤ様が暴君のような御方だったら確実にあの決闘場で貴方は消し炭ですよ!!』
「ぐぅっ・・・・言い返せないな」
怒ったリースに対し、アンナが言い返してやってリースの反論を防ぐ。
なんかこれはこれでいいコンビだなとも周囲で見ていた人たちは思っていた。
「にしても、決闘場ってもう修理は終わったっけ」
「3日ほど前に完了したという知らせがあったぞ。・・・・・カグヤ、お前のやらかしたことから反省を踏まえてさらに頑強にしたらしいけどな」
氷結、破壊、炎上と言ったことが当時の対策以上に規模が大きかったようであり、さらに頑丈に作り直されたらしい。
「元からそこまで想定していなかったというのもあるのかな・・・・?」
「いや、シグマ家の無茶苦茶さというのは周知の事実だからな。ただその予想の幅が足りなかったという事だろうよ」
・・・・いや本当に、シグマ家っていろいろやらかしているというか恐れられているみたいというのは、入学してから本当に骨身にしみたよ。
まあ、あの決闘からも俺は学んだけどね。
シグマ家での特訓を踏まえて、常識的なレベルを考えて手加減はしていたが・・・・常識外なレベルのところだと、そもそもその常識をつかめていなかったんだな。
いや、前世の常識も考えることができたかもしれないけど、魔法基準はこの世界でだからな・・・・どれだけ非常識だったのかがよーく理解できた。
ただ、ここでカグヤはふと思う。
常識外だとして、それで加減してあの有様である。
もし、自分が本気を出して加減抜きの全力だったら・・・・・・・・・・
・・・・・・それでも、自身の母にはかなわないだろう。
何せ、特訓で問答無用で魔法をぶっ放し、殲滅級やら広範囲でよけきれなくなるものやらガンガン平気で撃ってくる。
父は、まだ何とか勝てそうか?・・・いや、父は魔法が仕えないらしいけど剣術でその分を補い、聞いた話では魔法ですらぶった切りまくるという豪傑っぷりらしい。
げに恐ろしきは今世の家族かな。あ、兄二人なら勝てる自信があるけどね。
そう考えると、カグヤはぶるっと寒気を覚えたのであった。
『カグヤ様・・・・あなた自身も相当なものですからね?』
「そういう恐怖を取り除くようにガイドしてほしいな」
『・・・・・・・さすがにその件に関しては「敵対しなければいい」「今の家族関係良好状態を保つ」ですかね。実際に家族の方々と争うようなことは特にないでしょうし、杞憂ですよ。・・・・・戦闘なんてことになったら私は全力で逃げますけど』
「さらっと見捨てる発言!?」
カグヤの考えたことを察したらしいアンナにカグヤは尋ねたが、そのような返答が返ってきたことにショックを覚えるのであった。
いや、無理もないと思うけど。
さてと、次にどのようなことが起きるのだろうか。
というか、アンナって神から送られてきたガイド役のようなものなのに全くガイドしていないな。
そのへんに観点を充てる予定です。