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オリジナルです
楽しんでいただければいいです
朝起きて、昼はいろんなことをして、そして夜には寝るっていうどこにでもありそうな日常に俺は飽き、苛立ちを感じていたが別にその日常をどうこう変えようとは思わなかったわけで、多少、刺激があればいいな、とは思ったぐらいだった。でも、それは無理だと知っている。
なぜならこの日常、世界は平和すぎるほどに平和で、誰もが幸せだからだ。幸せってなんだって俺はたまに思うときがあるが答えは出ていない。けど、誰もが幸せな世界なんだ。
ちなみに言おう。俺が幸せだと思えたことは一度もない。きっと俺の日常に刺激ができれば僕は幸せになれるのかもしれない。
このまま俺は平和な世界で退屈でしょうがない日常で、幸せをわからないままに生活して死ぬだけだと思ってた。朝起きて、昼はいろんなことをして、たとえばゲームとかデートもいいね。…彼女はいない身だが。そして夜には寝るっていう日常をおくったまま終わると思ってた。
けど、それは違ったんだ。俺の前にあいつが現れたことによって。
あいつ―-----------ナユタが現れたことによって。
暑い。実に暑いってもんだ。
暦ではもう秋のはず。それなのにガンガンに照りつけてくる太陽は夏とまったく変わらない。
今年は秋がないんだろうか、と疑いたくなる。今すぐ俺がメガホンをもって地球に「もう秋だろぉぉぉぉがぁぁあッ!!」と叫んでやろうかと思ったがやめた。言ったところでどうにかなるわけじゃないとわかっているからである。
ともかくも俺は学校へ登校しなければいけないわけで、灼けるようなアスファルトの上を歩いている。
制服であるワイシャツのボタンを第3まで開け、鞄から下敷きをとりだしてあおいだ。風が生暖かい。
このままボタンを全部はずしてしまおうかとも思ったが、周りからの視線がこわかったからやめることにした。
そう、周りの視線がこわかっ………あれ。俺はボタンをすべてはずしていないのに、誰かにガン見されている気がした。
ついに、俺も暑さでやられちまったか。
いや、気のせいじゃない。居たんだ、俺の横に、少し小柄な、少女が。そしてこう言ったんだ。
「お前は幸せか」
プロローグ、というか冒頭、というかそんなかんじです
なので短めですね
ご感想、アドバイスもらえたら嬉しくて倒れます