11話 夜の語らい
寮の部屋に戻るとみやさんは既にベットで寝ていた。
寝てる時もお面付けてるんだ。
苦しくないのかな。
そんなことを考えつつ私も布団に入る。
「今日はお疲れ様」
「みやさん、起きてたんですか?」
「そうだねぇ、考え事してた」
「それって今日の事ですか?」
「そう。犯人が何を考えてるのか、どうやったのか、分からないことが多すぎる。まぁ、会長に比べたら全然だけどね」
「そうですねぇ、結果犯人は捕まえられなかった訳ですし…」
「痛いとこ突くなぁ」
そう、校内で銃を乱射した人はどうやら誰かに雇われていただけで、真犯人じゃないらしい。
爆破された教室も表からは見えづらい場所で、どれも今日は使われない部屋ばかりだった。
考えれば考えるほど不思議な事ばかりだった。
「まぁどうせその辺は明日も考えなきゃだし。そんな事より楽しい話しよ!」
「何ですか急に…言い出したみやさんが先に話してください」
「そうだな」
こうしてくだらない話をすることしばらく、気付けばぐっすりと眠っていた。
「それで、ゆずの予想は?」
生徒会室で書類整理をしながら悠が話す。
「何となくわかってるんでしょ? この学園に銃器の類は持ち込めないし、部外者はギフトも使用できない。唯一出来るとするなら学園の生徒しか」
「悠、今選択肢を絞るのは得策じゃない。先々代の結界にも抜け道があるかもだし、他にも私たちの知らない方法があるかも知れない。何より、私は生徒を疑いたくない」
「そんなのは百も承知。ただ、現実的に考えるならそれが1番可能性が高いよねってだけ。さてと、仕事仕事」
それを合図に2人はまた書類に向き合う。
「そう言えばさ、エレナちゃんを校外に置いたのもこうなるの分かってたからとか?」
「仕事を済ませるんじゃないの?」
「まぁまぁ、そんなこと言わずにさ。静かなのは妙に集中出来なくてさ」
「別に、全部が予想通りって訳じゃないよ。ただ、何かあった時に1番怪しまれるのはあの子だし、不安要素は出来るだけ減らしたいって言うのはあったけど…」
「うわぁ、抜かりないなぁ。ってあれ、急に立ってどうしたの?」
「どうもこうも、報告書書き終わったからもう部屋に戻るんだけど」
「そんな、僕はまだ終わらないのに。1人だけ先に休むなんて。ゆずは優しい子だと思ってたのに…そっか」
「ちょ、そんなに言わなくても。分かったよ、終わるまで居てあげるから」
「やったー!」
生徒会室の明かりはその後しばらくの間消えることはなかった。




