表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拝啓、あの世の私へ  作者: りんごあめ
第一章 紫陽学園編
10/145

9話 当日

 準備を進める事十数日、ついに説明会の日を迎えた。

 生徒会には最終確認を行う為、双葉と小鳥遊を中心に戸田、宮矢、不知火、九条の四人が机を囲んでいた。

「できました……。かくにん、おねがいします」

 小鳥遊が壁一面に貼られたモニターの電源を一斉に入れると、それぞれに各生徒から送られてくる映像が映し出される。

「うん、これなら一気に視れる。音声テストは?」

「いまから……します。かいちょうさん」

 小鳥遊は机の上に置かれたマイクを会長へ向ける。

「あー、みんな聞こえてる?聞こえてたら合図して」

「映像確認OK! 音声も問題無さそう」

「さいしゅうかくにん、しゅうりょう。しすてむ……いじょうなし」

「みんな、犯人は過去の傾向から殺傷力のある武器は使ってこないと思うけど、気を抜かないでね」


 私は今学園に二つある最寄りの駅のうち、アテナ内を回る環状線の駅にいる。

 一部で噂が立っているらしいが、私の存在は生徒に公にされていないから他の生徒とぶつからない場所に配置されたらしい。

 この駅の利用者のほとんどがアテナ内で生活している人かつ、説明会に参加する目的で来る人の大半が学園の中等部の生徒だからか、道を聞いてくる人は一人もいなかった。

 アテナ内に中等部は一つしかないらしく、高等部は紫陽と他の学園から選んで進学する事になるらしい。

 なるほど、道理で中等部の生徒も説明会に来るわけだ。

「これ私要らなくない?」

『そんな事ないよ〜、何処から混じってくるか分からないからね』

「うわぁ!みやさん⁉︎」

 突然の電話に私は慌ててベンチから立ち上がる。

『あぁ、座ってても良いよ別に。それより中等部の子の集まりが予想以上に良くてね、お昼前には全員揃いそうだから、12時過ぎたら帰ってきて良いよ』

「12時? 確認ですけど今11時ですよ? あと1時間ですか?」

『そうだけど。何なら午後も居てくれて良いんだけど?』

「いえ、残り1時間頑張らせていただきますっ!」

 そう言いながら私は敬礼をする。

『ならよし! じゃあね』

 さっきの言い方、みやさんの意地悪そうな顔が目に浮かぶ。

 仮面付けてて素顔見た事ないけど。

 そんな事より学園の方は大丈夫なのかな。

 見た感じ説明会以外の時間も校内の展示とか自由に見て回れそうだったし。

 実はもう校内に入られたりして。

「いや、それは無いか」

 正午を過ぎ中等部の生徒もほとんど見なくなった事だし、そろそろ学園に戻るかと立ち上がると声をかけられる。

 声の主は制服こそ着てないものの、背丈などから中等部の生徒であるとすぐに分かった。

「あの、紫陽学園の方ですか?」

「そうだけど、何か用かな?」

「お姉ちゃんに会いにきたんですけど、何処に行けば会えますか?」

「お姉さん? 名前を聞いてもいいかな」

「戸田茜と言います。戸田柚葉の妹です」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ