第7話 ミッションスタート
しばらく忙しいので、投稿は無理かと(--;)。
今や日課になった朝のランニングをこなし家に帰ってくる、まだ皆寝ている時間だが母さんだけはおきていた。
「おはよ、ソウ」
「おはよう」
あいさつを済ませ、手早く着替えてくる。
母さんと一緒にいるのは正直苦手だ。
荷物の確認をし、寝ているブンをリュックに入れてやる、最後に銀王を手入れしてリビングにもどった。
「なぁ、ソウ」
「ん、なに?」
「お前、雰囲気変わったな」
母さんがポツリと呟き、眠たそうな目で僕を見る。
「そんなことないよ」
「目を反らさないし、胸を握り閉めて下を向いて喋らない」
欠伸しながら牛乳を飲む母さん、でも妙な威圧をひしひし感じる。
「環境は人を変えるってな、例外無くソウも変わった」
「そうかもしれない」
僕がやっと会話に加わると満足そうに笑い空になったコップを隅に置く。
「それにお前がしてる事は全部知ってるよ、止めわしないけどね、ビックリしたよ狩崎さんに呼ばれたら、行きなり頭を下げられてな」
「……………」
「まぁ、いつもトラブルに巻き込まれるのは仕方ないけどな、だが、グダグダいわずに一つだけ言う」
「うん」
「必ず戻ってこい!元バカ息子!」
母さんが頭をグリグリとなで、嬉しそう笑う。
するとリュックに入れていた狐に貰った石が割れて、すみれ色の魔除針になる。そして母さんの前に移動し白い光が魔除針に吸い込まれ輝きがました。
「母さん?!」
「ん?どーした?」
何ともないようで、綺麗だなコレと指でつついいていた。急いで回収する、掴んだ左手が熱く力が溢れるのが分かるが出来るだけ顔に出さずにリュックにしまった。
「なに変な顔してるの?母さん二度寝してくるからね」
それだけ言うと、欠伸をしながら寝室に戻っていった。
何かの秘書っぽい仕事をしているらしいけど、よくしらないでも大変な仕事らしい。
僕も立ち上がり冷蔵庫から適当に食材をとりだし朝御飯を作る、輝の調理を見ているので思い出しながら作ってみる。
「……まぁ、大丈夫だよ」『卵が黒いのだ』
出来は想像に任せて、狩崎の屋敷に向かう。
長い坂を登り門をくぐる、昨日感じた重苦しい雰囲気はなく凄く静だ、自分の足音だけが響き緊張する。
『む……皆来ておるのだ』
「みんな、おはよ」
相変わらずの雰囲気で緊張している僕がバカらしくなる、みんなが挨拶を返してくれて輪に加わる。
「皆さん来てるね、準備はいいですか?」
「はい、いつでも」
「ご苦労様だよ婿くん、じゃ狩崎さん作戦の説明を」
「おぅ!契お前は鬼飼の本家に戻っとけカナメちゃんに着いといてやれよ」
契と呼ばれた人は頷きお供の人らしい眼帯さんと一緒に帰ってしまった。
皆で見送り、狩崎に向き合う、何時ものふざけた雰囲気もなく真剣な顔で僕達を見る、やっぱり輝のお父さんだカッコイイ。
「うっし、皆いいツラしてるなオジサン安心したぜじゃ説明するぞ」
そう言ってプリントを皆に配る、行き渡るのを確認し話し始める。
「今回は【黒の十字架】の中核を直接打つ、クロスって奴を倒せば勝ちだ向こうはタイプ・デーモンが半数を絞めてるらしい、それをコントロールしてるのがクロスでな、それさえ消えれば数でも質でも俺達に有利だ」
「その情報は確かなのか?それに地理が詳しく内とボクたちじゃどーしようもない」
「確かに時間をかけるとこっちが不利ね」
伊吹が手を挙げ質問をし夕夏がその質問の意味を理解し悩む。
「それなら大丈夫だ、もうすぐ着く、っといいタイミングだな」
そこにいたのはセイ・コントって勇者らしい人とグレイさん、そしてフロナとクルツ。
「クルツ!」
「…………奏歌」
僕は嬉しくてクルツに抱き着く、少しぎこちなく笑うクルツでも拒絶はされてなく安心した。
「クルツ!離れなさい」
「……ごめんっす」
フロナさんが静だけど良く響く声でクルツに言う、クルツは誤りながら僕を引き剥がす。
「あぁーいいか?伊吹と夕夏これで問題解決だな?よっしゃ!行けるか?」
「ああ、皆大丈夫だ」
輝が代表で皆の意思を伝え晃士郎さんが頷き翡翠色の六角の石を取り出す、其をそっと足元に置くとゲートが僕達の目の前に紫の穴が開くゾロゾロとゲートをくぐって行く皆、僕も進もうとしたら晃士郎さんに呼び止められる。
「奏歌ちゃん、君の銀王の完全無効の能力は切り札になる無理はしちゃだめだ、家の元バカ息子が守ってくれる」
「はい!現!お父さん!」
そして、僕はブンと目を合わせ覚悟を決めゲートをくぐった。