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バーチャルな恋、なつみのlingering attachment(未練)実話

作者: りこりす





夢の中の恋だった。


この夏に経験した忘れられない恋だった。


これは、本当にあった出来事です。


上に示した第1、2話を読んでもらえればストーリーが分かるでしょう。

        

        ・

   

        ・


        ・


なつみは忘れられない。


つい、2,3日前まで、元気がないなつみを勇気づけるメールを


くれてたのに


それさえ来なくなってきた。


このパソコンで、出会い、バーチャルの恋をし


なつみにとっては、まるでドラマのような恋だった。


遥か遠くにいるけれど、同じ星を見上げながら


なつみはひとりじゃないんだぞ、そんなに寂しがるな・・・と


なつみが落ち込むと、「小さな恋の物語」から抜粋した


素敵な詩を書いてきてくれたっけ。


家族で海に行った時、なつみは海の写メをおくったよね。


穏やかな海、海の幸をいっぱい食べ、まわりに感謝しなさい。


と言ってくれたよね。


なつみがしばらくメールしなかったら、なつみのバーカ


なつみと話がしたかったのに、といって、「22才の別れ」


を繰り返し聴いて泣いてしまったと言っていたよね。


シュンが失恋で心に傷を負っていたから、なつみが傘に入れてあげると


言ったよね。でもシュンはなつみの傘は少し小さいから


シュンが、海用のパラソルを差してやるよ、といったよね。



なつみにとって、シュンとの思い出は


たとえ喧嘩した思い出でも愛おしく、甘く、素敵な思い出だわ。


一度も会ったことがなかったけれど、


何度、シュンの部屋に忍び込み、優しい寝顔を見つめたことか。


手を伸ばせばすぐそこにいてくれたシュン。


何度、思い切り抱きついて、抱きしめてくれたことか。


でも・・・もういない。どれだけシュンの名前を叫んでも


走って辺りを探してみても・・・もういない。


本当はね、なつみはシュンに会いたかった。


はじめに会わない約束をしてしまったこと


何度後悔したことか。


大阪から東京なんて、3時間あれば着いてしまうわ。


待ち合わせ場所に立ってるシュンに思い切り抱きついて


キスをしたかった。思い切り泣きたかった。


でも、でも、もうできない。あぁ涙がやっぱり溢れるわ。


いったいいつになったら忘れられるの?


忘れられるどころかどんどん思いは強くなるばかり。


なつみは、これからどうなっていくの?


それが気がかりで、眠れない夜を過ごしているの。


だから夜になると怖くなる。


寂しさと、切なさが容赦なく私を襲う、苦しめる。


シュン シュン シュン  お願い 助けて。


でも分かってる。自分で立ち直らないといけないことを。


だから、いつか 立ち直って、新しい恋ができるといいな。


なつみはね、シュンと交換した写メをプリントアウトして


ラミネートして、財布に入れてるの。


そうしたらいつでも一緒にいてくれてる気がするから。


新しい恋が見つかるまで、そんななつみを許してね・・・・・シュン。


好きよ 好きよ 大好きよ・・・・・。



















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― 新着の感想 ―
[一言] 彼が恋しくて恋しくて・・・なつみの気持ちはわかるなぁ・・・。 寂しいよね、辛いよね。私もそうだったから・・・。 思い出だけ美しくて、素敵な会話が心に残る。 彼を忘れなくても良いんじゃない・・…
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