3/11
悪役令嬢の前世の独白ツー
それなりに不幸だった。
それなりに幸せだった。
それなりに不幸で幸せで不幸だった。
別に目を見張る様な美人じゃ無かった。
別に目を反らしたくなる様な不細工じゃなかった。
別に何にもしなくても100点が取れるような天才じゃなかった。
別に何時も追試を受けなければならない様なバカでも無かった。
何時も平均チョイ上ぐらいなのだ。
平々凡々そんな言葉の似合う子だった。
似合う子だったのだ。
ただ一つ
絵を描くのは得意だった。
何かを訴えかけるような絵を描くと褒められたこともあった。
芸術に長けていた。
音楽はからっきしだったが。
ただそれだけなのだ。
芸術に長けていたから距離を置かれた。
私が人と違うから。
ただそれだけなのだ。
そんな私が生まれ変わった。
そぅ。
悪役令嬢と言う無くてはならない当て馬に。




