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第11話 禁忌解放

たどり着いた先は真っ赤なに光るゴツゴツとした石が中央にある空間だ、グレイさんがデーモンを押さえている間に破壊をすませる。

「これでいいのかな……まぁこんな力を野放しにはできないわ、破砕撃!」


破紋が激しく震動し刃先に重力が追加される、重力を無視した高速の突進と必殺の突きを繰り出した。

刺さった箇所から徐々にヒビが入りボロボロと崩れ砕けた、途端に真っ暗になり慌てて重力の防御を展開する。


「……何か……いる……来る!」


隠そうともしない殺気が強くなり暗闇に慣れた目が敵の刃を確認する。

短く刈ったグレーの髪に無精髭を生やした男が両手に装備した三本の鋼鉄の爪を擦り金属音を響かせる。


「がーはっは!!ここに居るってことは、ハンツもアイナもくたばったってことか!」

「おじさん、引くなら見逃すわ」



豪快に笑っている、オジサンを睨み付け破紋を握る腕に力を込める、オジサンは笑うのを止め睨み返してくる。


「そりゃーできんなぁ、こっちも事情があるんでなでは、では!全力で闘おか?ガンドールいざ!参らん!」

「来なさい!返り討ちにしてやるわ!」



重力の力場を足に集中し加速する、突きを繰り出し出方を見る。

ガンドールは闘いを楽しんでいるようで突きを鋼鉄の爪で受け流し右腕を突きだす、あたしは屈んでそれを避け破紋の重力波を叩き込もうと仕掛けるが距離を取られ重力波が地面をえぐった。


「くっくく!お嬢ちゃん!つぇえなぁ!シュ!」

「んん!はぁぁ!」


槍の弱点の間合いを取られ苦戦をしいられる、攻撃を捌き上段蹴り、重力で重くした強烈な蹴りは流石に鍛えた体をしたガンドールも顔を歪めるよろけた所に裏拳そして回転の勢いを利用し左腕に持っていた破紋がガンドールの脇腹を捉えた!


「どぉぉりゃぁぁ!」

「ぬがぁぁ!」


激しく壁に叩きつけられ、口から血を地面に吐く、まだ余裕が有るようでニヤリと笑う次の瞬間黄色い光に包まれると傷が完璧に無くなった。


「?!自己再生?」

「とはぁ、ちと違うなぁ、俺のは傷が直るんじゃねぇ“無くなるんだ”」



地面に拳を叩き込み破片が中を舞うそるに紛れガンドールが切りかかってくる其を避け重力波を放つ破片を粉砕しガンドールを追い詰めようとするが唐突に此方に突っ込んでくる爪を塚で受け止める煩い金属音を響かせ弾かれる素早い連続攻撃を捌ききる事が出来ず肩にかする、歯をくいしばり重力で薙ぎ払うガンドールの左腕がグシャリと折れて苦痛に顔を歪ませるがニヤリと笑う。


「くっ……ククク!シャァ!」

「はぁぁぁぁ!」


ガンドールが攻撃を加えるよりも早く破紋がガンドールの右胸を貫く血が引きだし顔に掛かるが無視しそのまま加速その間に強化した拳を叩き込む。


「ぐぅ……ばぁかはぁ!」

「はぁはぁはぁ……とどめぇー!!」


渾身の右ストレートを叩き込んだ、破紋を振り血を払いガンドールを一瞥する。指がピクリと動き、さっきと同じ黄色い光に包まれる。


「いいぞ!オレが傷つけけば傷つくほど!がぁ!」

「ん!くっ!」

「オレは強つなる!」

「くぅ!」


先とは比べ物にならない早さで攻撃を繰り出してきた咄嗟に首を捻らなければ胴体とオサラバだ。


「まだまだぁ!」

「ぐっ!ふぅん!」


持久戦になれば圧倒的に此方が不利だかといって迂濶に仕掛けると返り討ちに合う。


「冗談じゃないわ!」

「ヌゥゥン!」


強烈な一撃を受け止めきれず吹き飛ばされる、そのまま回し蹴りを喰らいそうになるが重力を元に戻し高速で落下し回避した。


「このぉ!破砕撃・疾風!乱馬!天冥!」


高速の連続の突きを繰り出し叩き付け切り上げ、最後に必殺の破壊力を持った突きが炸裂する、が直ぐに回復しどんどん強力になる。

「はぁはぁ、クソ、何て奴」

「いいぞ!もっとこのガンドールを傷つけ強くしろ!」



息を調え構え直す、ガンドールはニヤニヤと此方を眺めいつでも来いと言わん秤に余裕だ。


(このままじゃ力尽きる……まだやることはあるのに)


「どうしたぁ、仕掛けんのか?此方からいくぞ!」

「迷ってなんかいられない!」

自分の禁忌を一時的に解放しケリをつける、一瞬視界がぶれて元に戻るガンドールの放った攻撃が黒い霧に包まれ防がれる、徐々に全体を覆い初め意識が飛びそうになるのを堪えふらつく足に力を入れる。


「うごぁぁ!はぁはぁはぁ!なんだ?!」

「……オォ……オォォォォ!!!」


鬼のような姿になった黒い化け物の回りが陥没したかと思うとガンドールは勢い良く吹き飛ぶ地面が次々と陥没し潰れていく、やがれ収まると化け物はガンドールに向き合う。


「ォォォ…オォォォォ!」

「がっ!」

「ゴォォォ!」


黒き霧を鋭い爪ができる、ガンドールは避ける事も出来ずに串刺しになるが直ぐに回復し攻撃を加える、化け物は吹っ飛び追い撃ちで激しい攻撃を次々に決める。


「オォォ……ォォ、テキダ……ヒサシブリ、ノ、テキダ!オォォォォ!!」

「くくく!お嬢ちゃんじゃねぇな、バケモンだ、うがぁ……ぐっぅ?!」


完全復元の能力が闘いを長引かせるが、圧倒的にバケモノが有利だ。


「どうだ!此で並んだぁ!」

「……ぐっ……オォォォォ!あぁぁぁ!はぁはぁ、危なかった」


唐突に化け物は夕夏の声に替わるガンドールの攻撃を振り払い黒い霧が離れさっきの化け物と夕夏に別れた。


《オォォォォ、夕夏カァ!モットアソバセロ!》

「うっさい!ほら鬼狂!アイツを倒すわ力を貸しなさい!」

《オォォォォ!アアモウヒトツノ、キキョウ》



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