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#106

本日2話目!!

今回は誰かな?

 ミルルのアピールが終了後、数人ほど出たけど…‥‥誰もパッとしなかった。


 と言うか、感動して涙を流して化粧が崩れたようで、何人かが棄権したんだよね。



 まさかミルルこれを狙って…‥‥なんて恐ろしい子!!





『続きましてはエントリーナンバー20番!!リースさんです!!』


 どうやら次はリースの出番らしい。



 彼女の場合、「魔拳闘士の才能」や「完全偽装の才能」があるけどどのようにアピールをするのだろうか?





 出てきたリースの格好は‥‥‥先ほどのミルルのようなドレス姿とは違い、今回は赤いチャイナドレスのような物を着ていた。


 すらっとした足が出ており、胸の方に切れ目も入っていて、谷間が見えるその恰好はなんとなく艶めかしようにも思える。


 髪は普段は長いのだが、今回のその恰好に合わせておさげのようにまとめているようだ。


 ハーフサキュバスの特徴とでもいうべきか、その美しいスタイルを活かし、かといって過剰にし過ぎないように考えているのだろう。


「では、アピールとして僕はコホン、私は舞踊を踊ります」


 どうやら、舞を踊るようでいつの間にか伴奏が流れていた。




 琴の音のような音で綺麗だけど、弾いているのは‥‥‥


「ニャン太郎!?」



 まさかの彼女の魂魄獣が後ろの方に控えていて、琴のような楽器を持って奏でているだと!?


 よくよく考えてみれば、猫の魂魄獣なのでその爪で琴線をひっかけて引くことは可能なのだろうけど‥‥‥不思議な光景である。


 と言うかありなのかそのアピール方法。魂魄獣の使用は禁止されていないから良いのかな?


 そもそも、魂魄獣であるアンナが参加している時点でそのあたりの規制は緩いのかもしれない。



『ふわぁぁぁ!!今すぐ飛びつきたいですよぉぉぉぉ!!』


 可愛らしく伴奏するニャン太郎の姿に、アンナは目を物凄いキラキラさせて、どうやら今にもとびかかりたいような衝動に駆られているようだ。


 だがここでとびかかってしまえば妨害に当たり、棄権させられるのが目に見えているため必死でこらえているようだ。




 アンナのその耐える様子から目を放し、とりあえず今はリースの舞を注目することにした。




 魔拳闘士の才能を活かしてか、右手には氷、左手には炎、右足には電撃、左足には風がそれぞれ纏わっているようであり綺麗な輝きを放っていた。






 リースが舞い始めると、その纏っている魔法も動き出し、どこか実離せないような妖艶さがあふれ出て、物凄くきれいな舞のようにも思えた。



 音色に合わせてゆっくりとした動きで、けれどもバランスを崩さずに綺麗に動けるのはすごい。



 伴奏が終わると同時に、纏っていた魔法をも霧散し、綺麗な散らばりを見せた。


 まるで夜空に散る星々や、花火の散り際のきらきらとしたか明かりのように、あたりに広がっていく。



 拍手が鳴り響き、ミルルに負けず劣らずの熱狂に会場は包まれたようであった。


 

‥‥‥そろそろハプニングが欲しい。

流石にミスコンを実況し続けるのが大変である。のんびりほのぼの、時々シリアスな作風故に、こういうミスコン的な話しは書きにくくなるんですよね。


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