【テレビの収録では無いらしい】(俣彦『短編ぼくのまち』)
先日。
朝の8時過ぎぐらいでしたか……。
ジョギングしていました時。
通りの反対側の歩道に
2人の若者が
スケッチブックを道路にかざしながら
佇んでおりました。
(なんて書いてあるのかな?)
と何の気に無しに見ましたところ
『浜名湖』
の3文字が記されておりました。
いまどき。
番組でも無いのにヒッチハイクなんする人居るのかな?
そういや若者の2人組。
まだ売れていないお笑い芸人のかたかもしれないぞ……。
でもカメラを持っているスタッフはおろか
その2人の若者もカメラらしきモノを持っておらず、
スキンヘッドにサングラスのかたと
もうヒトかたによる
応援歌が
彼らのバックに流れているわけでも無い。
加えて
収録のためのヒッチハイクであったとするならば
(……サ○クスの前って地味だよな……)
(スポンサー企業なのかもしれませんが)
同じ豊橋市内の国道1号線沿いならば
公会堂
とか
それなりに映し甲斐のあるポイントもあるのに……
(……許可取る時間が無かったのか)
(許可を取るだけの予算が無かったのか……)
もしくは
(本当にヒッチハイクなのか……)
に選択肢が絞られて来るのでありますが。
その時思ったこととしましては
ヒッチハイクされているポイントから見える位置に
バス停がありまして
1時間に1本の割合で
豊橋駅と二川駅+αを結んでおります。
そのバス停から浜名湖を目指しているのでありますから
目的地は二川駅のバス停まで。
270円の運賃で行くことが出来ます。
その二川駅には東海道本線が走っております。
その二川駅から東海道本線に乗って頂きまして
2つ先の駅であります
鷲津の駅の目の前が浜名湖です。
運賃は240円。
合わせて510円。
彼らが持っていました
スケッチブック1冊が
200円から500円します。
それを少なくとも3冊持っていました。
それだけで下手すると1000円を超えます。
加えて彼ら。
太字の油性ペンを何色か駆使して
目的地を表記しておりましたので
セットの油性ペンの値段が約800円。
(高速バスかなんか使えば)
初期投資の金額だけで
相当のところまで行くことが出来る計算になることを思いますと
(同じ積み荷のトラックに乗ることが出来ない旅番組でも無い限り
……かえって高く付くことにもなりかねないぞ。)
もしくは
その後。彼らがどうなったのか定かではありませんが
見た感じ
細身であり、
(……学生さんなのかな?)
の風貌でありましたので
クルマを捕まえるのに要する時間を
自力で走ることに費やせば
たぶん
脚力のほうが勝る可能性が……。
(どっかでカメラが回っている。
もしくは
ラジオ番組か何かで
ことの顛末を話す時間を有している
でも無い限り
割に合わないことをやっているよな……)
と感じたことが1つ。
もう1つは
(クルマ動かしている時に
彼らと会いたかったな。)
『浜名湖』
と言いましても
いろいろな
『浜名湖』
がありますからね……。
2人組が望んでいる浜名湖は
たぶん国道1号線沿いであると思うのでありますが
その日。
結構大きな祭りが浜松で開催されておりましたので
素直に渋滞に突っ込むほど
私は人間が出来てはおりませんし、
『浜名湖』
で良いのでありますから
別に国道301号線沿いの浜名湖でも問題ありません。
で。目的地が
『浜名湖』
でありますので
(……農家の軽トラが日1台通れば御の字だよな……)
の浜名湖も私は存じ上げております。
もしくは
クルマは通るけど
彼らの求める方面に向かうためには
最低1台はリカバリーショットしなければ
目的地に向かうことが出来ない
『浜名湖』に誘うことも可能であったのでありましたが
残念ながら
その時、私はジョギング中。
(あぁ。あの時クルマに乗っていたのでありましたら)
たぶん私は
(……見て見ぬフリ
をしていたと思います。)