#100
祝!!100話達成!!(プロローグやサイドストーリーを除いて)。
これからもご愛読よろしくお願いいたします!!
‥‥‥ミスコン開催まで残り2日となった。
学園祭も同時に行われることになっているので、その準備に追われてもいるのだが‥‥‥
「次にそこ!!あれ!!それとこれを!!」
「あっちに設置完了!!」
「次はこれをあの班へ持ち運んでいって!!」
「一致団結って言葉があるけどさぁ‥‥‥まさにこの状況がそうなのかな」
目の前で繰り広げられる激戦のような素早い指示と学園祭の準備を行う女子達を見て誰かがつぶやいた言葉に、その場にいた男子一同は思わずうんうんと頷いて同意したのであった。
学園祭の準備を素早く終わらせることができれば、その残り時間をミスコンに当てられると考えている人が多いのだろうか。
己こそが一番にと考えるような人も出ているようで、その為にもさっさと準備を済ませるために一致団結しているのだろう。
唯一心配されることとしては、不正や妨害などがあったのだが、なぜか誰もそのような問題行動を起こす気配はなかった。
正々堂々と勝ち取る事こそ、喜びなのであると皆思っているのだろうか。
それとも、誰かが未然に防いで動き回っているのか‥‥‥なんにせよ、無事に開催出来ればいいことなので、気にする者はいなかった。
とはいえ、女子達がざわめくことでもない、
男子たちもまた、そのミスコンの様子を見たいものが多いのである。
その為、優勝予想や現在の人気ランキングなどを作製する人もいたりして、盛り上がっていきそうなのであった。
「優勝候補一覧ができたぞーーー!!」
「参加者名簿も現段階で判明している分刷れたぞ!!」
あちらこちらで作業を分担し、学園祭の準備の合間に経過報告などがなされていく。
「現段階でのミスコンの協議内容はなんだ?」
「どうやら自己アピールにフアッションセンス審査などがあるようだ」
「水着とかはないのか!!」
「ない!!流石にそこまでの許容はされなかったようだ!!でもドレスとかがあるようで、申し込めば着る事も可能なのだとか!!」
「目玉になるような参加者は!!」
「ミルルさん、リースさん、サラさんと言った美女に加えて強敵であろうアンナさんと、物凄いメンバーでの勢揃いだ!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」」
熱い報告会がなされるが、カグヤとしては‥‥‥
「ん?カグヤどうした?」
ふとカグヤの様子に気が付いたベスタが話しかけてきた。
「‥‥‥いや、別になんでもないが?」
「そうか?お前なんか機嫌悪そうだぞ?」
「そうか」
ベスタに指摘されてほとんど自覚していなかったのだが、どうやらカグヤの顔が不満そうになっていたようである。
「自覚はないのだが‥‥‥そんなにも機嫌悪そうに見えたのか」
はっきり言ってそこまで不機嫌になる要素はないはず。
けれども、アンナたちの事で男子たちが騒いでいるのを見ると‥‥‥なんかこう、イラってきているような気がするのは事実である。
なぜだろうか?独占欲ってやつなのかな……?
カグヤは考え込むが、そのもやもやの気持ちはわからない。
こういう感情の事で、悩むのはあまり経験のないことだったので、しばらくそのことに集中しようかとカグヤは決めるのであった‥‥‥
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SIDE???
ミスコンの開催が間近になって、学外でもその光景をを見ようかと盛り上がってきているその一方で、路地裏などにひそかに集まってきている集団があった。
「ほぼ間違いなく、そこに人々が集中するのか」
「ああ、熱狂的な行事になるようだし、人が集中するのは間違いないだろう」
情報を持ってきた男に対して、その集団の‥‥‥フードを深くかぶっているグループのリーダ閣であろう男が尋ねて、確認していた。
「しかしまぁ、何でそんな情報を求めるんだい?」
「あんたには関係ないことだ。知らないほうが身のためだぞ?」
そう言いながらフードの集団の一人がナイフをちらつかせながら言ってきたので、情報を持ってきた男はおとなしくその場を退散したのであった。
「‥‥‥熱狂的な場、それも俗物なものであればそれだけ興奮し、集中する者たちが多いだろう」
「うまいこと行けば、今回の事だけで事足りるかもしれぬな」
「ああ、犠牲がでようが我々は与えられた任務を遂行する為だけに、わざわざ海を渡ってまでここに来たのだ。この一度の事で済めば良いな」
そう話し合い、実行日まで彼らは姿をひそめるのであった。
しかし、彼らは気が付いていなかった。
こんなあからさまな不審者どもを見張っている存在がいたことも、結託して何とか妨害しようと企んでいたことも‥‥‥
ついに迫るミスコン。
その前に学園祭の話があるのだが‥‥‥その陰で狙う者たちがいるようだ。
だがしかし、鉄壁の保護者の壁がある事に気が付かぬ者たちでもあった‥‥‥
次回に続く!!
‥‥‥おや?カグヤの様子が?