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第9話 VSハンツ

「そろそろだな……セイ・コント!」

「おう!出来るだけ敵を誘導する!」


恐らく中庭らしき場所に出た俺達は敵のエミティを引き付ける為に派手に戦闘を始める、直ぐに地面からタイプ・デーモンが出現し視界が無数の赤い目と広い体で埋めつくされた。


「いくぞ!」

「……ああ!」



〜〜〜〜〜伊吹〜〜〜〜〜

東側から潜入した僕達は何処からか轟く激しい轟音を聞き輝たちが作戦どおりに敵の誘導を開始したらしい。


「次だ、夕夏頼むよ」

「わかった!」


グレイの案内で次元連結装置を破壊するべく地下に降りていく向かってくるエミティとデーモンはグレイとベヘモットに任せ夕夏の震槍・破紋で床を粉砕、最短ルートで進む。


「グレイさん!進むよ!」

「うむ、ベヘモット!」

『グォォォォォ!』


グレイがベヘモットに天井を攻撃させエミティが追ってこれなくする。

素早く移動をし瓦礫に巻き込まれないように降りた。

中は真っ白な壁に囲まれていて、ひたすらに長い廊下が続いている、グレイが地図を手に現在地を調べこの下が次元連結装置の有りかだと言う。


「おっかれさま〜そしてさようなら!!」

「?!」


行きなりナイフが飛んで来て、いや、表れて瓦礫に突き刺さる。


「っ!」

「ベヘモット!」

「………」


みんな臨戦態勢で武器を構える、暫くすると空間が裂けるように男がヌッと現れる。

まるでマジシャンの用な格好をし笑った用な不気味な仮面を着けている。


「……ハンツ・エバンスか……厄介だ」

「クフフっ……いやー退屈だったんですよ〜やっと獲物にありつける!クフフ」


何が可笑しいのかケタケタと笑っている。


「グレイ、奴の情報は?」

「分からん…聞いた話によると忽然と姿を消したかと思うと表れて何もない所から武器が出現するらしい」

まだ笑っているハンツを一瞥し陸絶(くがたち)に風の刃を纏わせる。


「ふん、面白そうな相手だボクが相手をしてやるからさっさと行け」

「伊吹!」

「大丈夫だって、先に行け」


夕夏を黙らせグレイに頼むよと短く伝えグレイが頷き夕夏も渋々グレイと共に進む。


「おい!ボクが相手だ、こいよ」

「クフフ……最初から君が狙いだよ、クフフついてるな〜いい的が見つかって!」


腕を振ると目の前にナイフが出現する風の防御で軌道を反らし直撃せずそれたナイフは姿を消す。


「クフフあれ〜?おどろかないの?」

「ふん!ほざいてろ!」


おどけた態度が気に入らない風圧がまし陸絶を振るう高速て放たれた真空の鎌鼬がハンツを襲う。


「っ!なんて〜効くわけないよ!ほら踊れ!」

「………」


左右から十本ずつのナイフが迫る爆風で飛び上がり、上空から一気に振り下ろす!


「っ!嘘だろ攻撃が通らない?くっ!」

「クフフ!私は神!だからね!効かないし!負けない!」


何とか上半身を反らしかすり傷で済む。


「クフフ!それ!」

「くそったれ!」


真上から矢が大量に降り注ぐ慌てて攻撃に回していた爆風を全身に回し防御する休むまもなくナイフ、回避する。


「神なんてバカげてるな!」

「クフフ!逃げ回るだけのネズミの癖に!」


(くそ!奴の能力がわかんないな……次から次に物が出現するんしゃ此じゃまるで創造の力じゃないか!)

「クフフ!顔色が優れないようだ!ね!」


いくら攻撃を加えても不可思議の壁に阻まれる。


「その笑い方、無性に腹が立つよ!」


向かってくるナイフを風の刃で全て砕き割る。

体制を低くし突っ込む。


「うぁぁぁあ!舞燕!!」

「クフフ!いいね!その目!殺人鬼の眼だぁ!クフフ!ゾクゾクする!」


なんどやっても風の刃は途中で遮られる。


「でもね!あんまり遊ぶとクロス様に怒られる!これで終幕だ!」

「なにっ!間に合え!」


ハンツが指を鳴らす、全方向からのあらゆる凶器が牙を向く、黒光りする金属光と一斉に風を切る音がまるで雨のようだ!


「…………」


死ぬ直前って言うものは世界全てがゆっくりと流れる今ボクはどんな顔をしているだろうか、恐怖?怒り?悲しみ?ゆっくりと右手で方を触れる。


(ボクは……笑ってるか……死ぬのが嬉しいのか…っ!)


過去の記憶が次々と蘇る、輝と闘ったこと、初めてバーベキューをしたこと、共に闘ったこと、輝がボクをかばって闘ったこと、自分たちにはない魅力を持ち眩しすぎる存在の奏歌、そしてこんなに汚れた自分を好きだと言ってくれる巫 導。


「残念だ……ボクはまだ死ねないらしい!」

((やしろ)こんなボクにまた力を貸してくれ)


もう居ないパートナーに向かって微かな願いをして目を開く。

陸絶の爆風は勢いをましボクを中心に嵐が出来る。


「うっ!はぁはぁはぁ、残念だったね!まだ劇は終わらないよ神様!」

「クフフ!死に損ないめ!」


致命傷は避けたが刺さったナイフを抜き、練っとりとした生暖かい血が腹部や肩から伝う。


「あはは!芸がないな!」

「クフフ!君にはこれで十分さ」


今度は無数のダーツが飛来してくる、鎌鼬で防ぎ抜いたナイフをハンツに向かって投げつけるだがダーツで撃ち落とされ足に数本のナイフがかする。


「クフフ!どうしたんだい?急に止まったりして?クフフ、諦めたのかな?」

「わかったよ、ボクの勝ちだ、ずっと不思議にだったんだお前の魔法……いやもう魔法って断定はしてないんだった手品は創造や物質操作なんかじゃない……ただ単に物を透明にするだけだ」

「な、なにを根拠にまぁ、それがわかった所で!」

「ネタ切れの手品師は退場しな!」


(社!君が残した風!で生き抜くよ!)


爆風が増し一回転、横に砲丸投げの用な勢いで陸絶を振るう、真空の刃は白い空間を砕き種で有ろうナイフが大量に折れて粒子レベルに分解される良く見ると糸が風に揺れているあれでパチンコの両々でナイフを放っていたのだろう。


「さぁ、観念しなよ……ボクは忙しんだ」

「ク、クフフ!そんなだがこの壁は……」

「……旋風……紅鴉」


ハンツの安心感は直ぐに消えた、目の前に広がる、赤、朱、緋……自分の能力が見破られた原因さえ分からぬまま、紅き烈風に巻き込まれ自身の赤も烈風の糧となった。


「……あんまり使いたくなかったな、早く合流しないと」


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