12話 現場検証①
「うわぁぁぁあああ!」
「会長、諦めてください」
事件から数日後、生徒会室は頭を抱えてうずくまる会長さんと、それを宥めるみやさんと言う、不思議な空間になっていた。
「あの、今度は何があったんです?」
「いやぁ、思ったより大事になっちゃった以上連邦生徒会もほっとけないみたいで、第三者が調査に来る事になったの。それだけなら良いんだけど、来るのが紅輪の生徒でね……」
「こうりん? それって他の学園ですか?」
「そう、紅輪学園。歴史的に紫陽とあまり関係が良くなくてね、ここ数年は大きな衝突は無いけど、何がきっかけでぶつかるか分からないから」
「うわぁぁぁあああ! どうせ有る事無い事書かれるんだぁぁぁぁあああ!」
「ちょ会長、落ち着いてください。そんなでちゃんと対応出来るんですか? ほらっ、しっかりと立ってください」
なんかみやさんが会長さんの母親みたい。
こんなになる会長さんも初めてだし、相当仲が悪いのかな。
「ほらほら、早くしないと来ちゃいますよ。しっかりしないと、舐められますよ」
「うぅぅぅ、それは困る。けどぉ……」
「ほら、早く立ってください。エレナもそっち持って」
2人係で引っ張るとやっと会長は立ち上がる。
「うぅぅぅ、みやぁぁ」
「はいはい、大丈夫ですよ。私たちが居ますから。そんな事より、もう時間ないですよ」
「うん、じゅんびする」
紅輪が来ると予告されている10時になると、校門を過ぎた辺りの空間に亀裂が入る。
そこから黒と赤を基調に作られた着物を着た2人組が出てくる。
「姉様、着きました」
「はじめまして。紫陽学園生徒会長、戸田柚葉です」
「はじめまして〜生徒会副会長、不知火悠だよ」
「はじめまして。紅輪学園生徒会副会長、八重沙羅です」
「同じく生徒会、八重紗奈です」
「話は通っていると思います。現場には私が行きます。詳しい話は紗奈が伺います」
「わかりました。こちらへどうぞ」
2人を連れて行く会長たちから少し離れた物陰から見ているとみやさんから声をかけれる。
「ねぇ、エレナ。詳しい話は私と会長でするから、エレナは悠さんと一緒に案内の方行って欲しいんだけど、いい?」
「それって拒否権あります?」
「うーん、病気と怪我なら診断書持って来れば」
「今からは無理ですね。別に私は良いですけど、私が居ると余計ややこしくなりません?」
「うーん、大丈夫じゃない? 知らないけど」
「テキトーですね」




