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加賀美学園の瀬尾組  作者: 松下 諦輝
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再会


最後に雪だるま作ってくればよかったとか、魚食べたかったなとか思っていたらあっという間に学園についた。

さっきまで見ていた森とは打って変わって広大な敷地に存在を主張するかのように建っている姿に息を呑む。

車を降りて荷物を受け取ると1人の老人が近づいてきた。

「長旅お疲れ様。ささ、中に入って。」

「東雲理事長。遅れてしまってすみません。」

この人はここの学園の理事長。東雲明彦さん。

能力が生まれてから今まで何度か家に足を運んでくれて入学の準備をしてくれた方だ。

この山はもともと東雲さんの山だったらしくそこに偶然石が落下したのでここを学園にしたらしい。

見た目は若々しくまるで30代前半の、大人の色気が生まれるようになったぐらいに見えるのにこれで60だと言うのだから世界は間違ってる。

俺の父さんなんて40過ぎからハゲが始まり今では育毛剤が必需品だ。

「荷物はもう部屋に届けといたよ。後は好きなように使っていいからね。」

「ありがとうございます。」


最初に案内されたのは理事長室。

ここで出すべき書類を提出しクラス環境や各教室の場所などを教えて貰った。

「はい。学生端末。」

渡されたものを受け取ったものの何かわからない。

「これはデジタル式の学生証だよ。あと他に学園のマップと学食引換券が入ってるから。後は普通の携帯のように好きにアプリ入れていいから。」

能力者専用の学園となると学生証もひと味違うなぁ…。

最初のうちはマップにお世話になりそうだ。

ーバタバタバタ…

廊下を走る音がする。

その音は段々と大きくなり突然消えた。

ードンドンドン

今度は扉をノックする音がして返事も聞かぬまま扉が開いた。

「理事長先生!凛が着いたってほんとですか!!」

「竜!!」

勢いよく教室に入ってきたのは小2の時にこの学園へと転校した幼馴染みの小鳥遊竜也だった。

再開するのはおよそ7年ぶりであまりの嬉しさにここが理事長室だということも忘れて走り出す。

「久しぶり!!もう会えないかと思ってた!」

昔と変わらず身長は俺より小さいし童顔な竜に別れたのがほんの数日前なのではという錯覚を覚える。

「凛おっきくなったね!メガネまでして!見ない間にかなり変わったね。」

少し寂しそうにしている顔を見て今すぐ視力よ戻れと思った。

「感動の再会はまぁ後でにして、ひとまず小鳥遊くん。寮まで案内してあげて。」

「はい!わかりました!!凛!早く荷物持って!こっちだよ。」

慌てて荷物と先程もらった学生端末を持ち竜の後について歩き始めた


今回は理事長と幼馴染みの竜くんが出てきました。


理事長...東雲 明彦 シノノメ アキヒコ

加賀美学園の理事長。60歳。

ちなみにこの学園名は元の山『加賀美山』からとったという設定です。


幼馴染み...小鳥遊 竜也 タカナシ リュウヤ

北海道出身 高校1年生

小2に能力が開花してから学園に通う。

二人の出会いは親の代から。



まだ能力者っぽいこと一切してませんが次回も多分しません。

多分。

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