表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

1日目 午後

車でしばらく走り、近所の遊園地にたどり着く。

「はぁ。やっと着いた。」

「何か、微妙に離れてて不便ですね。ずっと車で疲れました。」

「乗せてもらったやつの台詞かよ。まぁ、遠いのは確かにそうだけどな。」

そんな話をしているうちに入場券を買い、遊園地に入る。

「あ、ジェットコースターに乗りましょう。早くて楽しそうです。」

「初めてなんだろ?大丈夫か?まぁ、俺は苦手じゃないからいいけど。」


ーーーーーー10分後ーーーーーー


「うぅ、何ですか?アレ。あんなものがアトラクションでいいんですか?軽く怒りを覚えるレベルですよ?」

「だから大丈夫か?って聞いたのに。ほら、あの辺にでも座って、休憩するか?」

「城山さんに心配されました。屈辱です。」

「なんでだよ。好意なんだから素直に受けとれよ。」

「冗談です。でも、休むのは負けた気がするので嫌です。」

「何の意地だよ。じゃあ、どうするんだ?」

「あれに乗りたいです。」

流唯は、そう言ってコーヒーカップを指差す。

「コーヒーカップか。まぁ、必要以上に回さなければ大丈夫か。」


ーーーーーー10分後ーーーーーー


「うぅ、何ですか?アレ?あんなものがアトラクションでいいんですか?軽く怒りを覚えるレベルですよ?」

「何で回すんだよ。そのセリフさっき聞いたわ。」

「せっかくだから、回したいじゃないですか。」

「学べよ。流唯の学校って確か、有名な進学校だろ?」

「それはそれです。」

「どれだよ。で?まだ休まないのか?」

「いえ、非常に不本意ですが少し休憩します。」

「どんだけ休みたくないんだよ。ほら、休憩所近いから行くぞ。」

すぐそばの休憩所に入り、色々な話をしながらすごす。

しばらくすると日も暮れてきて、遊園地がライトアップされる。

「綺麗ですね。」

「キレイだな。」

「観覧車に乗りましょう。」

「唐突だな。」

「駄目ですか?」

「…乗るか。」

「はい。」

俺と流唯は観覧車まで行き、ゴンドラのうちの一つに乗る。

「他のものに比べて平和ですね。」

「まぁ、そうだな。」

「カップルで乗る人が多いそうですね。なぜでしょう?」

「さぁな。一緒にいたいんじゃないか?」

「そんなものなのですかね。」

「そんなものなんだろ。」

「私たちも、カップルみたいなことしてみますか?」

「やらないよ。あと1週間しか無いしな。」

「そうですか。」

「そうだよ。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ