表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
感情をなくした君に。  作者: 国光美結
あなたの誇り、わたしの誇り
15/21

第14話 忠実



――光里。

懐かしい音の響きが心に染み込んだ。


光里とは私の母親の名前だ。私が小学校の時に亡くなっている。


母親だけだった。

私の味方になってくれたのは。




「お母さんはどこにいるの?」

小学生の時だった。

「うるさいぞ。母親なんてもうこの世にはいない!」

あの時から私は自分の感情を外に出すのが苦手になった。


「お前の母親は何も言わず家事をしてたぞ!」

「お前の母親は口答えなんてしなかったぞ!」


「すいません。」


これまでずっとそうやって生きてきた。


お母さんに耐えれたことなんだから、私も耐えなきゃ…...。


早くお母さんのところに行きたい。


「大丈夫よ。夢月には幸せが待ってるから。それまでの我慢よ。」


私はその時幼かったので何のことを言ってるのか全く分からなかったが今なら少しだけわかる気がした。


「夢月ちゃん、びっくりさせてごめんね.....。光里は、あなたのお母さんは私の親友だったの。それで、夢月ちゃんのことを頼むって言われててね...。遅くなってごめんなさい。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ