学園都市 1
初投稿させていただきました、オリーブです。
稚拙な駄文で読みにくいかと思いますが、もしお目に止まりましたらチラッと寄って行ってください。
不定期更新で分量も少ないですし完結時期未定ですが精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。
先進国の中でもずば抜けて少子高齢化が進んでいる国、日本。しかしながらこの状況を打開する術を見つけることはできなかった。そしてついに日本は超高齢化社会になってしまった。
この超高齢化社会の影響は大きかった。若い働き手は減り、経済は悪化の一途を辿った。そして、経済不安は各家庭の子育て資金を減らした。それは子育てに対する不安を生ませ、少子化を加速させた。こうした負の連鎖により経済危機に瀕した日本は2038年とある法律を施行した。
「ジーニアス育成法」
この法律はつまり、多くの子供を作れないのならば少数精鋭、少なくても優れた子供をつくり、その子たちの活躍により日本経済の回復を図り、経済を潤わせてから充実した子育て支援をし少子高齢化を打開しようという今までとは逆のプロセスによる画期的な方法であった。
この法律の施行により15名の少年少女が政府の元へと集められた。スパルタ的英才教育により5名の脱落者を出しながらも10名の天才を作り出すことに成功した。
ある者はオリンピックで金メダルをとり、ある者はノーベル賞を受賞した。この法律は大成功のように思えた。しかし2058年、この生み出された天才10名はクーデターを起こした。後の政府の見解は閉鎖的空間で長期的なスパルタ教育を施した結果、道徳的精神の成長を阻み、いわゆる危険思想をもつ存在になってしまった、ということだった。
いつの時代も民衆とは何かあればすぐにバッシングをする生き物である。当時の世間もこの事件を原因にジーニアス育成法を良しとしなくなった。
しかし、このジーニアス育成法によって好成績を出したことも事実であった。 それゆえに日本はこの法律を改良し今度こそ国政を立て直そうと新たなる法律を施行した。
「学園都市法」
日本全土を震撼させ、世界に少なからぬ衝撃を与えた事件の始まりは間違いなくここにあった。