第12話 頼れる相談相手
翌日。
昨日の事で寝不足の中、いつも通り原付で通学していると、頭にいろんな事がよぎる。
ああ……せやから、あのマンションの共有部にマナの木があったんや。
マナの木がある場所は左翼が強い地域やって、沙奈はん言うとったもんな。
暴力革命を目指す極左政党赤の党と、人類の力を引き出す封じられた技術……魔法。
これらが意味することは、たぶん魔法による暴力革命やな。
俺は右翼やけど陰謀論者やないから、陰謀論的なのは信じとうないけど、実際に赤の党の政治家がエルフを多数集めて勉強会をやっとる言うことを聞くと、ちょっと疑いたくなってまう。
その噂がホンマかどうかは行けば分かるかもしれへん。
でもまだ行くと言えるほどの勇気がない。
せやから、昼休みに慎也に相談することにした。
「ひょえ〜バイト先の年上の後輩をDV彼氏と別れさせたら赤の党の政治勉強会に誘われるなんて、またえらいもんに勧誘されてもうたな」
「本物の国会議員を見ることに興味はあるんやけど、あの勉強会には、俺の異母妹も来るらしい」
「樹って妹いてたん!?」
「いてたらしいで。俺も最近知ってん」
「片親やとそないなこともあるんやな。でもその妹がアカなんは嫌やな」
「慎也やったらどないする?こんな時」
「う〜んそやなぁ……
あえて潜入して、浦見令人の悪いところを探し出してネットで暴露して炎上させる」
「それええな。採用」
こうして、俺はその勉強会に行くことを決めた。




