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拝啓、あの世の私へ  作者: りんごあめ
第三章 覚醒編
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61話 バレてましたか

 翌朝、詩乃さんに言われた通り体育館へと行く。

「5時半ちょうど。時間通りに来るなんて、感心感心」

「うぅ、おはようございます……」

 私は眠い目をこすりながら挨拶をする。

 詩乃さんはすでに準備を済ませているらしく、体育館の中央で横になっていた。

「それで、ギフトを使えるようにするって、具体的には何するんですか?」

「出来るだけ早めに使えるようにしたいってことだったし、3週間後の学園祭を目標にしていこうと思ってるよ。最初は体に慣らすために範囲を狭めた状態から、少しずつ広げて行く。直前の一週間は会場設営の手伝いがあるからそれと並行してやりたいね」

「……それって、何時間くらいするんですか?」

「ん~、理想を言えば一日中とかだけど、授業との兼ね合いもあるからに~。とりあえず今日はお昼を目標にがんばろっか」

 詩乃さんは簡単そうに言うが、過去のことを考えると一時間持つかどうかもあやしいだろう。

「んまぁ、行き当たりばったりになるだろうけど、とりあえず始めよっか」

「はい、そうですね」

 一息ついてギフトを使おうと目を閉じて集中していると、外で大きな爆発音のような音がする。

「え、何?!」

「おぉ~、あっちも始まったのかにゃ」

「あっちて、何ですか?」

「悠と柚葉だよ。もう学園祭まで時間がないから柚葉は仕上げに入らにゃいと」

「学園祭で何かするんですか?」

「あぁ、エレにゃんにはまだ言ってなかったんだ。紫陽の学園祭のプログラムの中には特別推薦の実技試験があるんだよ。それで、その中で模擬戦は代々の生徒会長が相手をしてきたの」

「じゃあ今年は」

「そう。柚葉がするんだけどね、柚葉が得意なのは暗所での奇襲とか相手からの射線を切れるような物が散乱してるような場所での戦闘で、今回の条件とは正反対だから。少しでも対策を練らないと負けちゃうかもだし」

 なるほど。

 でも歴代の生徒会長ってことは……

「てことは、詩乃さんもしたんですか?」

「いや、してないよ。たまたま摸擬戦を選ぶ受験生がいなくてね。これも日ごろの行いのおかげかにゃ~」

「やりたくなかったんですか?」

「そりゃそうだよ。一瞬で無力化できる相手にわざわざ時間をかけて、しかもその子の良さを出させようとしないといけないんだから。手加減するのって全力を出す以上に難しんだよ、実は」

「そういうものなんですね」

「そーゆーものなの。それじゃおしゃべりで時間稼ぎするのは終わりにして、今度こそ始めよっか」

「バレてましたか」

「昔の悠も同じことしてたからにゃ~」

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