出会い・・・?
少年が門を出た先にあったのは、巨大な一つの砦にも見える都市を眺める切りたった崖であった。
美しさすら感じる崖の上で、どうしたものかと考えていると、
「何者だ!」
急に後ろから大声で、それでいてとても美しく思わず聞き入ってしまう声で呼びかけられた。
少年は振り返り、口を開く。目に映ったのは白銀鎧を身にまとった女騎士だった。
「こんにちは。城塞国家アンぺリアル王国第三王女、レグルス・アン 「ちょっ!」
白銀に輝く籠手がしっかりと少年の口を抑え込み、それ以上の発言を許さなかった。
「ぐふっ」
「あなたね、ほんとに一体何者?急に現れたと思ったら、王族しか知らない私の秘密を知ってるし。って気絶してる…。ハァ、いったん砦に帰るわ。それでいいわね?」
「かしこまりました。」
隠れていたのか、女騎士の後ろに音もなく一人の女性が現れる。
「いつも、見守ってくれるのはありがたいけど、気配すら感じさせないのはどうなのよ」
「いえ、気配を殺し切れていません。それよりも、不思議な子供ですね…。」
黒装束に身を包んだ女にそう言われて女騎士、レグルス・アンぺリアルは自分の腕で抱えている少年を見つめ直した。
「本当に何者なんだろうな…?」
それは疑いつつも少年を心配しているような声音だった。
まだ本編に入れてないですね…。
何か、ご意見ご感想がありましたら忌憚なく教えていただければと思っています。
遅く不定期な投稿ですが、よろしくお願い致します。
2019年8月30日 1話~3話までを少し修正しました。