船の中で
まだまだ暑い日が続きますね…
お体に気をつけて行きましょう
スバル達は船の中で眠りについていた。何もスバルたちは眠っていたというより、船酔いで地獄を見たと言っても過言じゃないのだが、そんな夕方はずっと寝ていた。
◇◇◇
夜に眠りから目覚めたあと海の天気が悪く、相当海は荒れていた。風も相当吹き付け船は揺れろくに飲み物も飲めず、食べ物も食べると吐き気を催すため食事すらできなかった。スバルがそんな最中展望デッキに出ると先に乗り場を出た黒髪の少女がいた。かわいいあの子だと思ってスバルは話しかけた。
「船酔いしていないのか、キミは…!すごい…!僕ですらしたのに…。」と言うと、「ワタシ一人だけ船酔いしてないから、はっきり言って寂しかったわ。なんでキリヤも倒れるのかしら」と困惑しながら言った。まるで知ってる人のいないかのように話す。思い出してみれば、乗船ゲートで誰かを探していたように見えたのだが、その「キリヤ」という少年が探していた少年だとスバルは察した。
「キリヤってキミがさっき探していた子か?」とスバルは察している顔ではっきりと聞いた。 「そうだけど。」とどこか済ました顔で彼女は言うと、「そういえば、自己紹介し忘れていたわね。私は神咲ルリ、私もアカデミア入学予定って感じね。」と笑顔で自己紹介を済ませる。スバルもルリと同じようにキリヤ以外の異性の友人ができてルリはスバルから見ればどこか嬉しそうに見えるのだが、スバルからすればキリヤとルリは話を聞くととても仲がよく、バカップルだろコイツラとしか思えなかった。そのくらいべったりしているとか、一緒にカフェデートとか、思春期あるあるすら超えてスバル達よりどう考えても精神年齢が3歳くらい上だと思いこんでしまうくらいだった。スバルとリーナ、エルザの関係を考えてもスバルがこのくらい考えても不思議ではない。彼らは高校生になったばかりと思えばそのくらい普通にすることだが、いつもいつも修行修行と三人でショッピングセンターに行く余裕すらなかったため、異様に嫉妬してしまった。
「キリヤとどういう関係なんだ。」と聞くとルリは「うーん、なんて言えばいいのかな。よく言えば正式に付き合っていない恋人って感じかな。」と返す。そんな関係であったからこそ、それが当たり前のように感じたのだろうと自分を納得させた。
「異性の友人も嬉しいけど、同性の子と知り合いたいのよね。私の故郷には浄化師の女の子なんていなかったから、私にはキリヤしかいないのよ、浄化器」とどこか憂いているような顔で言う。ただそんな顔を見て
「明日、一緒に朝食とらないか? 僕の友達連れてくるから、一緒に。」とそんな感情を察して語ると「いいわね。」と語る
◇◇◇
ルリと話し終えて自分の宿泊部屋に戻ってくると、リーナとエルザがスバルを探していたらしく、どこに行ってきたのかしつこく聞いてくる。さらに「スバルは船酔いしてないのか?」と不思議そうにエルザが言う。「展望デッキで時間潰してただけさ。まあ、船酔いしてない珍しい女の子がいたから、その娘と話してただけだぞ。」と説明しても、二人はふーん程度の反応であった。
「その子、船酔いしないのすごいね。」とリーナがキラキラした目つきで話す。「あいつ、自分の彼氏が船酔いしてるから、寂しいみたいだぜ。リーナ達は船酔いしてないなら、一緒に話してやったほうがいいんじゃないのか。それで朝食食べに行こうって僕とルリは約束したから、リーナとエルザも一緒にどうだ?」と言うとリーナは笑顔で「もちろんよ。だってエルザ以外女の子の浄化師なんかいないもの」と語る。エルザ
翌朝、スバルはリーナ達と朝食で会う約束をした寝る前の準備をして、朝食会場である展望デッキに向かう。
リーナとエルザはそれぞれおはようと言ってスバルを見つけた。リーナとエルザはルリを見つけると、「おはよう」と笑顔で馴れ馴れしく話しかける。するとルリは「こちらこそ」と会釈をする。その隣には昨日、ルリが語った少年がいた。
次で多分アカデミア到着します。
書きたいことがやまやまなので仕方ないですね