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レオナルドは博士が置いていった皿の水と、握りこぶしくらいの肉の塊に手をつけた。
博士がいなくなると、研究室は途端に無音になる。
博士は時々ここへやってきて、自分のデータをとって、また出ていく。
窓はないが、常に明かりはある。
まだ手には肉の塊があった。
おかしい。なんだか眠い。
博士がまた肉になにかを入れたんだな、この社会不適合者、犯罪者、死ね。
肉を握ったまま、レオナルドは動けなくなった。
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