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あらいぐま ナッシーの冒険  作者: 空煌 才
2/5

第2話

カラスと違って僕は人気者さ。

この間、昼間に散歩していたら、たまたま人間の女の子にあったんだ。

「きゃーかわいい!」って言われたんだ。

嬉しくなって挨拶しに行ったよ。

そうしたら、お菓子もらっちゃった。すんごく美味しかったんだ。

思わず、「もっとちょうーだい」って、さらに近づいて行って袋をつかんだら、逃げられちゃった。

だけど、お菓子の袋はもらったよ。

美味しかった~。

また、女の子が来ないかなぁって、近所を散歩するようになったんだ。

ときどき、女の人に会うけど、挨拶しても、なかなかお菓子をくれなくなった。

シマシマの尻尾を振って、かわいい!アピールをするけど、知らんぷりさ。

自分達は食べているのに、独り占めなんて欲ばりな人間だよ。

だから、そういうときは自分から「お菓子をちょうだい」って言いに行くんだ。

女の子の持っている袋をつかむと、大体、分けてくれるよ。


でも、人間にも獰猛なヤツがいるんだ。

ある日突然、紺色の制服を着た人が大ぜいで来て、網を持って僕を追い掛け回すんだ。

「お菓子を盗った害獣だ!人間の物を奪い盗った悪いヤツだ!」

酷いよね。

失礼だよ。

僕がかわいいから、プレゼントしてくれたんだ。盗んでないよ。

僕は近付いて挨拶しただけさ。


必死に逃げて、家に帰ろうとしたら、さっきの制服の人が待ち伏せしていた。

また、追いかけ回すんだ。

ぐるぐるぐる、しつこいよ。

家に帰れなくなっちゃったじゃないか!

仕方がないから、引っ越すことにした。

新しい家を探すため、旅に出ることにしたんだ。

あらいぐまは学習能力が高く、本当に他の獣に比べて、極端に交通事故死が少ないんです。


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