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#148

ちょっと短め?

SIDEカグヤ


 月日は流れ、無事にサラの卵も孵化してきちんと子供が生まれた。


 種族は‥‥‥


『人間ではありませんね。「火龍人」・・・・つまり、龍人の一種ですよ』

「火星人みたいな言い方だけど良いのかそれで」

「まぁまぁ、可愛いからいいと思ウ」

「マー、マー」


 どうやら卵の中で成長はしていたようで、生まれたての時にはすでに5歳ほどの体格であった。


 性別は男の子であり、燃え盛るような赤色の髪色や瞳が母親のサラゆずりであろう。


 名前はルビヤと名付けたけど、どこかお兄ちゃん風を他のディラやミリア等兄弟姉妹にふかせているようだ。


 まぁ、他の皆が赤ちゃんなのに対して、ルビヤは最初から結構成長しているようなものだしな。ある意味成長チートに近いのかな?どこか違うような気もするけど。




 とはいえ、一生懸命ディラたちの世話を手伝ってくれて、中々いい子に育つようだ。


「‥‥‥将来的に魂魄獣とかの儀式をやるだろうけどさ、あの子たちって何をもらうんだろうかねぇ」

「わたくしのディラなら、ナイトマンのような鎧の騎士が付きそうですわね」

『カグヤ様の血筋から考えると物質系の魂魄獣が多いですからね。‥‥‥魂魄獣の子供(ミリアとアレン)が魂魄獣を受け取ると考えると、どこか違和感がありますけどね』

「まぁ、そうだろうな。アリアはどうかな?うちは動物系になってニャン太郎みたいなのになるかな?」

「ルビヤの方は、(ドラゴン)の子供ですし、もらえるかどうかは不明ですけどネ」


 まだまだ先の話とは言え、今から子供たちの魂魄獣の事を考えるのは親バカなような気もしなくはないけど、気にならないわけがない。


 それに、その魂魄獣を得たときに才能が開花するわけだし、将来どのような才能に目覚めるのかが楽しみなのである。


『まぁ、私とリースの場合は子供たちにサキュバスのような才能が目覚めないかが不安ですけどね』

「本女‥‥‥それはこっちも気にしているからな」


 ズーンっと、落ち込むアンナとリース。親心としては、そんな色欲的な才能が目覚めてほしくないのだろう。





 とはいえ未来の事をここで考えて落ち込んでも意味はない。


 子供たちをしっかりと育てていかなければいけないし、まだまだやることは山積みだ。


【いいですよねー子供。我もこういう子供が欲しいと思ったなぁ‥‥‥】




 ふと、声が聞こえたと思ったらフローリアが姿を現した。


 久しぶりなような気もするけど、彼女は普段姿を消していたりして、大事とか諜報部隊での報告をするときに姿を現すのでそこまで影が薄くはない。


「精霊って子供産めるの?」

『一応調べてみましたけど、可能なようですね。ただし、生まれてくるのは精霊の場合2分の1でその子孫は人間か精霊に限定されるようですけどね。ただし、その孫、ひ孫に関しては相手が精霊であれば精霊、人間であれば人間と、結構存在が片方の親の種族によって影響されるようです』


 他種族間での子供の種族事情は結構異なるようで、複雑であった。



【まぁ、ディラにミリア、アレン、アリア、そしてルビヤにはすでに我の加護を授けているから、間接的に我の子供のようなものだよ。今日だって諜報部隊を使って、誘拐だの世界を終わらせたいのかと言いたくなるようなあほたちをがっつり捕まえて拷も、こほん、尋問し、しかるべきところに引き渡していますからね】


 にこやかな顔をしていたけど、今なにか拷問とか言いかけなかった?物騒だなおい。



「世界を終わらせるって‥‥‥まぁ、納得はできますわね」


 フローリアの言葉に同意したミルルの言葉にうんうんと頷く一同。


 子供に何かあればカグヤも本気で怒るが、むしろ孫に何かあれば辺り一帯を焦土に変えそうなカグヤの母であるテリアスを考えると、あながち間違ってもいないようなことであろう。


 ある意味、フローリアのやっている行動は世界を救っているとも言えるのであった。‥‥‥この中でもしかしたら一番偉いのでは?精霊は神に近い存在でもあるらしいけど、多方面から人徳やら善業を物凄い積んでいるだろうな。



「って、そんな阿呆がいるのかよ」

【ゼルビス地方の発展ぶりはかなりものですからね‥‥‥金目当てや権力目当て、その地方の発展の手腕を活かして自領を発展させたい人もいるでしょうけど、まともな方は少なく、税収を増やして肥えたい人が多いですね。まぁ、もれなく手を出したとはっきりわかる証拠を突きつけて心の底から後悔させますけどね】


 要はカグヤを脅して、自分たちが肥えたいがために、子供の誘拐なら手軽そうだと考える様な馬鹿が出ているようだ。


‥‥‥ディラはミルルの子供、つまり王族の血筋があるので誘拐したら王家が本気でつぶしにかかるだろう。


 ミリアやアレンはアンナの子供で、相当強い魔法使いを敵に取るようなものだしね。


 アリアはリースの子供、つまりデストロイ帝国の皇帝の血筋でもあるので、危害を加えようものなら帝国が本気でつぶしにかかりそうだ。あ、そう考えるとアリアには帝国の帝位継承権があるのでは?


 ルビヤはサラの子供、つまり火炎龍(ファイヤードラゴン)の一族に連ねるわけだけど‥‥‥うん、あの長も見に来た時にはデレデレの孫に甘いお爺ちゃんって感じになっていたし、こちらも危害を加えようものなら、ドラゴンたちによって文字通り焼き払われるのは間違いなさそう。



‥‥‥そして最終的に、孫を喜んでいるシグマ家の本家が、孫たちに危害を加えられそうなら容赦なく動きそうである。



 そう考えると、本当に世界を守っているようなものだとフローリアと諜報部隊たちに、カグヤたちは感謝するのであった。




‥‥‥いや本当にさ、この世界の単純な強さでのやばさランキングで言えば、条件次第(怒りとか本気とかで最高)によって

カグヤの妻たち(山一つぐらい)<シグマ家全体(国一つ)<カグヤ(世界半分)<テリアス(全宇宙)

かな?

テリアスだけ誇張な様な‥‥‥いや、これ誇張かな?あれ?なんだろうこの言い切れない感じ。


次回に続く!!


‥‥‥一気に歳月が進むかも?


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