英雄魔術師
「ぷっ」
あまりの可愛さに翔が吹いてしまった。わかるよ、まさかのギャップだもんね。
でももしかしたら、気にしてるかもしれないからあまり笑うのは良くないんだよ。
と言おうとしたら、左側からぐちゅっと音がした。僕はまさかと思い、瞬時に振り返る。すると上半身と下半身がすでに別れていた翔が倒れていた。
「は?」
たしかにフレアは動いていなかったはず。なんで翔が倒れているんだ。
「笑うなあああぅぅぅ!」
僕はとっさに最大火力の魔術を放つ。魔力を全部使う勢いで、『ファイアアロウ!』
最初は赤く染まり、オレンジ、青、紫へと色が変わっていく。大きさ約2mになると同時に身体の中から魔力が抜けていくのがわかった。僕は最後の力を振り絞り炎の球を叩きつける勢いで投げる。
「うおおおおぉぉ」
炎が手から離れた瞬間意識が飛んだ。
薄れる意識の中、僕の最高火力の魔術がフレアの手によりかき消されたのが見えた。
「流石に死ぬかと思ったぅ」
その声と同時に僕は眠りにつく。
ー華凛目線ー
「なんで人間界にあなたがいるんですかぅ?」
こいつはディザスターの中でも上位3位のカイブツだ。
ディザスターの説明がほしいって?わかった。紹介しよう。
ディザスターとは私が英雄魔術師になったときに裏世界の最強を決めるために人族から魔族まで幅広く集めた戦争で身体がボロボロになりながらも勝ち抜いた8人だ。1位から紹介しよう。
1、地震のクエイク
2、津波のケバブル
3、火災のフレア
4、洪水のノムダ
5、土砂のガンサ
6、雪崩のサニエル
7、台風のハリーン
8、竜巻のチザリ
てな感じで強い順になっている。紹介はこの辺で終わって、私は戦闘態勢に入ります。
まず防御魔術を使って二人を守り、二人に回復魔術を使う。そして捕虜魔術でフレアを取り押さえ、そこに最大級の攻撃魔術を使い、足止めをする。その間に私も召喚魔術をつかう。そのうちに殺されないかって?私はちょっとすごい魔術師だから全部無詠唱なの。召喚もね!
よし!いくか!
『アースウォール!』
その瞬間とてつもなく大きな音を立てながら二人と三人の間に分厚く、そしてものすごい高さの壁が出来上がった。
その中にいる二人に最上級の回復魔術を使う。
『エレクトロヒーリング!』
とりあえずは大丈夫だろう。これは最上級ということもあって、発動に時間がかかる。
ドンドン
フレアは今にも壁を壊しそうだ。はやく2人を回復させないと!
二人の傷はどんどん癒えていった。その時、壁に穴が開く。
「力を持っていないビース様なんて、俺様の風上にも置けぬわぅぅ!」
ちなみに今の私はフレアには勝てない。本能で分かる。だから!
『ボンテージ!』
この捕虜魔術だったら2分は止められる。
この隙にフレア以上の魔族を召喚しよう。
『召喚魔術!ケバ!ブル!』
次の瞬間私の前には2体のナンバー2が現れた。




