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碧の物語 プロローグ
碧の物語
きみが笑うならそれだけでよかった。
きみの喜ぶところがみたかった。
みんながぼくをどう思っていても―――――
きみが笑うならそれでよかった。
僕の最後の道化を・・・・
きみをそんなに泣かせるためにしたんじゃない。
だって、みんなはあんなに笑っていたじゃない?
なのに
どうして
きみは泣いているの?
“僕はよく夢を見る。
すごく青い世界に一人だけの夢。
僕は話せなくて、動けなくて、ただ立っている夢”
それはぼくの姿じゃないんだ。