【第一章】登場人物
登場人物紹介です。名前の出た人物のみ。
ネタバレを多く含みますので、まだ第一章を読んでいない人は読まないでください。
●主要人物
・ルシアナ・マクラス/シア
ヴォーカス公爵家の長女。
前世では非道な行いの我儘令嬢だったが、シャルド殿下に婚約破棄され、兄から公爵家を追放され、修道院に入ったことで改心するも、殺され、気付けば七歳の頃の自分に生まれ変わっていた。
回復魔法の腕前も上がっていた。
前世で死ぬ前にルシアナを助けようとした、金の貴公子に会うため、冒険者になる決意をし、シアという修道女の姿で町に繰り出す。
好きな食べ物:スコーンです。でも、甘くないスコーンは認めません
嫌いな食べ物:お腹がすいていればなんでも美味しいです!
・バルシファル
冒険者の凄腕剣士。
ルシアナの中で、金の貴公子候補の一人。
面白い物に興味を持ち、いろいろと調べたりするのが趣味。何やら秘密がありそうだが?
シアの事を気にかけているが、それと同時に、ルシアナについてもいろいろと思うところがあるようだ。
好きな食べ物:特にこれが好きってものはないよ
嫌いな食べ物:焼いたら大抵の物は食べられるかな?
・マリア/アネッタ
元々、モーズ侯爵の姪だったが、モーズ侯爵の養女となり、育てられる。
しかしながら、モーズ侯爵の国家反逆罪の煽りを受け、処刑されることになるも、バルシファルの口添えにより、マリアとして、ヴォーカス公爵家の侍女見習いとなる。
好きな食べ物:ルシアナ様と一緒に食べたスコーンの味が忘れられません。
嫌いな食べ物:火を通していないものが少し苦手
・サンタ
バルシファルと一緒に行動する少年剣士。凄腕とは言わないまでも剣術の腕は大会で準優勝するレベル。斥候が得意で、バルシファルのために調査を行う。
影が薄いのと身長が低いのがコンプレックス。
好きな食べ物:肉。
嫌いな食べ物:野菜……普通って言わないでください。
●ヴォーカス公爵家
・アーノル・マクラス・ヴォーカス公爵
ルシアナの父。本来ならば賊に襲われ、命を落としたはずなのだが、生まれ変わったルシアナによって命を救われる。
・トーマス
元冒険者で、現在はヴォーカス公爵家に仕えている。ルシアナの相談相手として、いろいろな無理難題に付き合わされる。
・ステラ
侍従長。ルシアナに対し時に厳しく、時に優しく接する彼女は、ルシアナにとって信頼のおける人物の一人。前世では既に引退して田舎に帰っている。
●冒険者ギルド
・エリー
新人受付嬢。将来の夢は指名ナンバーワン受付嬢らしいのだが、細かい失敗をしては周囲を困らせている。
・ルーク
トラリア王都南部の冒険者ギルド長。綺麗な物が大好き。シアの実力を見出し、ポーション作りを依頼する。
●その他
・シャルド殿下
トラリア王国の王子であり、ルシアナの婚約相手。
前世において、聖女の言葉に従い、ルシアナと婚約破棄した。
ルシアナが生まれ変わった現在は、再度婚約者となるが、ルシアナの前に姿を現さずにいる。
・ミレーユ
前世において、聖女としてシャルド殿下にルシアナを婚約破棄させた人物。
・モーズ侯爵
アネッタの父。娘のマリアンヌを生き返らせようとし、様々な罪を犯す。
罪を償うために自首しようとしていたのだが、自殺をする。
その理由は不明のまま。
・マリアンヌ
モーズ侯爵の実の娘。既に亡くなり、何者かによって霊体を縛られる。
ルシアナとアネッタにより、無事に天へと導かれていった。
・ミレーヌ
フランド男爵家の令嬢。昔、ルシアナとアネッタと三人で遊んだそうだが、ルシアナは彼女のことを覚えていなかった。
未来の聖女、ミレーユにそっくりだが?
・ハインツ
ルシアナの家庭教師だった男。三圃制について教えてもらい、それを実現するために家庭教師を辞して王立研究所のもと、実証実験を行う。
・フレイヤ王妃
かつてトールガンド王国を治めていた女王。国の危機を救うため、トラリア王国の国王の妻となり国を併合させることで、国民を守ろうとした。だが、そのせいで国は分割し、多くの死者も出ることとなった。
・ゲフィオン
フレイヤがトールガンドを治める前の女王。フレイヤがトラリア王国にトールガンド王国を併合させようとしたことに反発し、トールガンド解放軍を率いて戦うも、レギナ王国軍とトラリア王国軍に戦力差で遠く及ばず、戦争の中で命を落とす。