リサイクル星人
※本作には倫理的にショッキングな描写が含まれます。苦手な方はご注意ください。
【リサイクルによって製造された商品です】
最近、こんなのが増えたなぁ。
◇ ◇ ◇
ある日、スーパーで手に取った製品。
どうやら、包装部分に生物の死骸が使われているそうだ。
とはいえ、死んでからだいぶたったもののようだが。
それが固まって包装できるようだ。
生物を使うことはどうやら”エコ”らしく、少し高かったが、この星に貢献することにした。
もし星に住めなくなったら困るからね。
◇ ◇ ◇
「お、おい、やめろ!」
僕のことを掴む手がある。
もちろん鍵はかけたし、入れるはずはない――のだが、この生物はそんなロックをものともせず侵入してきた。
そして、なにかガスのようなものをあたりにまき散らした。
意識がとおの…く……
目を閉じる寸前に僕の耳に届いたのは、
「こいつどうする?」
「あー、平べったくしてポテチでも包む?」
「いいね、【環境にいい】とか言って売ろうぜ」
とかいう、ふざけた会話だった。