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誰も知らない俺のこと ①

 また変な夢を見ていた。

 目の前には俺がいる。男の俺じゃなく、今の俺の姿の女の子が。


「楽しかったね! イタリア旅行!」

「ん? 俺に話しかけてんの?」

「そーだよー?」


 どうやら会話できるタイプの夢らしい。

 どういうことなんだろうか……。まぁ、会話できるんならするけど……夢の自覚がある時点でこれも明晰夢ってやつなのか。

 

「まぁ、楽しかったな……」

「女の子に攫われたのはびっくりしたよねー。私ってそんなにかわいいかな?」

「まぁ、千智ちゃんと同じ見た目だしな……」


 なんか自分自身と会話しているような感覚だった。

 だがしかし……。


「なぁ」

「なぁに?」

「お前、誰だ?」

「私? 私は……」


 気になっていた。

 烏鷺が言っていた魂が同居してるとかなんとか。あまり信じてはいないが……クローンが存在し、そこに移植されているという事実がある以上、それもあながち疑うことはできなくなっていた。

 そして二度目の明晰夢。

 こういうオカルトみたいなものもあるんだろうとうすうす実感がわいてくる。


「私はね、万 百花ももかっていうんだよ」


 そういわれたところで目が覚めた。

 万 百花……? 知らない名前だった。俺が起きると、千智ちゃんが目の前にいる。同じ顔の千智ちゃんが百花と名乗る女の子に見えてちょっと怖かった。


「おはよう、なんかうなされてたけど大丈夫?」

「大丈夫……」


 俺は起き上がり、顔を洗ってタオルで顔を拭く。


「なぁ、千智ちゃん」

「なに?」

「万 百花っていう子知ってる?」

「え、誰? 百花?」

「知らないかぁ。なんか夢で出てきた俺や千智ちゃんにそっくりな女の子なんだけど」

「百花……。うーん。同じ顔なら私も知ってそうなもんだけどなぁ。世界には同じ顔の人三人ぐらいいるとかいうしその人なんじゃない? でも苗字まで一緒って言うのはおかしいけど」


 と思っていると、俺のスマホに連絡が入ったのだった。

 誰かと思って画面を見るとユキの名前が表示されている。俺は電話に出ると。


『お前……いや、お前らのことについて調べたらわかった。千智を連れて俺の家まで来てくれ』


 ということだった。

 ユキはどうやら本当に俺らのことを調べていたらしく、めちゃくちゃ焦ったような、そんな声で俺と千智ちゃんに家にまで来いと言っている。

 

「音子だけじゃなく私も? なんでぇ?」

「さぁ……」

「あいつは音子だけ調べてたんじゃないの? 私が知る意味もないと思うけど……。それにどうせ学校で会うんだしその時でもいいとは思うけど……」

「まぁ、緊急性があるんじゃない? 行ってみようよ」

「そうだね……」


 俺らは運転手さんが運転する車に乗り込み、財前家へと向かっていった。

 ユキの家はものすごくデカい。豪邸といっても過言じゃない。いや、万家も万家でデカいんだけどね。でも万家は洋風チックなのに反して財前家は和風チックな平屋だった。

 インターホンを鳴らすと、和服姿のユキが来たかと告げる。


 そして、ユキの部屋に案内されたのだった。


「ちょっとぉ、幸村。私までなんのよう?」

「俺のことが分かったの?」

「あぁ。の前に……お前らに一つ尋ねる」


 ユキは俺らの目をまっすぐ見る。


「万 百花という名前を聞いたことはあるか?」














Q.最近投稿頻度ないね? ネタ切れ?


A.ネタはあるけど書く気力と時間がない。あとモンハンばかりしてる

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