この物語の説明
この物語はフィクションですが自分の中学校時代を混ぜている部分もあります。
主にこの物語に登場する人物は自分の中学校時代の同じクラスの人や他のクラスの人達をモデルにしている部分もあります。
登場する人物の名前は自分流のオリジナルです。四月一日 始業式
僕はこの日を待ちわびているのと反対の気持ちを持っていた。やっと中学三年生になったので、あと一年過ごせば高校に行って中学の生徒から離れると繰り返し思っていた。今日学校の体育館で貼られる新しいクラス表を早く見たい気持ちでいっぱいなのだが、去年みたいに期待から絶望に変えるほどのクラスだったため、余り期待しないで行く事にした。それでも不安だったためパソコンに電源を入れて今日の星座占いの結果を見た。だが、自分の星座は十一位だったため不安を通り越して良からぬ事になると確信した。
そして、友達の小平と勝村と原仲が迎えに来てクラス替えの話題で[皆一緒のクラスがいいな!]とか[四人バラバラのクラスにはなりたくないよな。]など登校中は盛り上がった。
そして学校が見えてくると段々話しが学校の愚痴になり始めて、結局いつもとお馴染みの話題だった。
学校の門に入ると体育館の外で集まっている生徒達の光景を見て、このまま家に戻りたいと四人は思った。久々に会う生徒達は皆[ウチらまた同じクラスがいいね〜!]や[今度は○○とクラス一緒になりたい!]
など自分の希望を友達に発表しているようだった。僕も小平達以外の友達に[クラス一緒がいいね]と周りの人達と同じ事を言って相手が共感の言葉を返してくれることを確かめたかったのか何回か繰り返して共感を求めた。
9時00分 クラス発表の時間
若い保健体育担当の男性教員が外で集まっている生徒達を強引に掻き分けるかのように進み体育館の扉を開け、中に入った。数分後、年齢は五十歳前後だが保健体育を担当しているのか四十四〜五才に見える男性教員が外で集まっている僕達に[スリッパに履き替えて中に入れー!]と怒鳴るかのようなボリュームで言った。
それを聞いた僕達は早速スリッパに履き替えて中に入った。だが何故か中には教員とは思えない黒いスーツにサングラスでガタイが大きい複数の大人、いわゆるボディーガードみたいな人達が各クラス表の隣に一人ずつ立っている。
これは皆、気味が悪くて友達に[誰あの人?]や[なんか怖いわ〜。何であんな奴らがいるんだよ。]など相談して立ち止まりながら警戒していた。その時、舞台から校長先生が[大丈夫。ただ皆さんに協力してほしい事があるので自分のクラスを確認して、右からA組・B組・C組・D組という順番で並んでください。]と、全体を見渡す様に言った。 生徒達は不思議そうな顔をしていたが早く新しいクラスを知りたいため各クラス表を見に動いた。
僕と小平達も変な人達がいる意味が分からず生徒達が動くにつれて僕達も何処のクラスになったのか見に動いた。
皆が体育館に入って五〜六分ぐらいたった頃、僕はまだ何処のクラスになったか見つけれずにいた。そこで僕が時間に余裕が無いと焦って探していた時、小平と勝村が嬉しそうな顔で僕が何処のクラスになったか聞きに来た。
[友信ー!どこのクラスだった?]
[いや、まだ見つからんのだってーそういう小平は何処のクラスだったの?]
[俺はD組だよ!]
[へぇ〜、D組かぁ〜!勝村は?]
[俺もD組!あと高井も一緒!]
[はぁ!?超いいなぁ〜、二人共一緒で。しかも高井もいるんだ〜それで原仲は?一緒に探してたんじゃないの?]
[原仲は友信と同じで、まだ見つからないらしいよ。]
[原仲もかぁ〜。こんなに探しているのに何で自分の名前が無いのかねぇ〜。てか、あった!!]
[お!やっと見つけたかぁ。ふーん、友信A組じゃん!]
[えー、勝村達と一緒が良かったぁ〜もう、最悪だ。しかもクラスの中に気軽に話しができる友達がいないじゃん!ガチで死んだわ…この一年…]
[んじゃ死んで(笑)]
[そう簡単には死なんわ!クソ小平め〜…]
[おいおい…見ろよ…ボディーガードみたいな奴らが酉山と輪田を連れて何処かに行くぞ…]
[えっ?何処、勝村?あっ、ホントだ二人共意味不明っていう感じの顔をしとる]