表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/10

情報分析官

斜面に面した歴史深いサンフランシスコの町、煉瓦作りの小さなアパートの窓からは青空と緩やかな波を奏でる群青色の海が広がる


『ビービー』とブザーがなる。

もう12時間も何も食べていないティナは『今、行くわ!』

数日溜め込んだゴミの山を細い筋肉質の体とブロンドが軽やかに飛び越え、玄関の鏡の前でピタリと止まり、鏡に写る自分に微笑み、髪をかき揚げ、ニコリと笑い、『マルゲリータ』

ドアをゆったりと開けた。


そこには見覚えのある『NSA』のIDカードを下げた50代を目前にした丹精な顔立ちの男が立っていた。

ジェームス・ロンはティナの元上司であり元恋人である。

彼女がNSA(国家情報局)の局長との些細な意見の相違から諜報システムエンジニアリーダーを辞める際に最大限、尽力し、今の仕事の推薦状も書いてくれた。

『ティナ、突然で申し訳ないがこれから付き合ってもらう・・・』

『ジェームス!もう分かれたはずよ。』いたずらにティナはジェームスを見た。

『ティナ・・・君の力が必要なんだ・・・TVを見ていないのか?』

その瞬間、ジェームスの瞳からティナは忘れていた記憶、いや忘れたい未来図が動き出した事を察した。


『ジェームス、今、用意するは・・・行き先は?』

『エリア51・・・国家最高責任者と極秘会談だ。誰にも連絡は取るなよ』




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ