表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/173

#22

短め?

決闘の後です

 決闘が中断されてから1週間後、色々とカグヤがやらかしたことの波紋は徐々に広がっていた。



 まず、貴族家の三男であるがその実力はやはりあのシグマ家であるから高かったという事。


 魂魄獣は本の姿の事の方が多いが、人間の女性の姿・・・・なおかつ美しく、魔性のような魅力を持ち様々なものを手玉にとれるほどの実力があるという事。


 持っている才能がどうやら相手の才能を学習して手に入れられるようで、他にも多くの才能を隠しているのかもしれないという事。


 無茶苦茶な強さを持つけど、加減が今一つっぽい事。




『・・・などという様々なうわさが流れているようですね』

「思ったよりも目立っているような・・・・」



 うん、やり過ぎた。


 決闘場もあの「魔拳闘士の才能」で氷結と炎上したので修復作業中であり、再び使用可能になるにはまだ時間がかかるのだとか。


 なんでも、あの威力の魔法とかをなんとか防げるように頑丈性や魔法耐性などを軍用レベルまでに引き上げるらしい。


 ただし、殲滅級の魔法とかは流石に無理らしいのでソレの使用もできるだけ抑えてほしいというのもあったな・・・


「少なくともカグヤ、お前のあの『アイスナックル』は殲滅級まではいかなくとも、一個師団相手にはできるやつだからな」

「そこまでとは思いたくないけど・・・・自信ねぇな」


 というか、現在お昼で食堂で食べているのだが、なぜか前の席にはリースがいた。


 ニャン太郎?あいつは良い奴だったよ。たった今来た瞬間に、アンナが人の姿になって目を輝かせてどこかへ連れ去ったからな。


 今頃昇天させられているだろうけど・・・・・


「というか、決闘の決着はついていないのになぜリースが俺の近くへ来るんだ?」

「それがな・・・今話せる友人がお前しかいなくてな」

「は?」


 なんでも、原因は俺との決闘らしい。


 あのシグマ家の、それも決闘場をボロボロにしたやつとの決闘をして、それで生きていたことから他の生徒たちに「唯一のシグマ家の対抗手段」とか言われて崇められ、その畏怖が強すぎて距離を取られたらしい。


 そして、リースはボッチが嫌だったのでこうしてまだ話せる俺の方に話しかけてきているそうな。



・・・・・自業自得じゃないか?まあ、前みたいに決闘だとか言わなくなってきたし、離せばいいやつかなと思える。


 「魔拳闘士の才能」もこいつから「才能学習」でいただけたし、別に良いかな。



「カグヤ、まだ僕は貴様との再戦はあきらめてはいない。けれども、あの決闘が中途半端に終わったとはいえ、自身の力をだしきり、そしてまだまだ力及ばないことが分かった。だから、もっと力を僕が付けたとき・・・・また再戦してくれ」

「・・・・・まあ、再戦する機会があればいいよ」


 己の実力を振り返って、しっかりと見据えることをリースはできて、そして何かふっきれたらしい。


 すがすがしくなっているようだし、友情がなんか芽生えたという感じでいいかな。



 こうして、ようやくボッチを俺は脱出できたのであった・・・・・・


「でも、ニャン太郎をあの性悪本女から離してくれないか?」

「あー・・・・無理かも。アンナってネコ好きだし、当分解放しないかも」

「僕のニャン太郎・・・あそこまで骨抜きにされていいのかな・・・」


 うん、互いに自身の魂魄獣で悩みを共にするよね。なんかコッチ方面でも仲良くなれそうだ。

その頃の魂魄獣たち

「ほーら、猫じゃらしですよー」

「ニャ~ン!!ゴロニャーン!!」


 猫じゃらしを持って、ネコと戯れるアンナの姿が学校内で見かけられるようになったという。

 見た目が美しい魔女だけに絵になり、その様子をこっそり絵画にして受賞された人がいたとかいなかったとか・・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ