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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

精神異常者による学生生活記録 Ⅰ

作者: もぐね

かなり暗い内容になります。

気分を損ねたくない方はご観覧をご控えください。





主人公

女性。長所が無い事で悩んでいる。

ーーーで表される



黒宮 真衣

女性。可愛い。陸上部。

ツンデレ属性があるという

好きな物はタピオカミルクティー

可愛い。



白木 航太

男性。吹奏楽部。絵が上手い。

色んな人から頼られている。

だいたいなんでも出来る。











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



精神異常者による学生生活記録Ⅰ

ミルクとコーヒー


もぐね


おはよう。世界。

今日も新しい朝を、コーヒーでも飲みながら楽しもう。

いつも通りの朝。だがそれがいい……今日は何しようかな?

やる事無くて暇なんだよね……


「起きてるー?」


「んぁ?起きてるよー」


これもいつも通り

毎朝考え事している時に母の明るい声が聞こえる。

私はこれにふわふわと言葉返す。

いつも通り。素晴らしい朝。まだ1日は始まったばかりだが

今日は気持ちよく寝れそうとすら思えてくる。


「そういえば、なんか届いてたよ?

部屋に置いとくからね?」


「うん。ありがとー。」


最高だ。

今日の暇つぶしも届いた事だし、

今日も退屈せず1日を過ごせそうだ。


そういえば、最近変な夢見るな……

内容もよく思い出せないけど違和感だけは残るんだよね……

まぁこの朝を邪魔する程の事では無いし、

気にしなくていっか。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




寝坊した。


「昨日、届いたゲームが楽しくてね……

つい夜中までやってて寝坊したーごめん!」


反省する気は無いが形だけは謝っとく


「これだからーーーは……

まぁいいけどゲームも程々にね?

ーーーは、結構ゲームしてる時間多いし……」


「心配してくれてるの?

真衣やっぱやさしいねー

…………結婚しよ?」


「するか、馬鹿!」



やばい。可愛い。



「そんな事言って

照れてるの隠してるだけでしょ?」


「違う!そんなんじゃない!

それより遅れる!早く行くよ!」


「はーい」



分かりやすく照れ隠してる

やばい。可愛い。



同級生の真衣。

小学校からの付き合いで

仲のいい幼馴染。陸上部で運動も出来るし

勉強もある程度出来る。

あと可愛い。結婚したいなぁー



「相変わらずだね、二人はー」


「アンタ、ーーーのからかい癖直せないの?」


「多分、太平洋を裸で横断するより難しいだろうね」


「さすが、航太分かってんじゃん!」


「アンタねぇ……」



こっちも同級生。

名前は航太。

結構話が合うし、相談とか乗ってくれたりする

優しいし、吹奏楽部で、絵も上手いから

本当に尊敬する……



「おい、お前ら急がないと遅刻するぞ?」


そんな私たちを見ていた先生が車から

顔出して言う。



「「「ヤバッ本当!急ご!」」」



皆で学校まで全力ダッシュする

こんな感じの毎日。

相変わらず今日も楽しくなりそうだ。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






ここは何処?

学校?家?

どちらでも無いよね……?


カーテンで仕切られた暗い部屋。

カーテンの端から漏れる光が目を刺してすこし眩しい。

暗い。でも、明るい。不思議で不気味な場所。


周りには読みかけの本だったり

飲みかけのコーヒーだったり、ビリビリに破られた

段ボールとかが置いた机とかがある。

扉のような物は見当たらない。




懐かしいようで懐かしくないような。

知っているようで知らない空間。

不思議な感覚を覚える部屋。


例えるならば、廃墟に住んでいる

友人を迎えに行くような感覚。そのせいか

まるで何度もこの空間に来ているかのように落ち着いている。





そのような感覚の中で一際目立つ物が視界に入る。





……人?



7mほど先に大きな椅子の上に何かがが居る。

私に背中を向ける形で部屋のすみを眺めているように見える。



座高を見るに私よりちょっと高いくらいか?



でも、なんでこんな場所に?


もしかしてここから出る方法知ってるかも?


ここに私を連れてきたのはもしかしてアイツなの?


色んな疑問が浮かんでくる。



近づき話しかけてみようとは思うが

それは自分に害を与える物かも知れない。

私はしばらく考え込む。


考えた挙句、結論は



とりあえず近づいてみる。という物だった。



とりあえずこの状況から進展する為。


そしてそれに近づかなくてはならないという使命感を

感じたからだ。


私はこの判断があってあると信じながらゆっくりと

足をそれに向かい、近づけていく。




だいぶ近くまで来た。



私が近づいても反応する気配は無い

寝ているのか?本でも読んでるのか?

私に気づいてながらわざと反応しないのか?



そんなことを考えながらさらに近づいていく。






その人の側にたどり着く。






近くで見ると、それは男であるようだ。



鼓動する心臓を少し落ち着かせ、

少し深呼吸をした後、そっと

横からその顔を覗き込んで見る





……






……!









そこにはいつも見ている

顔なじみの顔があった。




























…………航太?









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





航太……!!!






「なんでこんな所にいるの!?

いや、それより此処って何処なの?

航太は何か知らない?」




知っている顔を見て安心しきって

航太に話しかける。




しかし




返事は無い。





「ねぇ……航太ー!

さては寝てる振り?私をからかわないでよねー

起きなさいー!」





私は航太の肩を揺する。







バタッ








静かな部屋の床に航太が倒れる音が響く


その光景を見て私は頭からあらゆる思考が


吹き飛ぶ感覚を感じる。






「…………どうゆう事?」







思考が戻ってくる

さっきの一人事の答えも浮かんできた。





戻ってきた思考が弾き出した結論は




これはもう航太では無い。












死人だ。










呼吸が止まる。




今まで気づかなかった匂い


大きく開ききった目


血の付着したシャツ


その他色んな情報が私に休みを与えず


絶えず入ってくる。



耐えきれず私は床に倒れ込み嘔吐する。




呼吸と、脳内を落ち着かせようと

ひたすら考える


何故、航太が……!

なんで、なんで……


私もこんな風になるの?


ここから出られないの?


航太は何かしたの?あんなに良い子なのに?


だめだめだめだめだめだめだめ。


わかんない。わかんない。




しかし私の頭の中は落ち着いてくれない










しかしそんな私に容赦なく

新たな情報は入ってくる。




床についた自分の手だ。

そこに握ってある物が視界に入る。



それを見た瞬間もう一度呼吸が止まる。

そこには予想外の物があった。





なんで…………?



そこにあったのは












血のついた1本のナイフだった。







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





はぁ……はぁ…………夢……?


はぁ……なら……良かった…………





恐らく何日前からずっと見ている違和感のある夢とは

この夢だったらしい。




とりあえず、夢であったことに感謝しよう

本当にタチの悪い夢だなぁ



もう二度と見たくない……




夢で見たナイフがフラッシュバックする。




まさか、私が、そんな事……

無いよね。ア、ハハハハ………



確かに航太は私には出来ない事が出来て

憧れるし、羨ましがる事もあったけど……

流石に無いよ……ね。私が航太を殺しちゃうなんて……ね……

アハハ……。




プルルルルルルルル




びっくりした!!!なに!?



ベッドの、横の棚の上で電話がなっていた。



なんだぁ電話か……驚かせないでよぉ……






よし!いつまでも暗い顔してられない!

明るくいこー!今日もいい一日にしないと!




「はい!ーーーです!」



「「もしもし……?ーーー?」」



「真衣じゃん!どしたの?こんな朝方にー?」



「「あのね……落ち着いて聞いてね。」」





嫌な気がする。





「「今日。」」





……やめろ。





「「航太が……」」





やめろ。










「「死体で見つかったの」」










Npwはpmめptqtmかpmp鰻aj変g@……!!!!







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「「ーーーさんは大丈夫でしょうか?」」


「いえ……少しあの子も心身が

今安定してなくてね……」


「しばらくお休みさせてくださらない先生?」


「「分かりました。一応いつでも学校に来れる

状態は作っておきます。お母さん。どうか貴方も

無理をなさらずに……」」


「ありがとうございます。先生……」



ピッ。



「大丈夫かしらーーーは。」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




出たくない。


何もしたくない。


何も考えたくない。


誰とも話したくない。


食べ物が喉を通らない。


眠れない。


怖い。


……航太ぁ……


弱々しい声が部屋に響く


こんな時、相談に乗ってくれる航太も


もうこの世にはいない。


嫌だ。私はやってない。私はやってないのに。


何故か心が痛い。


私が殺したのか?


嫌。違う。


殺してない。殺してない。殺してない。殺してない。殺してない。殺してない。殺してない。殺してない。


私はやってない。やってない。やってない。やってない。



誰か……助けて……



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






うん。えっ……いいの?


ごめんね。こんな事頼んで。


ううん。そんな事ないよ。うん。


もう……こうするしか……無いから。


ううん。大丈夫だよ。ずっと一緒だから。


じゃまた明日ね。







しばらくの静寂のあと、


そっと腕に巻いたミサンガを撫でた




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




あれから数日後。


だいぶ私の精神は落ち着いてきた。

まだ、学校に行ける状態では無いが。


この事を誰かに相談したい。

一人ではあまりにも重すぎる。

そして安心したい。




大丈夫だよ。ーーーはやってない。って言って欲しい。





……真衣ぃ……航太ぁ……助けてよぉ……。


情けない独り言をこぼす。


ん?待てよ?


今の自分の独り言を自分の頭で反芻させる。



……そうだ!。真衣……!真衣に相談しよう!



私はいてもたってもいられなくなり直ぐに着替え


連絡もせず真衣の所へ行くため


部屋を飛び出した。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



真衣ーーー!!!


開けてー!


ーーーだよ!?



真衣の家のドアの叩く。



おかしいな?これで大体真衣は反応するのに。



いつもと違う。なんで?



どんどん不安になる。

早く開けてよ?






……





ガチャ







真衣のお母さんが出てきた。


不安な感情がふわっと消える。


良かった。ちゃんといた。


本当に良かった。




真衣いますか?





「真衣?

ちょっと待ってねー

まだあの子寝てるから起こしてくるね」





………………






「キャーーーーーー!!!!!」





家の中からの悲鳴が聞こえた。





…………また嫌な気がする。





嘘でしょ。




そんなことある?




無いよね。




真衣はそんな子じゃない。




いてもたってもいられなくなり家に勝手に上がり込む

真衣の部屋がある2階へ。


1秒でも早く向かう。



そんな訳ない




真衣は大丈夫だ。





大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。



大丈夫。大丈夫。大丈夫。大丈夫。



安心しろ。絶対そんな事は無い。




真衣の部屋を開ける。



そこには








首を吊り笑顔でたたずむ真衣の姿が、あった。









嘘でしょ。










ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アハハ、アハハハハハハハハ!!!!!!




私は狂ったように笑いながらそこから

走り出した。


真衣が死んだ?



嘘でしょ。嘘っていって。


嘘。嘘だよぉぉ!!!!!


こんなの違う。




そんな事を叫びながら



靴も履かず走る。



移り変わる風景が目に入るたび、航太と、真衣との

思い出が読みがえる。





そんな事考えても虚しくなるだけなのに。






この後、遊び行かなーい?

いいよーいこう。







嘘だ。







今日の美術の時間に書いた

ーーーの絵がおもしろくてね?







嘘だ。







お揃いのミサンガ!

私が作ったんだぁー!







嘘だ。







しょうがないなー

僕が教えてあげるよ。

ここはこうで……







嘘だ。







楽しかった思い出が頭に浮かぶ度


虚しさが膨らんでいく。


悲しいなんて言葉じゃ表せない感情が


大量に押し寄せる。




気づいたら雨が降り始め、


すっかり空も暗くなる。


この雨は私の感傷的な感情をより膨らませる





ふと、私は足を止める。


息は上がり雨でびしょびしょに濡れ


足下は泥だらけだ。





足を止めたのは学校の裏山の頂上。





大人になったらまた皆でここに集まろうねー





そんなことを約束して笑いあった思い出深い場所。




ここに来ても楽しかった思い出は私の邪魔をしてくる。




もうダメだ。


耐えられない。


虚しさが身体を支配する。


私の頭はもう直らないくらいに壊れてしまっている






「私も行こかっな。約束の場所を変えようって


伝えなきゃ」





当たり前のようにそんな言葉を吐く。




彼女はしばらくした後



頂上の敷居を越えて、

いつも通りの笑顔でそこから身を投げ出した。





















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






ーーーーピー。ーーーーピー。








機械音で目が覚める。


ここはどこ病院?


私は生きていたんだ……。




……




そうだ航太と、真衣はー?


これがもし、夢ならば……!





「やっと目が覚めたかい?」





……?先生かな?



まぁいい。僅かな金銭に縋り付く乞食のように

その人に質問を投げかける。






「航太と真衣は今どうなっているんですか!?

生きているんですか!?」









「……」




「なるほど。今度は友達ごっこか。」




「え?」




視界がどんどん変化していく。


病院の壁が崩れだし、黒く鉄のような壁に変わっていく


自分が寝ていたベッドも、


鉄の椅子のような見た目に変わっていく。






「……どうゆう事?」








「次のテーマだ。そろそろ目を覚ませ。ミルク。」







私の視界は徐々に狭くなり


意識がどんどん遠のいていく。






「どうやら今回も成功みたいだね。

よくやったね。ミルク。」






ここで意識は完全に途絶えた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



一時的幻覚症状強要剤投与による

人間の心身の強度について


試行回数 14回目

20XX年 X月X日 X時X分 気温ー℃ 曇り


記入者 三浦 春



新しい研究所に移動してきたので


今日から日記をつけていきたいと思う。


今度の実験は、橋本 ミルクという少女に定期的に


一時的幻覚症状強要剤(通称 珈琲)を投与し続け


その際に見る幻覚に対してのミルクの対応


心身の変化などを記録し、人間の心身の強度について


調査するというものであった。


ミルクの幻覚は


前回は、ホームレスの家族の幻覚だったそうだ。


今回は、友人関係だった。


前回は、家族を殺害するという結果となったそうだが


今回はミルク自信が自殺する


という結果になった。


この実験の責任者であり、ミルクの父親である


橋本さんはこの実験を成功と言っていた。


どのような基準で成功なのかはまだ分からないが


きっと将来役に立つ技術である。と橋本さんは言っている。


次回はどのような幻覚なのだろうか。








END



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






あとがき


初めての投稿です……

変な文章や、展開が急すぎるなどの

問題点は気にしないで下さい(無理)

自己満足で書いてる節もあるので

最悪読まれなくても良いですが

なるべく多くの人が読んでくれると、

嬉しい……かな(壁|ω・`)チラッ)

普通の物語書けないのでシリアス展開みたいに

なっちゃいました。ごめんなさい。

とりあえず。こんな変な作品読んでくれて

ありがとうございます!

気が向けば続編書いてみたいなぁ

なんて思ったりしてます。

良ければ他の作品とかも読んでみてね(´∀`*)


もぐね



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