#13
本日2話目!!
テンプレはもう少し後かな
・・・・首都に到着して数日後、ついにカグヤは学校の入学試験とやらを受けることになった。
ここで初めて聞いたような気もするが、このバーステッド王国の学校名は「ネフィトリアン」。
この首都名ロウソリアンに似ているような感じがしたが、調べて見るとその名前を付けた人の直系の子孫である人が付けたらしい。
ネーミングセンスって遺伝するのだろうかこの世界は?
そして何を基準にしているんだろうか・・・・すっごい言いにくいし。
入学試験会場は、同じような10歳ほどの少年少女が多くいるけど、魂魄獣を出している人も多いので密度が結構あるな。
犬にネコ、小鳥に大鎌、鉄球に手袋、竹馬に・・・・・・なんだこのカオスな光景。
魂魄獣にはさまざまな形があるけど、こうやって見るとおかしな光景に思えるんだよなぁ。
「ふと思ったんだけど、魂魄獣同士って会話可能か?」
『あー・・・可能な場合と可能じゃない場合がありますね。カグヤ様にわかりやすく言うならば・・・・方言がひどい方と、そうでない方みたいにあるようですし』
「方言って・・・・あるのかよ魂魄獣に」
あるのだから仕方がない様な事らしく、個性がはっきり出るのだとか。
『転生者でもガイドでもある私は例外として、通常の魂魄獣は神によってその魂を吹き込まれますが・・・・あの人、たまに爆弾の様な言語を仕込むことがあるんですよね』
「具体的には?」
『語尾が「にゃ」、「なの」、「ゲロゲロリ」って感じで、何かしらのへんてこなモノがあるんですよ』
「何やってんのあの神は・・・・・」
なんだろう、あの神の事を考えるとこの先が余計不安になったぞおい。というか今の例えの3つ目って某カエルの・・・・
まあその問題以前に、こうやってアンナのように言葉を話せるような魂魄獣は今のところこの会場にはいないようである。
「えー、間もなく入学試験が始まりますが、受験者の方々は一旦自身の魂魄獣たちを保管してください」
アナウンスの様なものが流れたので、一旦魂魄獣を皆胸の中へとしまっていく。
うん、でっかい奴もいるからそれが体内に入っていくのって不思議な光景だな。
でも、剣とかナイフの魂魄獣もいるようだし、はたから見たら自分で自分を突き刺しているようでちょっと怖い。
まあ、アンナもしまいまして、そしたら全員きちんと魂魄獣を収納したようだけど・・・・密度がかなりスカスカになった。
どれだけ占めていたのだろうか・・・・。
入学試験は事前に配布された番号札を持って、その番号と同じ机に座り、簡単なテストを行うようである。
そのあとは、自身の持つ才能によって細かな試験があるようだ。
(・・・ところでさ、これって言葉を話せる魂魄獣を持っていたらカンニングが出来そうじゃないか?)
『あ、カンニングは無理そうですね。試験官の人にどうやらその手の事を見抜く訓練を受けている人がいるそうですからね』
どうもそう言うことは過去にもあったらしく、そのため見抜くことができる訓練を受けた人が試験官をしているようである。
世の中そう甘くはないのかと思った瞬間であった。
因みに、アンナは普段本の姿でいる事の方が多い。
人の姿も取ることはあるけど、流石にそのスタイルとかで目立つからね。
ついでに、何か嫌がらせをカグヤに仕掛けようとする人がいたら、自身の機能をフル活用し・・・・・