表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/64

#5 答えは自分の中

【クエスト:目標達成です!※報酬は直接アイテムBOXに転送されます】


ふぅ…なんとかなったな。


『イイネイイネ!その調子!じゃあ、次のクエスト行ってみようか。目の前の扉から進んでちょうだいな!』


クドゥーさんが直接脳内に話しかけてくるのは、全てゲームだからという事で片付けるようにした。

突如として現れた半透明な扉を開ける。

扉が二つ、俺を出迎えた。

その少し手前に木製の立札が置いてあり、右と左で書いてあることが違う。


【あなたは好きな食べ物を…

後で食べる←→先に食べる】


「悪いが、こういうのは基本、第三の選択肢を取ることにしている。だから真ん中、つまり、好きでも嫌いでも無い物から食べる」


ま、こんなひねくれた回答で先に進めるとは思って無い…


【シークレットルートを選択しました】


…は?

シークレット?

わけが分からず呆然としていると、鍵が空く音がした。

気がつけば、二つの扉の間に黄色い扉が出現していて。

他の扉は鍵がかかっていた。


「これはアレだな。心理テストに近い奴だな。昔流行ってたし」


まぁ、そんな事はどうでもよくて。

俺は黄色い扉を開けることにした。

扉の先には先程同様、二つの扉と木製の立札、それから宝箱みたいなやつ。

罠かどうか迷ったが、よく考えてみれば失う物を大して持ってなかったからためらいなく箱を開ける。

中にはレア度についての紙と100万C(コイン)が入っていた。


【レア度は、下からB・A・AA・AAA・S・SS・SSSから成り、一番上は測定不能のE、エラーとなっている】

「エラーって…そんなの持ってたら無敵じゃ無いのか?」


ところが世の中そんなに甘くない。

その辺の説明はまた後で。


【あなたは犬派?猫派?

犬←→猫】


俺は立札を読んでいる。

また二択の質問だった。


「残念だな。俺は鳥派だ」

【シークレットルートを選択しました】


うん。

やっぱり第三の選択肢を取るのは悪い事でもなさそうだ。

その後も第三の選択肢を答え続け、最後の質問にたどり着く頃には所持金が10桁に到達し、初期装備だった俺は立派な防具を手に入れ、体力回復アイテムや魔力回復アイテムが30個くらい集まっていた。

第三の選択肢ぱねぇっす。

最後の質問も第三の選択肢使おうそうしよう。


【あなたは男?女?】

「これは…やらかした」


普通なら男、と答えるところだが。

選択肢が浮かばない。

嘘をついて女と答えても、特に問題は無さそうだが、最初のセットアップで男を選択しているから答え辛い。


「さて、どうしたものか…」


俺がウンウン唸っていると。


【シークレットルートを選択しました】


と言うメッセージが頭に響いた。

どうやら、〈沈黙〉が第三の選択肢として認識されたらしい。

これはラッキー。

そしてやっぱり黄色い扉が出現する。

第三の選択肢万能すぎワロタ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ