BAD END(3)
「――ベロニカシステムの発動を確認。確定現実空間にマイナス方向二度の修正余波が発生。システム所有者、通常現実空間より過去の領域にて固定されています」
「“ノブリス・オブリージュ”に反応あり! ベロニカシステムの発動に呼応しているようです! 福音領域の構築に微小な遅れが出ています!」
「“ダークマター”側から現実空間側に修正余波が断続的に送り込まれている模様。このままでは確定した現実情報が改変されます」
「ノブリス・オブリージュのコントロール復旧を優先しましょう。ノブリス・オブリージュさえ正常に作動すれば、ダークマターによる修正余波は相殺が可能です」
「しかし、何故だ? ノブリス・オブリージュ以外にもベロニカシステムを稼動させる事が出来る個体が存在するのか? そのような因子は予定には入っていないが……」
「鳴海機関の生き残りが街に来ているとの情報があります。彼女、という可能性は?」
「それはないでしょう。鳴海機関はベロニカシステムどころか福音領域に辿り着く事もなかったはずです。ですが、ノブリス・オブリージュが反応を示すとすれば例の機関の生き残りとしか考えられません」
「では結局、ベロニカシステムを無許可で発動したのはどこの誰なのだ? このような不確定要素は早期段階にて駆逐しておくべき事だが……」
「福音領域安定の為には一刻も早くゲームに不必要な存在を抹消せねばならない……。活動は迅速かつ確実に。ベロニカシステム発動の起点となっている存在を索敵し、滅せねばならない」
「鳴海機関の生き残りについては、既にこちら側から手を打ってあります。しかしベロニカシステムのマスターに関しては、恐らくはダークマター側からの影響があり、“イレギュラーセイヴァー”が関与している物と思われます」
「イレギュラーセイヴァー……。1stは何をしている? 薄気味悪い男だが、仕事は完璧だから飼って置いてやっているのだろう。なんでもいい、動けるうちは使え」
「1stは現在ノブリス・オブリージュの安定化の為に行動中です。しかしこれでは意味がないので、ノブリス・オブリージュの安定化は別の者に代役を務めさせ、1stにはベロニカマスターの排除を要請します」
「では、ノブリス・オブリージュの安定化はどうしますか?」
「ノブリス・オブリージュが憑依可能な個体を見繕い、ユニットに繋いで第二の器とするしかあるまい。ノブリス・オブリージュに夢を見続けさせるのには、そろそろ新しい器が必要じゃろうて」
「では、1stにベロニカシステムを発動し、イレギュラーセイヴァー諸ともマスターにアタックを仕掛けます。ノブレス・オブリージュの方も抜かりなく――」
BAD END(3)
「ほお、お前がケータイをじっと見詰めているとは珍しい事もあったものだな」
清明学園二年A組教室、七月十三日――。
ユニフォンの画面を睨んでいた響の席まで歩み寄り、彼の友である氷室がそう声をかけた。響はゆっくりと顔を上げ、それからユニフォンをポケットにしまいこんだ。
「別に俺だってケータイくらい見るさ」
そう返す響の口元は笑顔を作っていた。しかし、目が笑っていない。氷室はそれに気づかず、そのまま響と言葉を交わす。その間響は氷室の事ではなく、全く別の事を考えていた。
“ベロニカシステム”……。それがどんなものであるのかは、無論響は何も判ってはいなかった。考えるべき事は兎に角多く、考えすぎるとまた頭の中が混乱してくる。ただ胸の奥から込み上げてくるじりじりと焦げ付くような焦りの感情と、自分に対する侮蔑の感情だけが今の響を支配していた。
櫻井響は、一度自らが救った少女を自らの手で殺した――。それは確定した現実――“未来”である。6th――皆瀬鶫との戦いにより、結果響は6thを打倒する事に成功した。しかし6thは跡形も無く消滅し、戦闘に巻き込まれた神埼エリスもまた死亡してしまった。
それは決して響が望んでいた未来ではなかった。まだ何か出来る事があったはず。もっと上手い未来があったはず――そう考えれば考えるほど響の心はずたずたに引き裂かれ、一度は全てを投げ出そうとまで思ってしまった。
雨の降りしきる中、あの日響は確かに一度死んだのだ。誰の声も、誰の目も届かない路地裏の中、倒れて仰向けに雨を見上げていた。何もかもが嫌になった。自分には何も救えないのだと、その弱さと醜さに己の存在を恨めしくさえ思った。
死んでしまいたい――心はもう死んでいたのかもしれない。そんな響の未来もまた、最悪以外の何者でもなかった。そんな時、彼の目の前に現れた一人の少女――。
“ライダー”。それは彼女を指し示す言葉であり、同時に彼女の名とは程遠い物である。“ライダー”……隻腕の少女。彼女が響の目の前に現れた時、櫻井響の全てが――そう、世界さえも。音を立てて崩れ去り、そして全てが始まったのだ。
怪奇連続自殺事件の一件を含め、櫻井響はおよそ一週間の間、己の信じる事の為に戦い、そして未来を掴むために行動した――つもりだった。しかし現実は易々と彼を突き放し、世界は見る見る内に闇に飲まれていく。
戦いの日々の中で、響は確かに何かを手に入れたはずだった。しかし全ては失われてしまった。自分の、力不足の所為で――。
「んぐ……。そういえば、ケータイで思い出したんだが」
パンを口に捻じ込みながら氷室が言う。
「知ってるか? 自分の携帯番号から電話がかかってくるっていう都市伝説。電話に出ると――」
「知ってるよ。お告げが来るんだろ?」
響の反応に氷室は目を丸くした。牛乳で一気にパンを飲み込み、眉を潜める。
「なんだ、お前にしては詳しいな……」
「お前にこの間教えてもらったんだよ」
「む? そ、そうだったか? いかんな……若くして痴呆とは……」
頭を抱える氷室に笑いかけ、響は教室を後にした。廊下に出てベロニカを取り出す。ベロニカのディスプレイにはベロニカシステム発動の経過時間が刻一刻と刻み続けられていた。
学校に居る間、響は出来る限り静かに、波風を立てぬように過ごした。余りにも勤勉な響の様子に教師もクラスメイトも驚いた事だろう。響は珍しく授業で一度も居眠りをせず、全ての授業で真面目に話を聞いていた。一見すれば――だが。
終業と同時に教室を飛び出し、響は校舎から抜け出した。走ってモノレールの駅前までやってくると、噴水に囲まれたモニュメントの前、響を待っていたライダーの姿があった。
響の姿を発見したライダーは左腕を軽く上げて響に挨拶した。ライダーの元まで駆け寄り、響も頷いて返す。
「ダッシュで戻ってきた。急ぐぞ」
「……どう? 信じる気になった?」
「……ああ。どうやら本当に俺は……一週間前に戻ってるらしいな」
“一週間前に戻っている”――それは厳密には不正解である。しかしそれは確かに状況を形容するには手っ取り早く、故にライダーはその言葉を用いた。
響が確かに生きているその世界は未だに七月十三日であり、響と鶫が戦った日からは丸々一週間、遡った事になる。時の流れを遡った――。それは、響の認識による物に他ならない。
全ての存在が時の流れを認識する事が無く。それを知るのが響だけであるのならば。しかし時は遡るはずもなく。流れは一方通行のままで。それでもなお未来を認識するのであれば。それは予知にも似ている。
「これもお前の力なのか……?」
「……そう。でも、違う。違うけど、そう。私はただ、ダミーとして発動しているだけ。本当の意味で力を持っているのは……響、君だよ」
「俺? 俺か? でも俺剣でぶっ刺されただけであとは特に何もしてねーぞ」
「死んだわ」
「ああ、死んだな……。死んだっ!? マジで俺は死んだのか!?」
「そう。櫻井響は死んだ……その事実を響が認識し、世界が認識する事が必要だった。意識は常に最も近い自己認識に癒着し、己の存在を定義する物……。死という存在の消滅と自己の否定認識により、漸く一瞬僅かな綻びを生む事が出来る」
「すまん、何言ってるのかさっぱりわからねえ」
「……つまり、一回死ななきゃこうは出来なかったって事」
「必要な事、だったのか……。しかし、何ていうか……。なあ、俺は死んだんだよな?」
頷くライダー。響はその事実に腕を組んで考え込む。響は死んだ――。勿論それには語弊がある。厳密には櫻井響は死んではいない。元々あった櫻井響という人間が消失し、しかしその意識、自我とでも呼べるものは今も確かに存在している。福音領域の波に乗り、ノブリス・オブリージュの導きによって。
しかし思うのだ。自分が死んだ世界……それは確かに今もどこかで続いているのだろう。だとすれば自分がああして全てを投げ出そうとしたバッドエンド後の世界で、残された人々は生きて行くのだろうか、と。
「それは、難しい話」
響の疑問にライダーはそう答えた。説明するのが難しい……そういう意味ではあるが、響に理解するのは難しいと、そういう意味も含んでいた。
「仮にそうした可能性が未だにどこかで続いているとしても、それを響に認識することは出来ない。勿論、わたしも」
「……じゃあ、舞や鳴海の事を俺たちが知る事は出来ない、って事か」
「でも、“こちら側”で現実情報を書き変える事が出来れば、自動的に響の望んだ現実が確定される。ベロニカシステムが発動していられる時間はそう長くないから……それが終われば響は死んでしまった櫻井響の世界に帰る事になる」
「……それってシステムが停止したら俺は死ぬって事じゃないのか?」
「そう」
あっけらかんと伝えられた事実に響が青ざめた表情を浮かべる。ライダーはそんな響の肩を叩き、力強く頷いた。
「広範囲の現実情報を書き変える事は多大な矛盾を引き寄せるから、今のわたしたちでは危険だけど……響が“死の原因となる要素”を排除した未来を確定すれば、この世界が“あちら側”と合流しても、響の死は上書きされる事になるから」
「じゃあ、こっちでちゃんとやれば死なないって事か。だが失敗すれば――」
「響の存在は矛盾として世界に認識され、システムの保守機能により排除されるだけ」
成功すれば望んだ未来、失敗すれば存在の消滅――。シビアな分岐ではあるが、それは人の身には大きすぎる恩恵の代償に他ならない。得られる価値と比べれば、存在の消滅など雀の涙のようなデメリットである。
櫻井響は自らの手で未来を変えたいと願った。自らの手で犯した罪をなかった事にしたいと考えた。過去をなかった事にする――それは万人が望み、願い、夢と描きしかし決して実現する事の叶わなかった理想でもある。響は突然手に入れた理想を叶えるチャンスを前に、後ろ向きな事を考えている余裕などなかった。
「決めたんだ、やるって……。だからやる。まず決めて、そしてやる……。行動する事で未来が変えられるなら、俺は……!」
機械の腕でライダーが響の握り締めた手を包む。二人は頷き合い、そして戦う事を決めた。
「……それにしてもよ。本当に俺が死んだ後の世界は俺たちには認識出来ないのか」
「当然。わたしたちは複数の確定現実を行ったりきたりしているだけ。それらを相対的に認識する事は出来ない。わたしたちにとって常に世界は一つだけ。もし複数の可能性分岐世界を認識できる存在があるとすれば、それは――」
「それは?」
「それは――――そう。多分、神様とか、そういう存在なんだと思う」
ベロニカシステム発動限界まで残り一週間。
ノブリス・オブリージュ、稼動開始――。
夜の街に降り注ぐ雨は夏を前にしかし冷たく肌を打つ――。
木戸丞が手にした槍のVS、“イクアリティ”を揮う。雨の雫を切り裂きながら銀の槍が闇を斬る――。薙ぎ払ったのは無数の腕。大地から萌える白骨の腕たちが次々に丞に纏わりつき、その自由を奪おうとしていた。
堪らずビルから飛び降り、地上へと逃亡を図る丞。空中で体勢を修正し、槍をビルの壁に突き刺して減速する。轟音と共に次々に硝子窓が砕け、白い破片が夜に散って行く。
減速効果は薄い。見る見る内に地上が近づいてくるのが見えた。長い前髪全てが上に上がり、見上げた頭上からは白い骨の悪魔が追い掛けてくる。
雄叫びを上げながら空中を走るようにして猛進してくるのは“サマリエル”と呼ばれるVSであった。壁から生やした腕たちに手繰り寄せられるようにして通常の落下速度の数倍の速さで丞へと迫っていた。
「ち……っ」
空中で回転し、壁を蹴り飛ばす。激しい衝撃がビルの壁に丞の靴跡を残す。横方向に弾き飛ばされるようにして移動した丞は隣のビルの窓を突き破って侵入し、配置してあったデスクを次々に吹き飛ばしながら停止した。
痛みに呻いている場合でもない。直ぐに身体を起こすと正面から翼を広げて怪物が飛来しようとしていた。雄叫びと共に突っ込んでくるサマリエルを槍で受け止め、しかし力を相殺できずに壁を突き抜け廊下に背を叩き付けられる。
「どんな馬鹿力だ……!」
『ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃりいいいいいいいいッ!!!!』
巨大な腕を振り上げ、叩き付けるサマリエル。槍を解除しその一瞬で拳をかわし、丞は脇を抜けて飛び込み、前転して着地する。途中で再びイクアリティを実体化し、クルリと体の周りを回して構えた。
『あら。すばしっこいだけじゃなくて意外と度胸が据わっているのね。一瞬でも現実情報への干渉を解除するなんて……。VSを発動しない状態でサマリエルに殴られれば貴方、とっても惨めな死に様でしてよ?』
振り返ったサマリエルが紅い瞳を輝かせる。しかしその口から聞こえてくる声は先程までのサマリエルの声とは違っていた。丞は額から流れる血に片目を瞑り、忌々しくその名を呼んだ。
「……氷室美琴、か。俺を消しに来るのは道理だが、行動が遅いな」
『仕方が無いでしょう? わたくしだって別にやりたくてやってるわけではなくってよ。本当なら、わたくしが相手をすべきなのはあのイレギュラーなのに……。不服ですわ』
「そうか。だったらさっさと帰ってくれると助かる」
『そうも行かないわ。貴方、ノブリス・オブリージュに対する影響値が高すぎですわ。顔の通り、もう少し冷静になってみては如何?』
細い骨の腕が伸びる。人差し指を伸ばし、その先に丞を据える。サマリエルは低く唸りながら黒い光を纏って行く。
『そんなにお友達が憎い……? 貴方のマインドステータスはいつも揺れ動いているわ。とっても素敵にジグザグジグザグ……。自分で選んで進んだ道でしょう? ねえ……元ジャスティスの木戸丞?』
次の瞬間、丞は槍を構えて前進を開始していた。中段に構え、片腕で槍を繰り出す。突き、突き、突き――連続で繰り出される突き。それは見る見る内にスピードを上げて行く。
目にも留まらぬ速さで繰り出される連続攻撃――。銀色の閃光の軌跡だけが無数に広がり、ラインを築く。閃光のラッシュを前にサマリエルは翼を広げて後退し、その瞬間丞は槍を投擲した。
投げ穿たれた槍はサマリエルの片翼を射抜き、壁へと串刺しにする。槍を引き抜こうとサマリエルが伸ばした腕を足掛かりに、いつの間にか接近していた丞が天使の顔に膝を減り込ませる。
『ぎっ!?』
怯んだ天使の頭を掴み、上下逆様の体勢を作り、跳躍すると同時に反転。両足を槍の柄と刃先に乗せ、体重をかけて翼を両断する。引き裂かれた翼から血飛沫が舞い上がる。
「別に冷静な顔をしているわけじゃない。ただ――表情にするのが苦手なだけだ」
視線にありったけの殺意を込めてサマリエルを射抜く。天使は怯み、傷ついた羽を腕で押さえながら顔を上げた。しかしその表情にはどこか余裕のような物さえ感じ取る事が出来、丞は眉を潜めた。
『そう……確かに貴方は強いわ。でも所詮はこの程度……。本気で一人でジャスティスを打倒出来るとでも思って?』
「やるさ。それ以外に俺に道はない」
『悲しい人……。今回は顔見せ程度にしておくわ。だってわたくしの狙いは、貴方ではないのだから』
次の瞬間、真紅の光が散らばってサマリエルは姿を消していた。残された光の渦は薔薇の花弁のように空を舞い、ひらりひらりと落ちて行く。
『――――貴方も所詮はベロニカシステムの為の礎に過ぎない……。一時の感情ではなく、運命の顛末を願ってはどうかしら?』
「生憎決まった未来に興味は無くてな……。自分の運命だ――自分で決めるさ」
呟き、槍を払う。散っていた薔薇の花弁が全て消え去り、丞はVSを解除した。ユニフォンを片手に窓の向こう、隣のビルを見やる。丞が視線を向けたビルのとある部屋の中、誰も居ない暗闇の中ドレスのスカートを翻して笑う氷室美琴の姿があった。
「自分で決める……それは間違っているわ。運命さえも決定付ける力……それがベロニカの本質なのに」
望む願いと叶える願い――。窓の向こうに月は見えず、美琴は残念そうに溜息を漏らした。月は美しく、魅力的だ。雨の夜は好きではない。嫌な事ばかりを思い出してしまうから。
真夜中の摩天楼を見下ろし少女は目を細めた。その背後に再び薔薇の渦と共にサマリエルが姿を現し、自らの主の傍らにて視線を街へと向ける。
「……とても興味深い事よ、それは。そうでしょう? サマリエル」
サマリエルは答えない。しかし主はそれだけでよかった。サマリエルがそこにいて、自分を見ている……。とてもとても、純粋な目で。
「月の無い日は消してしまいましょう。きっとそれがいいわ。夢のようで」
ロマンチックな妄想に頭の中を染め上げる。窓を開け放ち、咽るような濃い世界の雨の中、少女は澄んだ声で歌を口ずさむ。
繰り返し繰り返し、夜の闇に溶け。雨音の中に紛れ消えて行く。しかし雨の中振り返る丞の耳には確かに歌が届いていた。雨音にも、街の雑踏にも掻き消されずに。
額を流れていた血を拭い、両目を開く。雨の中、少年は歩き出した。例え自分の過去が変えられずとも、未来が不確定であろうとも……。自分が願い、望んだ未来をかなえなければならない。
過去がやり直せないのだから、今から償わねばならない。例え笑って歩く事が出来たはずの未来を、全て犠牲にしたとしても……。
〜とびだせ! ベロニカ劇場〜
*超展開*
響「いやさ。これは読者置いてきぼりもいいとこなんじゃねえの……?」
氷室「そういう事を言うな!! 皆そう思ってるけど黙ってるんだから!!」
鶫「と、いうわけで〜ここからが本編になりますよ〜。これまでは言わば前書きです」
響「……パネエっす」
鶫「鳴海機関とは!? ノブリス・オブリージュとは!? ベロニカシステムとは!? 何やら色々と謎の単語が増えてきたわけですが、これからどうなっちゃうんでしょうか?」
響「……さあ。ぶっちゃけ毎回思うけど、作者が無計画過ぎでどうにもならん」
氷室「この展開で『おお、ようやく始まった!』と思うのか、『なんだこれ意味わからん』と思うのか……。大きく分かれそうだな……」
響「大丈夫だ。序盤の展開とあまりに違いすぎて読者が離れて行くのは今に始まった事じゃねえから」
鶫「ディア〇イアの事ですね? わかります!」
氷室「まあ、ようやくバトル物っぽい展開になっていくはずだからこれから頑張ろう」
響「つーか、三十部以上やっててほぼ何も明かされていないこの現状って一体……」
鶫「それが神宮寺クオリティ!」
氷室「合言葉は『神宮寺だから仕方が無い』だ」
響「……ホント、読者に努力を求めるよね……」
〜とびだせ! ベロニカ劇場〜
*特別編*
響「ん、あれ? 終わりじゃねえの?」
鶫「うん。読者の皆さんが段々わけわかんなくなってる可能性があるので、とりあえずVS関係者なんかについてちょくちょくこのへんで整理していく事になったんですよ」
響「あ、そうなの?」
鶫「というわけで、今回はナンバーと判明しているユーザー一覧です! どぞ!」
〜VS所有者〜
―1st―
本名:不明
ユーザー名:【ラビット君】
解説:テスタメントに出現するうさぎの着ぐるみ。他の所有者とは独立した行動を取っている。完全中立。
―2nd―
本名:不明
ユーザー名:不明
解説:未登場
―3rd―
本名:不明
ユーザー名:【3rd】
解説:人前に姿を現さない謎の所有者。丞に手を貸し、打倒ジャスティスの目的を持つ。
―4th―
本名:三代舞
ユーザー名:【M3】
解説:響の幼馴染にして奏のガールフレンド。失踪した奏を探す。
―5th―
本名:不明
ユーザー名:不明
解説:未登場
―6th―
本名:皆瀬鶫
ユーザー名:【BLUE】
解説:親友からVSを継承した特殊なケース。13thとの戦いに敗北し、死亡。
―7th―
本名:織上隼人
ユーザー名:【HAYATO】
解説:反ジャスティス勢力の一人。8th、3rdとは協力関係にあった。6thと13thの戦闘に巻き込まれ、意識不明。
―8th―
本名:木戸丞
ユーザー名:【JYOJYO】
解説:ジャスティスを潰す為に行動している。7th、3rdと協力。元ジャスティス。
―9th―
本名:不明
ユーザー名:不明
解説:未登場
―10th―
本名:氷室美琴
ユーザー名:【RUNA】
解説:ジェネシス社長の娘。立ち位置は不明。丞、ライダーと敵対する。
―11th―
本名:不明
ユーザー名:不明
解説:ジャスティス勢力、マイノリティのユーザー。丞とは旧知の仲。鳴海を警戒している。
―12th―
本名:西浦志乃
ユーザー名:【SHINO】
解説:イケメン俳優。響と同じ孤児院の出身。響を友と呼び、協力的。
―13th―
本名:櫻井響
ユーザー名:【KYO】
解説:最後の契約者にして主人公。VS同士の戦いの運命を破壊する為に動く。
―No Number―
本名:不明
ユーザー名:不明
解説:ライダーと呼ばれる謎の少女。響に協力的であり、ベロニカを所有。
響「こんなにいるのか……多いなあ」
鶫「今後も時々情報を整理していく予定なので、がんばってくださいね!」
響「……いや、読者に頑張ってって言うのはどうなんだ?」