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拝啓、あの世の私へ  作者: りんごあめ
第一章 紫陽学園編
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10話 事件

「えっと、ちょっと待っててね」

 そう言うと私は彼女から少し離れたところで学園に電話をする。

「もしもし、エレナです。聞きたいことがあって」

「あ、エレナ? ちょうどよかった」

 そう答えるのは柚葉で、その後ろでは人々の叫び声が飛び交っていた。

「それで? 用事があるなら手短にお願い」

「それが、会長さんの妹さんが来ていて。とりあえず生徒会室に案内しても良いですか?」

「茜が……。わかった、エレナも直ぐに戻ってきて。こっちはかなりまずい事になった。詳しい話はみや辺りを捕まえて聞いて」

「わかりました、直ぐに戻ります」

 そう早口で必要なことだけ話すと直ぐに電話は切られた。

「あの、お姉ちゃん何かあったんですか?」

「ううん、何でもない。それじゃ行こっか」


「あぁっ、いた! エレナ! こっち!」

 茜を生徒会室に預けたあと講堂に向かっていると、廊下を走る宮矢から声が掛かる。

「みやさん! 何があったんですか?」

「話は途中で、とりあえず着いてきて」

「それで、何があったんです」

「校内4箇所、講堂1箇所で爆弾が爆発。ついでに講堂で犯人らしき人物が銃の乱射、身柄は確保済みで幸い重傷者はでてない。私たちは校内に他に仕掛けられてないかの点検をする」

「それって全部の教室をですか?」

「そうだけど……」

「ちなめに教室って全部でいくつあります?」

「さあ? 数百とか?」

「全部ですか?」

「そうだけど」

 マジか。

 そんな無駄口を叩きつつ教室を回る事数時間、気付けばすっかり日は落ちていた。

「つかれたー」

「お疲れ様、甘い物をどーぞ」

 生徒会室にて机に突っ伏す私の顔の前にジュースの入ったカップが置かれる。

「お疲れだね〜、僕がマッサージしてあげようか?」

「あ、遠慮しておきます」

「良いねぇ〜。エレナちゃんも段々ゆずに似てきたんじゃない?」

「そうだね、どっかのバカの影響受けるよりは良いんじゃない?」

「こらこら〜僕も悪口言われると傷つくぞ〜」

「別に誰とは言ってないよー」

 仲良いなぁ。

 喧嘩するほど仲が良いって言うのもあながち間違いじゃないのかも?

 悠さんは会長さんの事が好きだって言ってたけど、なんだかんだでお似合いの2人だな。

「そう言えば茜ちゃんは何処に居るんです? さっきから姿が見えませんが」

「あぁ、疲れたって言ってたから寮の部屋で休んでるよ。多分朝早く家を出てきたんじゃない?」

「お家遠いんですか?」

「どうだろ。引っ越してなければそこそこ距離あるけど……」

「何それ、釈然としないね」

「そっか、悠にもそこら辺ちゃんと話したことなかったか。私ね、家から逃げるようにこっちに来たから。正直あの子に合わせる顔も無かったし、何を話せば良いのかも分からなかった。だけどあの子は何も変わってなかった。ってなに話してるんだろ、湿っぽい話はもう終わり!」

 そう言うと会長は火照った顔を手でパタパタとあおぐ。

「さ、さぁ明日も早いんだからもう休みな。私も早く報告書済まさなきゃ」

「僕も手伝うよ」

「それじゃあ、お先に失礼します」

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