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[番外編]ジジイとスマフォ

わしは毎朝、公園で筋トレするのが日課じゃ。

腕立てにスクワット、懸垂――年は食ったが、まだまだ若いもんには負けん。

昔から「自分で鍛え、自分で感じて、自分で決める」が信条でな。

そんなわしが、最近よく気になる若いのが一人いる。

同じ時間にやってくる、筋肉至上主義の男――サイトウじゃ。

「タンパク質!タンパク質!」と毎日騒いで、肉や卵ばかり食べとる。

「最近の若いモンは体調を観察することもせん。けしからん!」

と、つい心の中で毒づいてしまう。

わしは長年の鍛錬で“身体の調子を見極める”のはお手のもんなんじゃ。

そんなある日、いつものように公園で筋トレをしていたら、斎藤がやけにニコニコしながら近づいてきた。

「おじいさん、最近はこういうアプリが、“今日はコレを食べるといいですよ”って教えてくれるんです!」

「言われた通りに食べてみたら、体が軽くてジムでも調子良くって…」

なんじゃと?昔から「自分の体と向き合え」と何度も言っておったのに!

そんな得体の知れん機械の言うことならホイホイ信じるのか…!


今どきは、ああいう小さい板が身体のことまで口出しする時代か…と、時代の流れを感じながら公園を後にする。


家に帰って自分の“スマフォ”をじっと見つめる。

これは息子が

「今どきこれぐらい持ってなきゃダメだ」

と言って買ってくれたもんじゃ。

正直、孫とのテレビ電話以外で使ったことはないが――

(……スマフォとやら、ちょっとだけ、つついてみてもバチは当たらんかもしれんな)

公園のジジイ(仮名:斉藤栄一)

年齢:72歳

性別:男性

居住地:東京都郊外の一戸建て住宅

職業:定年退職後、自営業の経験あり(小売業)

家族構成:妻と二人暮らし、子どもは独立

住居形態:持ち家(一戸建て)

健康・生活習慣:毎朝、公園で筋トレやストレッチを欠かさず行う。身体の調子を自分の感覚で見極めることに誇りを持っている。

性格:頑固で昔気質、伝統や経験を重んじるが、根は温厚で世話好き。新しいものには警戒心が強いが、家族の勧めには耳を傾ける。

ITリテラシー:スマートフォンは息子に勧められて持っているが、基本的に電話と写真、テレビ電話くらいしか使えない。

趣味・関心:筋トレ、散歩、昔話を語ること、地域の集まりに参加

価値観:自分の体験と勘を信じる。健康は日々の鍛錬と体の声を聞くことが大切。

現在の悩み・課題:最新の健康情報やツールに疎く、若い世代とのギャップを感じている。新しい健康管理方法に対する抵抗感もある。

生活スタイル:規則正しく早寝早起き。日中は近所の公園や地域交流に参加し、適度に活動的。

利用する主なサービス:携帯電話、テレビ、ラジオ、地域の自治会やシニアサークルの活動

決済手段:主に現金、クレジットカードやスマホ決済はあまり使わない

目標・夢:健康で長生きし、孫や地域の若者に自分の経験や知恵を伝えたい

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