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第16話 集結

忙しい時期が終わり何とか何時もの?ペースに復帰できそうです!

雲を追い掛けひたすら廊下を走り続ける途中幾つか妨害を仕掛けてくるエミティを倒し疲れてくる。


「っとまたか………」

『油断は出来ないのだ』


銀王を構え磁力を纏わせる、連戦のせいで銀王の光が揺らぐ。


『不味いの………限界が近いのだ、無駄な能力の仕様は控え我輩の指揮にしたがえ』

「うん、任せるよ」

「いいかなぁ?そろそろ仕事を始めたい」


律儀に僕達の会話を待っていた隈がくっきり顔色の悪い長髪のお兄さんが待ってくれていた。


「いきます……」

「いいかなぁ?」


二人同時に距離を詰め第1撃、相手は僕と同じ動きをするバチ!っゆう弾き合う音と共に銀王が弾かれる。

「なんだ?銀王が弾かれた?」


どんな能力や術だろうと強制的に無効化、吸収する銀王を弾かれ唖然とする。


「知っているよ、狩崎奏歌、17才A型、身長16、2センチ……途絶えた筈の呪眼が開眼し始まって以来の天才だそうだね」

「…………」


多分輝の事を言ってるのだと思う。


「どうだい?同じ銀王の攻撃はまぁ、所詮はコピーだけどね」

「関係ないさ!いくぞぉぉ!」


再び突っ込む、ロン毛はニヤリと笑い同じ動作でしかくてくる、ブンの指示に従い銀王の軌道を変えて地面に叩きつけ磁力を纏わせた左ストレートを腹部に叩き込む、その隙に距離を縮めキツイ一撃をお見舞いした。


「よし!」

『うむ、次に行くのだ』

「って、うわぁ……まだ倒れないのか」



ガラガラと破片を叩きながらまたニヤリと力の無い目線で僕を見る、なめる用に見られる目線のせいで嫌な汗が背をつたった。


「さすが“銀色”と呼ばれていた事があるねぇ……咄嗟に戦術を切り替えてくるなんて!でも!もう効かないよ!」

『軌道を予測するのだ!右に三歩!かがみ、左に一歩なのだ』

「うん」


ブンの的確な指示のお陰で完璧に回避する、そしてロン毛の胸ぐらと袖を持ち肩に乗せ背負い投げをし、雷桜閃花が無防備な腹部に完璧にはいった。


「どぉぉぉりゃぁあ!」

『ふむ、対した事はないな!』


もくもくとあがる砂煙が晴れ頭から流血しているロン毛はニヤニヤしたがら近づいてくる。


「いいね!いいねぇ!そうこなくっちゃ!あのジジイに身体弄られてこそ味わえる」

「もう勝負は着いた、引いてくれ!」


砂煙が完全に無くなると男の左脚があらぬ方向に曲がり左手は小指が千切れて血が慕っている。


『狂っておる』

「ほらほら!俺に痛みを教えてくれ!もっともっとぉー!」


血を吐きながらそれでも狂喜に歪んだ顔は僕を見据え銀王をコピーし向かってくる。


「くっ!完全にダウンさせるしか……銀王が」

『む!限界?!精神が限界なのだ!』


銀王を構え直し向かえ撃とうとするが銀色の光が揺らぎロン毛の攻撃に耐えきれずに吹き跳ばされる。


「つっ!げほ!げほ!」

『コゾウ動けるか?』

「まだまだ、行けるよ」


心は折れてなくとも身体は正直だ体を支えるのさえツラいどうやら銀王の閃光は破られると本人にダメージがくるらしい、肩で息をしている僕に容赦なく降注ぐ銀王を交わしパンチを繰り出すが全く当たらない。



よろめき膝蹴りを腹部に受け大きく息を吐き出しむせる、さらに頭を捕まれ壁に叩きつけられた激痛が後頭部に走り意識が途切れそうになる。


「あぅ……まだ……まだだぁ!」

「ははは!いいぞぉ!」


掴んでいる腕を掴み磁力の力を借り引き剥がし顎に蹴りをいれよろめいた所にシャイニング・ウィザード。

「くっくははは!痛い!痛いぞ!」

「はぁはぁはぁ……ブン決めるよ!」

『うむ!勝って体を休ませないとな』


ありったけの精神を保ち揺らぐ銀王を再度作りなおす、ふらつく意識をハッキリさせ攻撃に移った。


「僕の最高の技だ!灯閃華(とうせんか)!!・鳳雷」

バチバチと僕を中心に磁力の領域が広がる、さらに銀王の光が増し羽が生えてる用に見えてキラキラと耀いく。


「ははは……ヤッパリ最高だぁ!」

「おぉぉぉぉお!!」


磁力と磁力が衝突し空間が歪む僕とアイツは地面を滑る用に一直線に突き進む、交差は一瞬眩い閃光がアイツにヒットしトリガーを引いた肉体強化に回す分の力を残していない僕は間違いなく肩を外して閉まっただろうが痛みを堪え銀王を振り向いた。


「とっ……かん!はぁはぁはぁ」

「のかぁがぁぁぁあ?!」

アイツを中心に磁力が渦を巻き左右から強力な磁場と閃光に押し潰され光に消えた。


「勝った………いっう……はぁはぁはぁ、動けないや」

『よくやったと言いたいが状況は悪い向こうの時間で72時間だが此方の時間の経過ぐわいがわからん以上やすんでられん』

ブンが肩の応急措置をしてくれたお陰で痛みは引いてきた本当はしちゃいけないけど無理矢理かたをはめ泣きそうになったが近付く足音にさっと身構える。


「奏歌さん!」

「無事っすか?…!直ぐに手当てをするっす」


あの二人の姿を見て安心した僕は情けないことに腰を抜かしてしまった。


「またさっきの気味が悪い人かと思ったよ」

『うむ……お主らも勝利したようだな』


クルツは苦笑いを浮かべながら手際よく傷を消毒しガーゼを当てたりしてくれている。


「深緑の(レイスト)……これで傷の治りと疲れが早く直りますよ」

「ありがとう……癒される〜」


僕の身体を水色の煙が包みハーブか何かの香りがし頭がスーっと楽になった。


「動けそうっすか?」

「うん、おっと……ごめん」

『時間が無いのわ分かるが少し休憩は必要なのだ』

「確かにそうすっね……フロナ貴方の意見は?」

「ええ、私もヘトヘトですから」


満場一致の結果にクルツも腰を降ろし一息つく。

すると何処からか轟音と風の吹く音が響き近づいてくる次の瞬間、鼓膜が破れんばかりのけたたましい音が響き見慣れた姿を見つける。


「夕夏!」

「奏歌!無事とは言い難いわね……伊吹、グレイさん奏歌を発見したわ」

「……くっ目眩が……」

「夕夏…もっと静にいけないかい?耳鳴りが酷いよ」

三人が無事に合流し夕夏に文句を言いつつ僕を一瞥し頭に手をおかれてから瓦礫に座った。


「うっぷ……」

「グレイさん、これどうぞ」


グレイさんは何故か車酔いに成っており気休め程度の酔い止めを渡してあげた。

「夕夏、傷大丈夫?」

「あーに、言ってんの、あんたの方が重症よ?」

『オイ、ネエチャン……ツギハモット……ユレ……ウップ……ノスクナイ、ホウホウデ、タノム』


夕夏が余裕綽々だと豪語し僕も安心だ、そんな夕夏に呆れたベヘモットはプルプル震えながら沈黙した。


(武器も車酔いすんだ……)

「おぉ!みな無事か!!」

「待たせた……間に合ったようだな」

「輝!」

「奏歌……良かった」


輝と勇者さんも合流し遂にクロス討伐の戦力が整った。




〜〜〜〜略奪者〜〜〜〜〜

「どうだった?」

「今の彼らが勝てる確率は正直、半々といったところね……貴方の大事な鍵の完成が鍵になるかもね」

「抜かりはないさ……その為に緋口奏歌に直接僕の血を混ぜたんだから」

「………いくの?」

「ああ、では行ってくるよ我らが切り札様」




空間転移で消えた略奪者を見送り少女は一人呟く。


「イレギュラーであるあの少年……彼の存在がどう作用するか……このままだろ略奪者は死ぬわ」


鉛色の空を見上げながら、静に目を閉じた。




「幽弥、ただいま」

「おう、お疲れさんや……」

「リガンは事を運ばせているかな?」

「まぁまぁやな…無能は無能なりのやり方でやっとる」

「そうか……才鬼と君にはついて来てもらいたい、用心にこしたことわないからね」

「はいな、じゃ行くか!」

「……うん」




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