チーム発足
ロナルド・パウエルは前大統領の死去に伴い就任以来、数々の難問に対応してきた。
支持率67%の驚異的な支持を得ていた。
カリフォルニア出身の小柄なユダヤ系アメリカ人である彼は笑顔を絶やさない湾岸戦争の英雄だ。
特殊部隊で活躍後、下院議員、上院議員、CIA長官、商務長官兼副大統領を短期間の内に歴任し、
大統領になった。
あまりの幸運と若干52歳の彼を人は『天使に守られた男』と呼ばれていた。
パウエルはいつも通りのブラックスーツと真っ赤なタイをして、エリア51のルーム13でこれから集まる『新たなチーム』のスタッフの履歴を見ながら考えていたのは、旧友『エリック・ゲイツ』の事だった。
パウエルの表に出ない横須賀でのダークキャリアの中で『エリック・ゲイツ』は数少ない親友と呼べる『生物細菌学の知識を持つ兵士』であった。
7日前にゲイツは同僚の『レイ・ハドソン』とその助手を殺害し、『パンドラ』を持ち去った・・・
映像以外はあらゆる状況証拠があまりにも綺麗に残っている
一つの救いは親友『エリック・ゲイツ』と今は亡き『エリコ・ゲイツ』の遺伝子を持つ、『エイジ』が
の生存と所在が確認された事だ。
ノックがした・・・そこには大統領補佐官『ピーター・クラウス』がいた。
パウエルは笑顔で『ピーター、無理を頼む事になりそうだな・・』
ピーターも笑顔で『パウエル大統領・・やっと本当の意味の補佐官の仕事を出来る時が来ました』
二人は見つめ合い、笑顔と笑い声が吹き出した!
そのれは、かつての歴戦のダーティーワークをこなしたチームメイトの絆が確認できた瞬間だった。