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僕の初恋相手は魔女だった。  作者: おっちー
7/30

部活どうする?

ー次の日ー

「華凜!おはよう!」

「あっ、恋おはよう」

華凜はとっさに手を隠した。

「ん?どーした?」

「い、いやなんでもない(汗)」

「そっか」

僕は違和感を覚えた。

 その日の朝の会、先生の話を夢中になりながら聞いていた。どうやら今日の放課後から2週間、部活動の体験があるらしい。その話と同時に部活動の一覧表が配られた。


サッカー部:男子  野球部:男子  バスケ部:男子  バレー部:男子

バスケ部:女子  バレー部:女子 

陸上部:男女  水泳部:男女  テニス部:男女  卓球部:男女  創作研究部:男女 美術部:男女  吹奏楽部:男女

※各部活マネージャーあり ※入らなくても良い


僕はこれを見て、すぐに華凛と相談した。

「華凛はどの部活に入りたい?」

「私は恋が男子だけの部活に入りたいならマネージャーになるし、男女合同の部活に入りたいならその部活に入るよ!」

と、その時、後ろから聞き馴染みのない声が聞こえた。

「卓球部に興味はない?」

後ろを振り向くとそこにはまだ、喋ったことのないクラスメイトが2人いた。

その人は続けて、

「あ、自己紹介してなかったね。俺の名前は杉野葵。一緒に卓球部に入る人をさがしてるんだ!で、隣は佐野渚。小学生の時からから一緒なんだ!」

しかし僕は、卓球をしたことがないしルールも知らない。

「卓球ってどんなスポーツかしらないよ、、、」

「大丈夫!渚もあんま卓球のこと知らないし。最初はそんなもんだろ?そもそもあんまり知らないとか、よくわからないで済ませちゃったら何もできないよ?それに、、、」

「分かった。行ってみようかな。」

葵の話が長くなりそうだったので、話を遮るように言葉を放った。

他の部活も考えているが、そもそも部活に入らずに、華凛と一緒に遊ぶのも悪くない。

そんなことを考えながら授業を受けた。

 放課後、とりあえず今日は華凛と葵と渚の4人で卓球部が活動している体育館へと向かった。

説明が始まるまで1年生はステージ上で待機するらしい。

ステージに登る前にステージ上を見回すと意外と人が多く、同じクラスの人、全く知らない人、中学校で同じだった人がいる。20人は軽く超えているように見える。

と、その時、

「いたっ」

華凛にボールが当たった。

すると、3年生と思われる人が2人駆け足でこっちに向かってきて、

「ごめん。ボール当たっちゃった。」

「大丈夫ですよ」

華凜が言うと、3年生の2人がボールを当てたお詫びで4人に少し部活のことを教えてくれるらしい。

卓球台にきた4人に、3年生の一人が、

「ちょっと見てて!」

と言いながら、ピンを右、左、中央に1つずつ置いた。

何をするのかと思っていたら、

「そこの4人に10球ずつボールを渡すから、ピンに当ててみて!」

と言われた。僕も華凛も渚も、1つも当たらなかった。

葵は、経験者で、10球のボールで2本のピンを倒した。

僕は「すごい!」と心の中で思ったがその直後に3年生の一人がピンを立て直し、

「よーく見ててね。」

と言いながらボールを3球打った。すると、たったの3球で3年生の先輩はすべてのピンを倒した。

「え?!」

と渚が言った。僕も続けざまに、

「すごい!」

と言った。葵は言葉を発さなかったが驚いた表情をしていた。

どうやらこの学校の卓球部は強いらしく、度々全国レベルまで行くという。

その話を聞いたあとも、素振り、玉突き、ラリー、と色々なことをさせてもらった。

そして体験が終わり、葵と渚とは別れて華凛と2人になった。

僕は楽しいと思ったが、華凛は部活の体験中はあまり浮かない顔をしていたので、

「どう?楽しかった?」

と聞かれた時に、

「んー、卓球部には入らないかなー」

と言った。

卓球は楽しかったが、それよりも楽しそうな顔をしている華凛と一緒に話したり遊んだりするほうが楽しいので入らなくてもいいと思った。

華凛も、

「卓球は入らないよねー」

と言い他のことも話しながら帰った。

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