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#1

本日3話目!!

・・・というのが、俺の転生前の最後の記憶である。


「とは言っても、まあ夢のようにしか思えないな・・・」

「何をつぶやいているのでしょうか、カグヤ?」

「いえ、別になんでもありません・・母上」



 現在、俺はどうやら辺境を治めているとある貴族家の三男として転生していたようだ。


 一応転生先としてはまともだったようで、長男のエリザベス兄さんも、次男のスイレン兄さんもかなりいい人格者のようであった。


 父はアーデンベルト・フォン・シグマ。今目の前で絵本を読んでくれているのは母テリアス・フォン・シグマである。




 俺はもうすぐ5歳の誕生日を迎えようとしていたのだが、絵本を読んでもらっていた時に急にこの記憶を思い出したのである。



 そして記憶を思い出したからツッコミを入れたい。


 特に貧しくもなく、温かい家族だけどさ・・・・・・・兄たちの名前って女性向けじゃないの?いや、俺の名前も大概だけどさ!!



 とにもかくにも、あの神様はしっかりと約束を果たしたことになるのだろう。4~5歳、つまりピッタリその年齢で思い出させるのではなく、その合間に記憶を思い出させたのだからね。


 ちなみに、現在の俺の容姿は黒目黒髪で、前世の同時代頃に似ているだろう。


 父の方が同様の黒目黒髪ゆえに、きちんと遺伝しているんだろうな。




・・・・なお、この世界って異世界の定番というべきか、きちんと魔法はあった。


 


「奥様、また森の方からマグナムグリズリーが出てまいりました」


 と、部屋の中にこの屋敷のメイドさんが来たよ。何人いるのかはわからないけど、どの人も優しい人である。


 でも、この会話を落ち着いてしている時点で、まともではない。


「あら?この間殲滅したと思ったのですけど・・・逃していたのかしら?」

「そのようでございます。今旦那様は出かけておられるので・・・」

「ふふふ、言わなくてもわかっているわよ。カグヤ、せっかくだから私の勇姿をとくと見てね」


 母上・・・おしとやかそうな見た目だけど、その言い方はまた(・・)あれか。




 外に出ると、でっかい熊さんが暴れまわっているようであった。


 うわぁ、ヒグマよりでかいなあれ。



「それじゃぁ・・・『クラッシュ・ミニ』」


 そう母上がつぶやくと、手から何やらちっこい光の球体が飛び出した。


 そのまま一気にマグナムグリズリーとやらの胸元に飛んでいき・・・・・




チュドォォォォォン!!



・・・・凄まじい爆発が、そのマグナムグリズリーとやらだけを包み込んで、文字通り跡形もなくなった。




 はい、転生先の家族がチート級にやばい強さを持ってました。


 父は魔法はさっぱりだけど、剣の腕がこの国一番。


 エリザベス兄さんもは薬草学でチート並の知識を。次男のスイレン兄さんは植物成長の魔法のプロフェッショナル。


 そしてこの母が・・・・・「殲滅級」と呼ばれる、一人で軍隊を相手に出来るだけのやばい魔法を扱える人でした。


 どうも今いるこの国では、俺の家族は畏怖される存在でもあるそうで、首都に居たら首都を滅亡させる危険性もあったがゆえに、国王が土下座しまくって、こうして辺境の地の領主として居座ってもらっているようであった。


 特に夫婦喧嘩とかがすさまじいらしいけど‥‥‥うん、この家族だとありえなくもないかな。


 その暮らしに両親ともに文句はないけど、その強さを狙う他国が勧誘してくるのがうっとおしいというのが悩みのようである。


 で、一回本気で国を滅ぼしちゃったよと明るく言ったことがあるんですよね。


 そのため、下手な手出しをしてはいけない「シグマ家最強伝説」とやらが作られたそうで、今では特に何もなく過ごせているようです。



・・・・どうしよう、転生先が最強すぎる一家だよ。めっちゃ怖い。

一旦ハイスピードですが、落ち着いたら少しづつになります。

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