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第6話 相手

日曜日の朝。

夜中に目が覚めてちょっと活動して二度寝して迎えた朝。

二日酔いにはならへんかった。あれってもっと沢山飲まんとならへんもんなんか?

酒といえば思い出す。昨日のこと。

あの後、慎也はちゃんと帰れたやろか。

まあもう二度と顔も見たくないと言われた以上、関係ないか。

今日は9時から13時までバイトがある。そこで沙奈はんとLINE交換しようと思う。


俺は朝ごはんを食べて、原付でバイト先へ向かった。

道中、慎也が道端で倒れてへんかチラチラ道端に目をやった。




「おはようございます」


バイト先には沙奈はんが既に来とった。


「おはよ〜

最近暑くなってきたねー」

「夏が近づいとる感じがしますよね。今日も出勤する時ホンマ暑かったです」

「今の時期でこれだと7月とかはもっとヤバいよね!

あ〜どうせならもう早く夏休みにならないかな〜」

「沙奈はんは夏休み、何かやりたいこととかあるんですか?」

「具体的には決まってないけど、地元帰って沢山遊びたいな」

「地元帰ってまうんか。寂しなるな」


LINE聞くなら今やと確信した。

俺は勇気を出して言葉を紡ぐ。


「ほんなら、LINE交換せぇへん?」

「あー……ごめんね。彼氏から他の男とLINE交換しちゃダメって言われてるの」


その言葉に、俺はショックを受けた。

沙奈はんに彼氏がおったなんて……と思ったけど、沙奈はんほど可愛くて優しい女の子に彼氏がおらんかったら不自然やとも思った。

俺はできるだけショックを受けた素振りを見せず、会話を続けた。


「彼氏いてはったんですね。彼氏はんはどこに住んではるんですか?」

「関東だよ!遠距離だから、こうしてバイト入って頑張ってるんだ〜」

「え……でも沙奈はんって魔法あるから交通費いらないんちゃうん」

「人間にはこの事秘密だからね〜凡人のフリ代だね」

「彼氏はん人間なんですか」

「うん!人間って亜人種に偏見ある人多いのに、それでもわたしのこと大好きでいてくれて、すごい嬉しいんだ」

「いい相手が居ってよかったですね。

ほな、仕事行きましょか」

「うん!」


俺は準備を整えて、休憩室を出た。

そして、心を殺しながら接客をした。

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