復讐(3)
「鳴海。今日からお前の弟になる子たちだ。紹介するよ、“鳴海”――」
鳴海……。それが自分の名前なのだと少女が自覚した時、彼女の存在は肯定された。
鳴海を名乗り、鳴海を介し、鳴海を感じる事で彼女は鳴海という存在に成る事が出来た。名は己を肯定し、存在を証明する。それを深く知る鳴海だからこそ、その少年の名に違和感を覚えずには居られなかったのだろう。
まだ鳴海があどけなさを残す少女であった頃、彼女は目の前に現れた二人を守っていかなければならないと考えた。一人は何も知らず、無垢なままの少年。そしてもう一人は……くすんだ瞳で世界を映し、己を縛り付けた少年。
二人は似ても似つかない兄弟であった。性格も、在り方も、何もかも……。まるで二人は接点を持たないようにと産み落とされた世界の歪のよう。鳴海は二人の影の中、決して交じり合わないものを見た。
「世の中はね、頑張っていればいつかは報われるのよ」
セーラー服を着た鳴海が背後を歩く少年にそう語りかける。夕暮れが差し込む堤防の上、二人は確かに言葉を交わしていた。
自転車を押しながら歩く響は顔を上げ、姉の言葉に首を傾げた。あきれたような表情を浮かべる響に鳴海は優しく微笑みかける。
頑張っていればいつかは報われる――。それは決して他人任せの言葉ではなく、流されるだけの意味ではない。努力をすれば報われる。報われるというのは、誰かが自分にしてくれることではない。自分で自分を許すという事……鳴海はそう考えていた。
人は様々な物を背負って生きて行く。それは一生をかけて積み重ねて、そして命尽き果てる時まで降ろすことは許されない荷物。人はいつかそれを妥協し、降ろす事が出来るかどうか。自分を許し、償う事が出来るのかどうか……。
「俺もいつか……姉貴みたいに強くなれるのかな」
「なれるわよ。ううん、ならなきゃ。そうでなきゃ、生きていても楽しくないわ。楽しいという事はね、響。正義なのよ」
微笑みかける視線の先、響は鳴海に微笑を返していた。響――。その名前を聞く度に鳴海は思い出す。失われてしまった大切な物の事を。もう戻らない、過去の事を――。
「…………そうね。そうよね……。きっと関わっているんでしょうね――“鳴海機関”が」
呟きながら顔を上げる鳴海。視線の先にはダイブスポットからテスタメントへとアクセスしている丞の姿がある。テスタメントにアクセス出来るのはVSユーザーのみであり、それは能力以前にVSアプリケーションに存在する認証が必要となる。必然、彼女はテスタメントに入る事は出来ず、こうして椅子に腰掛けて待つ事しか出来ない。
エアコンの効いたネットカフェの中、ワイシャツの袖をまくりながら鳴海はコーヒーを口にしする。ここ数日の奔走で流石に疲労していたし、この空白の時間は必要だったのかも知れない。
しかし、待つというのは苦手な性格……。そう、昔から待って居られない性格だった。何でも自分から自分からとあえて渦中に突っ込んで行く。立ち止まった時、息が出来なくなる魚のように。
停止している時間は息苦しさしか感じなかった。それに、過去の事を思い起こすからいい気分ではない。コーヒーを飲み干し一息付く。しきりに腕時計に視線を送り、退屈に耐え切れなかったかのように鳴海は立ち上がり、店内を歩き始めた。
考えるのは当然“鳴海機関”の事であった。かつて鳴海が所属していたとある組織……。自分がこうしてこの街に派遣された事も、たった一人で捜査に当たっている事も、或いは全て意味のある事なのかもしれない。仮に鳴海機関が関わっているのだとすれば、それは文字通り。
「いよいよ時が来たって事なのかしらね――」
その頃テスタメントの仮想領域の中、丞は両手をズボンのポケットに突っ込んだまま中心に立っていた。正面には彼以外にももう一つ人影が存在する。秘匿されたグラフィックには【3rd】とだけ表記されていた。
「……7thが、行方不明?」
『ああ。ユニフォンにも連絡は取れず、テスタメントにも顔は出していない。一昨日からだから、もしかするともしかするかも知れないな』
3rdの声に丞――8thは眉を潜めた。7thとは彼等のもう一人の協力者であり、共にジャスティスを打倒するという目的の為に手を組んだ仲間である。
彼等三人は丞が主な戦闘要員であり、7thはそのサポートを行い、3rdが二人に情報を提供する関係にあった。7thが抜けたところで行動に大きな支障は無い。しかし、何の連絡も無しに居なく成られてしまっては色々と都合が悪い。
何を信じて何を疑えばいいのかも判らないような戦いの中、折角結んだ同盟なのだ。それが無駄になってもいいとは思わないし、何より裏切りである可能性も考慮すれば動かないのは致命傷にも成り得る。しかし居場所も素性も知らない関係である以上、裏切られたとしても特に大きな問題はないのだが。
こんな状況を想定して彼らはほぼ独立して行動を行っていた。顔を直接あわせた事は一度も無く、お互いの声も年齢も外見も性別も知らない。当然、VSの能力もである。尤も、3rdの能力は探知系であると既に割れているのだが。
『7thが同盟から排除されたところで作戦継続は可能だが……どうする? 8th、君の意見を聞こう』
「…………そうだな」
正直に言えばどうでもいい、というのが丞の考えであった。元々誰かの手を借りるつもりはなかった。出来るならば一人でどうにかしたい相手なのだから。
しかしそれでも7thを同盟に加えたのにはそれなりの理由があった。その理由というものが7thの失踪に関わっているのだとすれば、それは捨て置いてやるべきなのかもしれない。
「作戦を継続しつつ、7thの出方を見る……。敵対するようならば倒すし、用事が済めば戻ってくるかも知れない」
『同感だ。それでは通常通り次のターゲットの話をしようか』
「ああ。それとあんたの言う通り……例の女と合流した」
『――そうか。それは吉報だ』
既に3rdは知っていた事だが、その事実を再確認して笑みを浮かべる。表情は当然丞には見えなかったが、何となく3rdが笑っている事は感じられた。
『君は気づいていないかもしれないが、彼女は重要な因果の一つを引いている。何より、彼女は奏の姉に当たる人物だからね』
「奏の姉……? そうか、櫻井……。顔も性格も似ても似つかないから判らなかったが、あいつは確か……」
『櫻井奏は桜井家に引き取られただけの孤児、さ。しかし、生き残ったという事は……』
「ああ。ユニフォンを持たずにVSと対峙出来るだけの能力を持っている。何者だ、あいつは……?」
『…………まあ、色々とあるのさ。彼女の因果も……。では、次のターゲットの情報をユニフォンに転送しよう。君の戦いに幸あらんことを』
その声と同時に一方的に3rdはログアウトしてしまう。丞は自らのユニフォンにデータが転送された事を確認すると、特に何も考えずに自らもログアウトすることにした。
現実へと意識を戻した丞はユニットから出て周囲を眺める。鳴海は眼鏡をかけ、本棚の前に立って漫画本をぱらぱらと捲っていた。
「……終わったぞ」
「あら、遅かったわね」
その言葉に丞はユニフォンで時間を確認する。中にダイブしていたのはほんの数分の話である。時間の誤差などあるはずもないが……。
「それで? 次は何処に向かうのかしら?」
眼鏡を外して微笑む鳴海。その顔を覗きこみ、丞は眼を細める。突然じっと顔を見詰められて鳴海は首を傾げた。
「……似てないな」
「え?」
「こっちの話だ……。行くぞ。急いでいるんだろう?」
それだけ告げて歩き出す丞。鳴海は本を棚に戻し、丞の後に続いて歩き始めた。
復讐(3)
「見つからねえッ!!」
というのは勿論俺の叫びである。何だかんだやってたらもう夜になってしまったが、一向に鶫が発見出来る気配はなかった。
ライダーも一緒に探してくれているのだが、そもそもこの巨大すぎる人工島の中から特定の人間を一人探すっていうのはとんでもなく困難なんじゃないだろうか。鶫の行きそうな場所は全部当たってみたつもりだが、まるで見つかる気配はない。
自宅の方には既に警察の捜査が入っているのか、規制線が引かれてちょっとした騒ぎになっていた。そりゃまあ、腐った死体が二つ転がってましたってなりゃあ大事件だろう。
学校も、あの公園も、榛原陽子の家も、あちこち行ってみたが見つからない。そうして走り回ってみて改めて実感した。鶫には――帰る場所がないんだ。
当たり前のように俺の家に上がっていたこの数日間、あいつはどんな気持ちでいたんだろうか。上っ面では笑っていたけれど、その間もきっとあいつは一人の時間でずっと自分を責めていたんだろう。帰る場所も無く、それを壊してしまった自分の事を。
どうしてそれに気づいてやれなかったんだろうか。いや、気づいていたはずなんだ。なのにきっとどうにかなるとか、時間が解決してくれるとか……温い事を考えていた。上手く行っていたんだ、確かに。でも――時間は有限だった。
もっといい方法があったはずだ。それを考えると苛立ちは止められなかった。今更になって、後になって、こうやって後悔しないようにいつも何とか前に進んできたつもりだ。なのに結局、俺は進歩していない。
「……響」
「あ?」
背後からの声に振り返る。ライダーは自分のお腹に手を当て、なんともいえない情けない表情を浮かべていた。
「お腹すいた……」
「も、もうか!? 昼飯食っただろ!?」
「少し休憩するべきだと思う。焦った所で鶫は見つからないよ」
確かにこいつの言う通りだ。俺には探知系の能力なんて備わっていない。鶫が一体何処に居るのかも判らないし、一箇所に留まっているかどうかも怪しい所だ。
走れども走れども見つからない……。もう少し素直になって志乃に無理を言って手伝ってもらうべきだっただろうか。汗だらけの髪をかきあげる。長い髪を縛りなおし、ライダーに視線を向けた。
「そうだな……一度戻ってみるか。もしかしたら鶫も戻っているかもしれないし」
それが余りにも楽観的な考えである事は判っている。でも、鶫がもしもあの短い間だけでもあの家を居場所だと思っていてくれていたなら……可能性はゼロじゃない。
ライダーと共に夜の街を歩き、マンションまで戻る。遠目から見ても俺の部屋には灯りがともっていない。当然だ、今やあの部屋は無人なのだから。
その様子に落胆し、肩を落す。ライダーは無表情に俺を見ていたが、何となく一日こいつと一緒に行動してこの無表情の中にも感情があるのだという事が理解出来てきた。多分ライダーは俺を心配してくれているのだろう。
「……とりあえず簡単にメシだけでも食ってくか」
「うん」
こいつ、メシの時だけは結構いい顔で笑うんだよな……。とかそんな事を考えながらエレベータで自室へ向かう――と考えていたのだが、エレベータはモロに大破してしまっていた。
仕方が無いのでわざわざ階段を使って上まで上がる。今までエレベータを使っていたから苦ではなかったが、こうして普通に階段登ってみると結構な高さである。
階段を昇り切り、廊下に出た所で気づく。扉の前にはエリスが待っていて、小さな身体を鉄の扉に預けて俯いていた。片足をぶらぶらさせながら待っていたエリスに駆け寄り、名前を呼ぶ。
「エリス!」
「あ……響ちゃん」
やはりエリスは元気がなかった。というか……昼間に見た時と同じ格好だった。走り回って、そのまま戻ってきたような……そんな感じである。
俺の後ろに居るライダーが気になったようだが、ライダーは自分の事はお気になさらずとでも言うかのように壁に背を預け、眼を瞑る。俺が話し始めるよりも早く、エリスが堰を切った。
「響ちゃん、つぐみんは!? つぐみんはどこ!?」
「え? あ、いや……」
てっきり罵声でも浴びせてくるもんだろうと考えていただけのその第一声は予想外だった。エリスは切羽詰った様子で俺のシャツを掴み、身を乗り出してくる。
「つぐみんに言わなきゃならない事があるの! エリスの……所為なんだよね? エリスの所為で、エリスが知らなかったから……つぐみんはいっぱいいっぱい辛い思いしたんだよね? 謝らなきゃ、だめだよ! エリス……このままつぐみんとお別れなんて、そんなのやだ!!」
「………エリス」
「どんな顔したらいいのかわかんなくて、気づいたら逃げちゃってたけど……でも、それで終わりじゃ全然楽しくないよ……。エリスが知らなかったから傷付けちゃったなら、ちゃんと謝らなきゃ……」
「……いいのか?」
エリスの両肩を掴み、俺も真剣にエリスと向き合う。エリスは確かに馬鹿だ。頭が悪い。可愛いだけで、正直気配りも出来ず、空気読めない発言も多い。世の中なんでも思い通りになる……そう思っているのも事実なんだろう。
だが、いざ問題に直面してもちゃんとこうして戻ってきた。素直に謝る為に、その為だけに戻ってきた。それはすごいことだ。それは多分、とても難しい事なんだ。
でも、全ての問題と向き合うという事はエリスにとっても辛い選択になる。エリスだって悪い。鶫だって悪い。でも、誰もそうしたくてしたわけじゃないんだ。だというのに……。
「鶫は、お前の友達を殺した。お前の命を狙った。お前も怖い思い、させられたろ? それでも鶫に謝りたいのか……?」
「うんっ!!」
即答だった。その表情には戸惑いも恐れもある。だがそれを補って余りある硬い決意のようなものが感じられた。こんな顔が出来るんだから――悪いやつなわけがない。
「友達だから……。まだね、これからなんだよ! これからもっと楽しい事がいっぱいあるんだよ! これから仲良くなって、いっぱいいっぱいハッピーな気持ちを一緒に感じて行けるんだよ! なのにこんな所で終わりなんてやだ!」
「そうだな……。そうさ。まだ始まったばっかりだもんな。これで終わりなんて、させねえさ。させられねえよ――!」
エリスにはVS能力もないし、頭も良くない。正直戦力になんかならない。でも――こんなに頼れる奴も居ないだろう。
頷き合い、俺はエリスに全てを打ち明ける覚悟を決めた。仮に今の鶫を許す事が出来る人物がいるとすれば――それはエリスを置いて他にないだろう。そしてエリスもまた己の罪と向き合わねばならない。そうする事でしか、この問題は解決しない気がした――。
――熱い感情が、どろどろと渦巻いている。まるで熱に浮かされたように、世界の景色が湾曲する。溶けて行く感情はまるで水飴のよう。甘くとろけて、舌にざらつく。
夜の月だけが見下ろす世界の中、鶫は壁に背を預けていた。そのままずるずると座り込み、汚れた大地の上に腰を下ろす。綺麗な髪は書き乱れ、白い素肌は泥で汚れている。無我夢中で歩き回り、彼女は疲労困憊していた。
肉体的な疲労ならば耐えられる。しかし何よりも耐えがたかったのは精神的な異常であった。まるで脳味噌をグルグルと掻き混ぜられているかのような感触……。額が熱く、眼の奥が痛んだ。全身を流れる神経が過敏になってしまったかのよう、体中を流れる血液の動き一つで身を捩りたくなるような熱さを感じた。
自分の身体が一体どうなってしまったのか――そんな疑問は数時間前には消えてしまった。恍惚とした感情は頭の中を心地よくしてくれる。まるで夢見心地の様子で鶫は薄っすらと瞳を開き、肩で呼吸をしていた。
煩わしい他人から逃げ、最早帰る場所もない。月は白く夜空に輝き、その静寂を匂わせる美しさは少しだけ自分の中に理性を取り戻してくれる。鶫は月を見上げ、だらしなく開いた唇で何か言葉を紡いでいた。
『――何を見ているの?』
声はすぐ傍から聞こえてきた。視線を向ける先、そこにはいつの間にか黒い機械の甲冑を纏った少女が立っていた。巨大なバイザーが上がり、その素顔が晒される。そこにあったのは彼女にとっては酷く馴染みのある顔であり、鶫は笑顔を作ってその手を握り締めた。
「あ……。ずっと、そこに居たんだね……“陽子”……」
蒼い光の翼を折りたたみ、榛原陽子の顔をしたVSは微笑む。それだけで鶫は救われたような気がしていた。手を握り、足に縋りつく鶫を見下ろしアンビバレッジは笑う。
「月を、見てたの……。月がね、とても綺麗……」
『そうだね。空にはもう、鶫をいじめる人は居ないよ』
優しく穏やかな微笑を浮かべたVSはそっと大地に膝を着き、ぼろぼろの少女を抱きしめた。冷たい腕の感触に抱かれ、鶫は目を瞑る。
『もう大丈夫。鶫をいじめる奴は、私がみーんな殺してあげる。もう、鶫は何にも怖がらなくていいの。鶫は何も、考えなくていいから』
その言葉に酷く安堵したかのように鶫は深々と息をつき、涙を流しながらアンビバレッジに縋りつく。二人がそうして抱き合っていたのも数分、背後に何者かの気配を感じ、アンビバレッジが振り返る。
狭い路地へと続く月明かりが照らす道。そこに一つの人影があった。アンビバレッジに抱かれた鶫を前に、その少年は眉を潜める。
背格好は小さく。清明学園中等部の学生服を着用している。手にした黒いユニフォンを翳し、小さな少年は目の前の少女に歯軋りした。
『……誰? 貴方』
「…………こんな所に居たんだ。探すのに苦労したよ……6th」
鶫はぼんやりとした様子で少年へと視線を向ける。しかしその視界は既に何も捉えてなどいない。虚ろな視線を前に、少年は自らの手を胸に当てる。
「ぼくの顔をちゃんと見ろ……! ぼくは、VS所有者7th……ッ!! 織上 隼人だ!!」
「……おりがみ……はやと?」
鶫がゆっくりと立ち上がる。片手を額に当て、眉を潜めて首を横に振る。
「知らない……。貴方……だれ?」
その言葉がきっかけだった。隼人は手鏡を空中に放り投げ、VSアプリケーションを起動する。
「来いッ!! ドッペルゲンガーッ!!」
黒い光が弾け、隼人の影から細長い腕が生まれる。黒い泥を固めたような不気味な形状をしたVSは顔の無い顔でアンビバレッジを見据える。
同時にアンビバレッジは折りたたんでいた翼とテールユニットを展開し、バイザーで顔を覆い隠す。蒼い光の波動を前に、少年は憎しみを込めた瞳で鶫を見ていた。
「仇を討たせてもらう……!! 皆瀬――鶫ッ!!!!」
ドッペルゲンガーが腕を伸ばす。同時にアンビバレッジが腕を広げ、尻尾のような形状をしたユニットから無数の光線が放たれた。光の矢は四方八方へと突き進み、二つのVSが対峙していたエリア一帯を切り刻んで行く……。
〜とびだせ! ベロニカ劇場〜
*エヴァ見てるとレーヴァテイン書きなおしたくなってくるよね*
ライダー「もぐもぐ……」
氷室「しかし、この手のはらぺこキャラが毎度一人は居る気がするな……」
リ〇ア「呼びましたか?」
響「ちょ、おま!!!!」
鶫「安心してください、ただの物まねですから」
氷室「似てるんだからやめてくれよ……」
響「作者のキャラの引き出しの少なさが露呈するな……」
鶫「それにしてもこの作品のキャラってなんかみんな色物くさいですよね〜」
二人「「 ぶっちゃけやがった…… 」」
響「しかしまあ、ようやく本編開始って気はするよな」
氷室「うむ。長かったな」
鶫「あれ? 私、プロローグ扱いですか?」
響「そんなもんだろ」
氷室「うむ。ゲ〇トよりは待遇いいんじゃないか?」
鶫「え〜」
ライダー「……うまうま」
響「……なあ、さっきからあいつ、何食ってんだ――」